かつて、MEN’S CLUB編集長を務めた名物編集者・戸賀敬城。現在は、「ナノ・ユニバース メンズ・ディレクター」「ヒルトン・アンバサダー」など、名だたるブランドをコーディネートする役割を務めながら、多岐に渡ってファッションアイテムの価値を啓蒙しています。また、そんな毎日をつづったブログ「トガブロ。」が、アパレル業界内外を問わず大きな反響を呼んでいます。
そんな戸賀さんのラグジュアリーな価値観を、一冊にまとめたムック本が先日発売されました。
トガ本。The Bag
多くのファッションメディアを牽引してきた戸賀敬城がプロデュースする、ラグジュアリーブランド読本。本作がテーマとするアイテムは、「バッグ」。定番品から新作まで、大人の男を格上げするバッグを独自の目線で紹介しています。また私物コレクションも披露した、豪華な仕上がり。
本記事では特別に、誌面で紹介している企画をチラ見せしたいと思います。
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戸賀さんが特に思い入れを持っている「エルメス」のストーリーを、ぜひご覧ください!
バッグインにも、コレクション回りにも超使える! マチなしドキュメント。
最後を飾るのは、紹介すべきか否か最後まで悩んだというマチなしのドキュメントケースだ。
「いつどこで買ったのかが思い出せない。でも、ここまでに紹介したどのバッグより、一番活用していると思います。このブルージーンという色は、カジュアルなスタ
イリングに小物で差し色的に持つと映えるので、いまの僕のスタイルに合わせやすいんです」
ファスナーが前面に付いているレザーのドキュメントケースは珍しい。キャンバス素材でトップが開くものもラインナップにあるが、それだと横に折れても縦に折れない。これなら縦横どちら方向にも折りたためるので、持ち方は自由自在。サイズ感もちょうどいい。
「単体ではもちろん、バッグインバッグとしても使っています。薄いからブリーフにも楽勝で入るし、パンパンのスーツケースにも最後にポイっと投げ入れられます」
コレクションシーズンに、マチのないドキュメントは特に重宝。スマホとその日のインビテーションだけで出かけられるからだ。
「混雑する会場でも、これひとつならスマートに自分の席を探せます。フロントロウでランウェイにバッグを置いて、スタッフに怒られることもないんです(笑)」
「トガ本。 The Bag」では、これらのようなエルメスに対する人並み外れた戸賀さんの思いをはじめ、さまざまな高級バッグへの思想が読み取れます。興味を持って頂いた方はぜひ読んでみてはいかがでしょうか?
トガ本。The Bag
文/ゼロヨンラボ 撮影/鈴木泰之(Studio Log)