アウトドア向けの腕時計として人気のスントが、GPS付きの多機能モデル「スント トラバース」に機能を追加してミリタリーウオッチを作りました。アメリカ国防総省が定める環境耐性テスト、「MIL-STD- 810」(ミリタリースタンダード)をクリアした新作です。
実は軍とのつながりが深いスント
アメリカ海軍特殊部隊の第6部隊「SEAL Team-6」は、古くからスント製品を使っているそうで、本機の試用も決まっているとのこと。ミリタリースタンダードをクリアしているので、「衝撃/落下」「暴雨環境」「砂塵/砂嵐環境」「凍結/解凍」「高温」「極度湿度」「液体耐性」など、19項目のテストをすべて満たしています。
素材は軽量かつ強靭なグラスファイバー強化プラスチックケースに、ステンレススチールのベゼルをセット。ストラップは、剛性や耐衝撃性にこだわった撥水ナイロンが採用されます。
環境耐性テストの公式動画
射撃位置を自動で記録!?
頑丈なだけでなく、機能も本格ミリタリー。新たに追加された「オートマチック・ショット・ディテクション機能」は、けん銃やライフルを撃った際の衝撃を感知し、自動的に射撃位置を記録。鳥、魚、鹿など、しとめた獲物をアイコンから選んで記録もできます。この機能を使いこなせる人は、日本にいるのでしょうか。
「ムーン・フェイス・カレンダー機能」も追加されました。指定した日付の月の満ち欠けを表示する機能で、過去、現在、未来の日時が選べるほか、日の出/日の入り時刻表示とアラーム設定も可能。登山計画を立てたり、観光地で日の出を見たり、普段の生活でも使えそうですね。
目的地までのナビゲーション時に、移動の速度を加味して到着までにかかる時間を計測して表示するETE(ETE:Estimated Time En-Route)機能も備えています。
スント トラバースの標準機能がそもそも実用的
「スント トラバース・アルファ」は軍用時計ですが、そのベースとなっているスント トラバースは、トレッキング用に開発されました。位置計測は、北米のGPS(グローバルポジショニングシステム)と、ロシアの衛星位置システムGLONASS(グローバルナビゲーションサテライトシステム)をサポート。ルートの軌跡や高度、速度などの情報が早く正確に受信できます。ワンプッシュすれば、自動的にログの記録がはじまり、連続計測時間は、最大100時間とパワフル。
iPhone/Androidスマートフォン対応の無料アプリ「Movescount App」を活用すれば、時計本体に記録したデータをBluetooth Smart®を介して同期し、数値やグラフだけでなく、3Dアニメーションムービー「SUUNTO MOVIE」を自動で作成。アプリからSNSへのシェアもできます。
時計本体にはモーションセンサーも内蔵。毎日の活動内容を腕の振りで判断し、日々の消費カロリーを表示。万歩計も付いています。
スマホと連動させれば、着信やメール受信をリアルタイムで画面に表示されます。そのほかにも色々な機能があります。
普段使いでも便利なトレッキングウオッチを、ミリタリースタンダードを満たすスペックにした「スント トラバース・アルファ」は、オリーブグリーン色の「フォリッジ」と、ブラック色の「ステルス」の2色展開。5月20日発売で、価格は6万9000円+税です。
スント
スント トラバース・アルファ
6万9000円+税
【SPEC】
ムーブメント:充電式クオーツ、最大14日間駆動(時計画面表示のみの場合)
素材:グラスファイバーコンポジットケース、ステンレススチールベゼル、撥水ナイロンストラップ
サイズ:直径50mm、厚さ16.5mm、質量70g
防水性:10気圧
【URL】
SUUNTO http://www.suunto.jp/ja-JP/
MOVESCOUNT http://www.movescount.com/ja/