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2018/9/21 20:20

綴じファイルの難点を解決! 容量をチョイ足しできる「クリアーファイル」

【きだてたく文房具レビュー】綴じられる容量を増やせるクリアーファイル

「クリアーファイル」と「クリアーホルダー」の違いについてご存知だろうか?

 

これがごっちゃになってる人がかなり多いのだが、実は「日本ファイル・バインダー協会」によるちゃんとした定義がある。

 

透明なポケットが何ページもあって、そこに記録済みの文章や書類をいれて保管するのが「クリアーファイル」。対して「クリアーホルダー」は、透明なPP(ポリプロピレン)の2辺を溶着してあるもの。普段、会社などでもよく使われている、書類を数枚だけ入れて持ち歩いたりするお馴染みのアレだ。

↑正しくは左がクリアーファイルで、右がクリアーホルダー
↑正しくは左がクリアーファイルで、右がクリアーホルダー

 

ちなみに「フォルダー」と「ホルダー」も別物。「フォルダー」は、厚紙を二つ折りにした表紙で書類を挟んでおくもの。PCの画面でよく見る“フォルダ”、あれも紙のフォルダーをアイコン化したものである。

 

「二つ折りにする(=Fold)」と「保持する(Hold)」から来ているので、カタカナ表記だとよく似ているが、語源から違うのだ。(恥ずかしながら、筆者も最近までここを混同して覚えていた)

↑これがフォルダー。アイコンとしてしか知らない人も多いが、現役で市販されている文房具だ
↑これがフォルダー。アイコンとしてしか知らない人も多いが、現役で市販されている文房具だ

 

とはいえ、メーカーの製品名にもいい加減なのがあったり、さらには「クリアー」「クリア」「クリヤー」という表記ブレがあるので、もう何が何やら、という感じではある。ひとまず「クリアーファイル」と「クリアーホルダー」が違う物だ、というところは覚えておいて欲しい。

 

……で、長々と講釈をたれたお詫びに、というわけではないが、便利なクリアーファイル2点を紹介したい。

 

ポケット+2穴綴じの増設型クリアーファイル

まず、クリアーファイル側のオススメは、2017年発売の「クリヤーブック フィタス」(コクヨ)だ。

 

早速の表記ブレでクラクラしてきたが、コクヨはクリアーファイルを“クリヤーブック”と呼称しているのである。

↑コクヨ「クリヤーブック フィタス」20ポケットタイプ 540円/40ポケットタイプ 842円
↑コクヨ「クリヤーブック フィタス」20ポケットタイプ 540円/40ポケットタイプ 842円

 

このフィタス、見た目はまったく普通のA4書類用クリアーファイル。面白いのは、ポケットにプラスして、裏表紙側の内側にプラ製の2穴綴じ具を備えている、というところだ。

↑裏表紙の内側に配置された2穴とじ具。プラ製のシンプルなものだが、ちょっとしたものを綴じるだけなら充分に実用的
↑裏表紙の内側に配置された2穴とじ具。プラ製のシンプルなものだが、ちょっとしたものを綴じるだけなら充分に実用的

 

例えばポケットにはA4プリントアウトの書類を入れて、2穴綴じ具にはパンチで穴をあけたA3の書類……ガントチャートの工程表など、横長に見たいものなんかを綴じておく、という使い方も便利だ。

 

また、小冊子タイプの資料なんかもポケットに入れてしまっては見にくいが、穴をあけて綴じておけば参照しやすい。

↑横長のチャートも収納可能。見るだけの資料はポケットに、まだ書き込みもしたい資料は2穴に、という使い分けもあり
↑横長のチャートも収納可能。見るだけの資料はポケットに、まだ書き込みもしたい資料は2穴に、という使い分けもあり

 

さらに使い方がワイドなことに、フィタスの2穴綴じ具に増設できる薄型タイプのクリアーファイルまで発売されているのだ。

↑コクヨ「クリヤーブック コフィタス」10ポケットタイプ 259円
↑コクヨ「クリヤーブック コフィタス」10ポケットタイプ 259円

 

「コフィタス」(フィタスの子で、子フィタス?)は、10ポケットの薄型クリアーファイルなのだが、ノド側に最初から2穴があけられており、そのままフィタスに綴じることが可能。

↑最初から2穴があいているので、そのままフィタスの増設ポケットとして追加できる
↑最初から2穴があいているので、そのままフィタスの増設ポケットとして追加できる

 

ちょっとポケットが足りないな、という時に付け足して使ってもいいし、自分で閲覧する用の資料はフィタスに、あとでクライアントに渡す資料はコフィタスに……というのも気の利いた使い方だろう。もちろん、そのまま単体で超薄型のファイルとしても運用できる。

 

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