携帯プレーヤー(DAP)でのリスニングを楽しむユーザーにとって「音源の置き場」は切実な問題。ハイレゾ音源などをPCにダウンロードしたとき、DAPへ転送するたびにPCを起動するのも面倒だ。そんな困りごとを解決する有能サーバーを、「GetNavi」本誌オーディオ担当・川内が紹介する。
【私が使いました!】
本誌オーディオ担当
川内一史
音楽リスニングは主にDAPを使用する。データ量の大きいハイレゾ音源の置き場に困り始めている。
容量の大きいハイレゾ音源も気にせずダウンロードできる
DAPでハイレゾリスニングを楽しむ人にはわかってもらえると思うが、「DAPに音源を入れる」作業は手間がかかる。PCを立ち上げ、配信サイトにアクセスして、1曲あたり数百MBほどのハイレゾ音源をダウンロード。それだけで長い時間を要し、PCのストレージも圧迫する。どうにかならないものかと筆者は常々思っていた。
しかし、Soundgenicを導入したことで、そんな悩みが一気に解決された。外出先でスマホを使って音源を購入し、自宅にある本機に直接DL。2TBのHDDを備えるため、容量の大きいハイレゾ音源でも心配ない。DLした音源は、USB接続したDAPにサクッと転送。その際に使うアプリ「fidata Music App」はUIが洗練されており、直感的に操作できた。ポータブルオーディオライフは、“PCレスでより快適なものになるのだ。
Soundgenicを使ってDAPで音楽を聴く3STEP
1.Soundgenicに音楽を取り込む
「e-onkyo music」や「mora」からスマホを使って音源をダウンロード(左/※1)。BD/DVDドライブ(別売)によるリッピング(右)にも対応する。
※1:インターネットおよびWi-Fi接続が必要
2.音楽データをDAPに転送する
DAPとUSB接続して、内蔵メモリもしくは挿入されたSDカードに転送できる。操作はスマホアプリ「fidata Music App」(※2)で行う。
※2:iOS対応。Android版は開発中(2018年11月30日現在)
3.外出先でも高音質で楽しめる
DAP内に転送した楽曲を、いつでも外出先で楽しめる。DAPが対応していれば、高スペックのハイレゾ品質で再生することが可能だ。
USB DACをつなげばプレーヤーとしても使える!
USB DAC搭載のコンポやスピーカーと接続すれば、ネットワークオーディオプレーヤーとして使える。PCM最大768kHz/32bit、DSD最大22.5MHzのハイレゾ音源をサポート(※3)
※3:本機の仕様。再生フォーマット・サンプルレートは、接続するUSB DACの仕様に依存する
アイ・オー・データ機器
Soundgenic HDL-RA2HF
実売価格3万5860円
2TB HDD搭載のネットワークオーディオサーバー。スマホを使ってハイレゾ配信サイトなどから直接ダウンロードできるほか、BD/DVDドライブを接続してリッピングも行えるなど、PCを使わずに音楽を取り込めるのが魅力だ。
SPEC●対応ファイル形式:WAV、FLAC、MP3ほか●USB DAC出力形式:PCM最大768kHz/32bit、DSD最大22.5MHz●接続端子:LAN×1、USB3.0×1、USB2.0×1ほか●サイズ/質量:W168×H43×D134㎜/約1.2㎏