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2018/12/9 19:00

コーヒーの基本をお手頃価格で学べるセミナーがあった! 「キーコーヒー×illy」のコーヒー大学レポート

仕事の合間にほっと一息、疲れた身体をリフレッシュする飲み物「コーヒー」。最近ではコンビニで本格的なコーヒーが販売されたり、街中にオシャレなコーヒーが増えたりして、より身近な存在になってきました。

 

そんなコーヒーをもっと深く楽しみたい、という“コーヒー趣味”な人にピッタリな講座があります。コーヒーの老舗、キーコーヒーが東京・新橋で開催している「コーヒーセミナー」です。今回、筆者は、コーヒーをより深く楽しみたい人向けに用意された2つの講座を体験してきました。その模様をレポートします。

 

イタリア流の飲み方が学べる「illy」のコーヒー大学

本記事では、コーヒーブランド「illy」とキーコーヒーのコラボで開催されるコーヒー講座「UNIVERSITÀ del CAFFÈ(イリーコーヒー大学)」を紹介しましょう。

 

イリーコーヒー大学は、全世界28か国で展開されているコーヒー講座。赤いロゴで知られるイタリアのilly Caffè社が、コーヒーの知識や楽しみ方を伝授するために設立した講座です。illy社の商品は日本ではキーコーヒーが取り扱っており、コーヒー大学もキーコーヒーが運営しています。

 

↑イリー コーヒー大学 講師のステファノさん

 

今回は、新設された「Slow Preparation Workshop」という講座を一足早く体験しました。「Slow Preparation」は、「ゆっくりとした抽出方法」を意味する言葉です。ゆっくりではない、つまり「早い抽出方法」とは、エスプレッソのことです。「エスプレッソ」はイタリア語では「早い」を意味する単語で、特急列車も「エスプレッソ」と表現するのだとか。

 

そして、「ゆっくりとした抽出方法」というのは、「エスプレッソ以外」の抽出方法を指します。この講座では、ペーパードリップ、フレンチプレス、サイフォン、モカという4つの抽出方法を体験し、味の違いを試すことができます

 

↑同じコーヒー豆を4つの抽出方法で体験

 

4つの抽出方法を体験してみました

〈ペーパードリップ編〉

日本でもっともポピュラーなのは、おそらくペーパードリップでしょう。円筒型の器具に紙を敷き、粗めに引いた粉にお湯を注ぎます。ゆっくりとお湯を注ぎ、180秒というやや長めの時間でお湯を落としきります。ペーパードリップは、豆本来の特徴が出やすい抽出方法。試飲では、スッキリした味わいのなかに、甘みやコクが感じられました。

 

↑コーヒー好きにはおなじみペーパードリップ。新鮮な挽き立て豆に注意深くお湯を注ぐと、空気を吸ってフンワリと膨らみます

 

〈フレンチプレス編〉

フレンチプレスは、コーヒーをお湯に浸す「浸透法」と呼ばれる抽出方法の代表的なもの。その名の通り、フランスで発明された手法です。専用のポットでお湯に浸した後、上から“プレス”して、豆ガラを除いて飲みます。豆が持つ油分なども含まれるのが浸透法の特徴。すっきり感は薄いものの、しっかりとしたコクがあり、なめらかな舌触りでした。

 

↑豆に含まれる油分まで味わえるフレンチプレス

 

〈サイフォン編〉

見た目にも華やかなサイフォン。喫茶店で抽出器具を見たことがある人も多いでしょう。化学実験のフラスコのようになっている部分に水を入れ、ランプやヒーターで加熱すると、沸騰した湯気が吸い上げられていきます。コーヒーの粉が浸ってから火を止めると、圧力がなくなり下のフラスコにコーヒー液がたまります。

 

見た目から楽しめるサイフォンですが、コーヒーをお湯に浸す時間が短いことから、コーヒーの香りが強く、さっぱりとした味になります。コーヒーの苦みが苦手という人もこれなら飲みやすいかもしれません。

 

↑見た目にも楽しめるサイフォン。喫茶店でこの器具を見かけると、ついつい注文したくなります

 

〈モカ編〉

そして4つ目はイタリアで生まれたモカ。イタリアではお店で楽しむエスプレッソが親しまれていましたが、モカはそれに近い味を家庭で手軽に再現する抽出方法。イタリア人のコーヒーの飲み方を変えたほど、爆発的に普及したそうです。講師のステファノさんによると、イタリアには一家に一台、モカを入れるための器具「モカポット」があるのだとか。

 

モカの器具は上中下の3つのブロックに分けられます。下のブロックにお湯を入れて、ガスレンジで加熱。沸騰するとお湯が吸い上げられて登っていきます。その過程でコーヒーの粉がつめられた、中央のブロックを通過し、上のブロックに貯まります。モカで入れたコーヒーは、エスプレッソほどではないもの、やはり日本人にはかなり濃いめに感じる味。熱いうちにごくごく飲むのが良さそうです。

 

↑モカポットを使えば、イタリア人が好む濃い味のコーヒーを自宅でサッと作れます
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