プロトは、バイクやクルマのカスタムパーツを数多く扱っていることで知られるメーカー。同社の扱い商品である「ラムマウント フィッシングロッドホルダー」は、バイクや自転車などを使って釣りをするアクティブなフィッシャーマンに最適なアイテムです。特にフットワークが重要になるルアーフィッシングでは、ポイント(釣り場所)を次々と移動することになるので、機動力を高めるには持ってこい! 実はこのアイテム、膨大なバイク用アイテムを扱うプロトのなかで、ロングセラーを続けている製品です。根強い人気はどこにあるのか、実際の使用レビューから掘り下げていきましょう。
ラムマウント フィッシングロッドホルダー RAP-370-R
7560円
バイクやチャリでポイントをランガン!
実はバイクや自転車のルアーフィッシングは面倒だらけ。移動ごとにロッドからリールを外し、移動先でガイドにラインを通してルアーを結び直す……。時間の無駄&手返しの悪さが楽しむ際のネックとなっていました。
ところが、アシストグリップやフレームに装着できるロッドホルダーを使えば、そのままスッポリとロッドをホールド。移動先でも我先にルアーをキャストできます。タテ&ヨコの2WAY装着、ロッドの装着角度調整、ロック&リリース機構などが装備され、グラファイトを使用した剛性感の高さも大きな魅力になっています。
なお、同商品のベースはボートやクルーザーの手すりに装着する釣りアイテム。その利便性をバイクや自転車に広げた、というわけです。
ネジ4本で簡単装着。でもフレームの太さは要確認!
それでは本製品を実際に取り付けていきましょう。当初の予定ではオフロードバイクのアシストグリップに取り付けたかったのですが、パイプ径が細すぎてしまい断念……。急遽ホンダ・ズーマーに変更しました。
↑細すぎて取り付けられなかった例
太目のフレームを挟み込むようにベース部分のネジ4本(プラスのスクリュードライバーを使用)を対角線上に締め込むことで、約10分程度で装着完了。取り付け部分に少し隙間が開いてしまいましたが、均等に締め付けることで実用には問題ありません。幅広いパイプ径に対応できるアダプターがあれば完璧ですね。
ベース部分が装着できたら本体を差し込みます。この商品にはタテ方向、ヨコ方向の2WAYに本体が取り付けられますが、タテ方向だとロッドがバイクの横幅から飛び出してしまうので、今回は横方向に装着。ロッドの角度は本体裏のダイヤルでアジャスト可能。ライディングポジションの邪魔にならないよう、自分の好みに合わせて調整しましょう。
サイド部分にあるロックを外せば「パカッ」と筒部分が開くので、ロッドをサンドウィッチ状態にして本体に押し込めばホールド終了。外す時はロックボタンを解除すればOK。また、本体を外したい場合はベース部分のリリースボタンを引けば「スポッ」と抜くことが可能です。
筆者も舌を巻いた、優れた利便性!
実際に愛用のロッドを装着してみましたが、スピニングリール、ベイトリールともに問題なし。ただし、ロッドが本体の中でガタ付くので、走行中にグリップやリールの傷が心配なら、ホルダーの内側にスポンジが着いたスキマテープなどで加工するのもオススメです。
ロッドを差し込んだ状態で川沿いの悪路を走ってみましたが、本体や接続部分が緩むこともありませんでした。ただし、ロッドが頭よりも飛び出した状態になるので、狭い林道などを走行する場合には、ロッドの先端が引っ掛からないように注意してください。
簡単にロッドを差し込んで、次のポイントへと素早く移動できるロッドホルダーは、バイクや自転車の機動力を最大限に引き出す魔法のアイテム。正直、バイクのロッドホルダーに懐疑的だった筆者も、その利便性の高さに舌を巻きました。できれば、反対側にもワンセット……と考えたのですが、マフラーが邪魔で断念。バイクや自転車のバックフィッシングは、バーサタイルのロッドを厳選して1本に絞り込むことが重要になりそうです。
【URL】
プロト http://www.plotonline.com/
ラムマウント フィッシングロッドホルダー RAP-370-R