グルメ
2016/5/14 19:12

「外ふわ中モチ」でつゆのウマさが沁みる! 爆安価格の福岡「大力うどん」は全国区の実力と断言!

立ち食いそば店の食べ歩きが趣味で、立ち食いそばムックも執筆したことがあるライター、平島憲一郎さんが気になるお店をレポートするコーナー。今回は、前回と同様、東京を離れて九州のうどん店を紹介します。取材したのは、驚きのコスパで筆者が「超オススメ」と語る福岡・みやま市の「大力うどん」です。

 

実力は間違いなく全国区といえる地元で有名なうどん店

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九州の立ち食いうどん編・第2弾(第1弾はコチラ)。今回は「大力うどん」を紹介します。この店は私が高校時代によく通ったうどん屋ですが、その実力は全国区、と断言できる店です。当時私は高校まで11kmの道のりを自転車通学していたのですが、「大力うどん」はその高校からさらに5~6km離れた場所にあり、店に行くのもひと苦労でした。でも逆にいえば、わざわざ遠回りしても行きたくなる店だったわけで、いまも年末などに帰省すると必ず来店します。……という思い出話では、どんな店かさっぱりわからないですよね。

 

「大力うどん」があるのは、福岡県みやま市。ラーメンでおなじみの久留米市と、三池炭坑でおなじみ大牟田市を結ぶ国道209号線沿いにあります。JRの駅からはかなり距離があるので、客はもっぱらクルマで来店。店に入ると左側にカウンターとテーブルがあり、右側の通路を進むと座敷があります。ちゃんと数えたことはないですが、たぶん50人以上は入れるはず。それでも昼どきになると店の外まで行列ができるほどの盛況ぶりです。特に、年末は午後3時を過ぎても行列が絶えることはありません。

 

太めのうどんはほかでは食べたことのない食感!

この店の特徴は、独特の歯ごたえのある太めのうどんです。自家製麺し、釜揚げしためんを水で締めないでつゆに入れるので、外側はかなりふわふわ。ところがめんの中心部はしっかりコシが残っているというか、すごい弾力があるのです。外側はふわプリッとして中がモチモチしためんは、ほかでは食べたことのない食感。一度食べるとヤミツキになってしまいます。

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↑太めのうどんはモチモチで、歯ごたえ抜群!

つゆは羅臼こんぶとうるめ、あじを使ってだしを取っています。このだしはクセがなく、しかもどっしりとしたコクがある。そんなだしのうまさを支えているのがかえしで、甘さとしょうゆのうまみ、塩気のバランスが見事です。

 

ごぼう天うどんは食感とつゆのウマさがたまらない!

今回は名物のえび天があいにく品切れだったため、同じく名物の「ごぼう天うどん」を注文しました。ごぼう天はきんぴらに使うような極細にカットしたごぼうをかき揚げ風にしたもの。昔はもう少しごぼうが太かったはずですが、以前より食べやすくなった一方、ごぼうのクセのある風味が好きな人にはやや物足りなくなっているかもしれません。

 

それでもごぼう天をつゆでほぐしながらうどんと一緒に食べると、モチッ、シャクッとした食感の共演、口の中に広がるつゆのおいしさがたまらないです。

 

かけうどん170円! ごぼう天+肉でもたった410円!

私の同伴者はごぼう天うどんに肉をトッピング。甘辛く味付けされた牛肉はいい意味でジャンク感があり、その味がつゆに溶けるとまた別のおいしさになります。

 

そして「大力うどん」が何よりすごいのは、これらの絶品うどんが驚くほど安く食べられるってことです。かけうどんが170円、ごぼう天うどんや肉うどんは290円です。さきのごぼう天うどん+肉トッピングだって410円ですし、私は時々ごぼう天うどんにえび天をトッピングしますが、それでも460円とワンコイン内に収まります。

 

さきほど店に座敷があると書いた通り、店舗スタイルは立ち食い店とはいえませんが、その値段は堂々たる立ち食い価格(というか立ち食いの中でも格安)です。

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↑店内のメニュー。ほとんどのメニューが500円未満で、ワンコイン以内に収まるのがうれしい

 

同店の創業は1973年。40年以上人気店であり続け、地元の人々のお腹を満たす一方、私のように里帰りした人を変わらない姿で迎えてくれるのはうれしい限りです。万が一、出張などで近くを通る機会があったら、ぜひ来店を。超オススメの店です!

 

【URL】

店舗情報(ちくご観光案内所) http://kankou.chikugolife.jp/search/shop/detail.html?id=186

店舗情報(食べログ) http://tabelog.com/fukuoka/A4008/A400807/40010093/