ファッション
バッグ
2018/10/25 18:00

【男の格上げ逸品バッグ】白への大人のこだわりと少年時代のノスタルジーを抱かせた「ボリード1923 ベースボール」

かつて、MEN’S CLUB編集長を務めた名物編集者・戸賀敬城。現在は、「ナノ・ユニバース メンズ・ディレクター」「ヒルトン・アンバサダー」など、名だたるブランドをコーディネートする役割を務めながら、多岐に渡ってファッションアイテムの価値を啓蒙しています。また、そんな毎日をつづったブログ「トガブロ。」が、アパレル業界内外を問わず大きな反響を呼んでいます。

 

そんな戸賀さんのラグジュアリーな価値観を、一冊にまとめたムック本が先日発売されました。

 

トガ本。The Bag

 

多くのファッションメディアを牽引してきた戸賀敬城がプロデュースする、ラグジュアリーブランド読本。本作がテーマとするアイテムは、「バッグ」。定番品から新作まで、大人の男を格上げするバッグを独自の目線で紹介しています。また私物コレクションも披露した、豪華な仕上がり。

 

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本記事では特別に、誌面で紹介している企画をチラ見せしたいと思います。

 

連載一覧はこちら

 

戸賀さんが特に思い入れを持っている「エルメス」のストーリーを、ぜひご覧ください!

 

元野球少年のハートにクリーンヒットしたお茶目デザイン。

↑ボリードの誕生年をモデル名に冠し、野球ボールのデザインを採用したユニークな限定モデル「ボリード1923 ベースボール」。通常のボリードより上部がやや大きく、開口しやすい仕様になっている。●サイズ:W450× H360× D250㎜

 

2018年1月のミラノ、エルメスブティックで見たこともないバッグに出会った。

「店内に展示されていたんですが、ひと目惚れ。でも非売品と言われて諦めました。次に見かけたのはGWに訪れたマカオ。でも、ブルーだった。そこで初めてパールグレーと、ブルー・ドゥ・マルトの2色展開と知りました。6月のミラノ出張でまた店に行ったら、すでに売れていて、なかった。で、これは完全に諦めるしかないかなと思って帰国したら、日本で出会えたんです。これはもう運命だったんです」

 

そこまで固執した理由は、自身が「大人こそ白を着るべき」を提唱しているから。白は大人の余裕を醸せる色、服で合わせるだけでなく、腕時計やバッグで合わせるのが戸賀流だ。それともうひとつ、実は、かつて野球少年だったノスタルジーを感じているらしい。

「僕らの年代は時代的にサッカーじゃなくて少年野球。地元のチームに入ってたし、高校まで野球やってたんです。ファッションはプロ野球選手より、プロサッカー選手風でいたいけど(笑)」

 

元野球少年の琴線に触れたボリードは、絶対に見逃せない絶好球。ちなみに、好きな選手は上原浩治さんだそう。

 

↑内装はキャンバス。「ボリード・リラックス」とは異なり、ポケットのないシンプルな仕様だ。中/片面を3 ピ ースに切り分け、赤いストリングレザーで編み込んだこだわりのデザイン

 

↑片面を3 ピースに切り分け、赤いストリングレザーで編み込んだこだわりのデザイン

 

↑自身のインスタグラムにアップされたボリードは、1月、ミラノのブティックで見つけたもの。そのときは店で尋ねても「売り物ではない」とやんわり断られてしまった

 

「トガ本。 The Bag」では、これらのようなエルメスに対する人並み外れた戸賀さんの思いをはじめ、さまざまな高級バッグへの思想が読み取れます。興味を持って頂いた方はぜひ読んでみてはいかがでしょうか?

 

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戸賀敬城オフィシャルブログ「トガブロ。」

 

文/ゼロヨンラボ 撮影/鈴木泰之(Studio Log)