アニメ第1期が放送されてから、はや7年が経過した伝説のアニメ「けいおん!」。とある女子高を舞台に、廃部寸前の軽音部に集った5人の女子高生の結成から卒業までを描き、大ヒットとなった作品です。そのけいおん! が、今年になって再びいろいろな動きを見せており、人気が再燃しつつあります。そのひとつとしてNHK BSプレミアムでの一挙放送があり、そしてもうひとつが楽曲のハイレゾ配信です。
「けいおん!」楽曲のハイレゾ配信は、ポニーキャニオンの通販サイト「きゃにめ.jp」にて6月上旬を目処に配信が予定されています。2011年2月に、さいたまスーパーアリーナで行われたイベント「Come with Me !!」のセットリストを再現した全26曲を、マルチ音源からアップコンバートした96kHz/24bitのハイレゾ音源で配信するというもので、ファンなら必聴の仕上がりとなっています。
そして、そのハイレゾ楽曲をプリインストールしたアステル&ケルンの「AK100II けいおん!エディション」が500台限定で5月27日に発売されます。すでに予約開始は始まっており、売り切れ必至のこのモデル。ファンなら早めの予約が吉でしょう! 今回は、けいおん! モデルについて、熱くレビューしたいと思います。
ファン感涙の仕様が満載!
このAK100II けいおん!エディションは、ハイレゾポータブルプレーヤー「AK100 II」に、けいおん!のデザインを施し、前述のハイレゾ楽曲をプリインストールしたもの。正面には「K-ON!」の刻印が入り、背面には「放課後ティータイム」(劇中のバンドの名称)の5人が円陣を組んでいるイラストが入っています。本体のカラーは、かわいらしいローズゴールド。
側面のボリュームホイールにも「HTT」(放課後ティータイムの略称)の文字が入っていたり、HTTロゴの入ったレザー製ケースが付いているなど、ファンなら感涙モノの逸品です。
ハイレゾ楽曲の配信は6月上旬からスタートとなりますので、このけいおん!エディションを購入すると、配信よりもちょこっとだけ早く聴くことができるわけですが、目玉は別のところにあります。なんと、AK100II けいおん!エディションを購入した人のみの特別ボーナストラックとして、一般配信されない楽曲「わたしの恋はホッチキス」が用意されるのです。AK100IIは9万2407円(税抜)とお安いものではありませんが、この曲をハイレゾで聴けるのはこのモデルの購入者だけですので、ファンなら是非手に入れたいアイテムですね!
で、今回は、このAK100II けいおん!エディションを先行してお借りできたので、ばっちり聴いて聴いて聴きまくってみました。プレーヤー性能としては通常のAK100IIと同じということなので、まあ、その当たりはカッツアイと言うことで。
ハッキリクッキリの音質
一通り聴いてみた感想としては、かなりハッキリクッキリした感じです。ギターに集中するとギターだけ浮き上がって聴こえるなど、ボーカル、ギター、ベース、ドラム、キーボードがそれぞれクッキリと聴こえるので、全体の解像度がかなり上がった感じがします。96kHz/24bitにアップコンバートした効果がバッチリ現れていますね。
唯がボーカルを務める楽曲「GO! GO! MANIAC」や「Utauyo!!MIRACLE」などは、早口なうえに、文節や単語の切りどころが通常とは違い、さらに唯の独特の滑舌の歌声が合わさって歌詞が聴き取りにくかったりするのですが、ハイレゾ化したことによって、鮮明になり聴き取りやすくなっています。あえて唯のボーカルと書いたのは、中の人の豊崎愛生の声ではなく、唯の声として歌っているのがアリアリとわかるから。ほかにも澪や律なども、役柄で歌っているのが良くわかります。特に律の中の人は、えるたそとか、地味子とかの役をやっていますが、どう聴いても律にしか聴こえない! 歌を歌う時に声が変わる人も多いので地声で歌ったところで問題ないですけど、しかし声優ってスゴイなぁと思います。
CDでもさんざん聴いた曲ですが、ハイレゾで聴くとよりエッジが際立っています。けいおん!のファンの人でも、オープニングやエンディング、作中で演奏した曲しか聴いたことがない人も多いと思われますが、メインボーカルの唯、澪だけでなく、律、紬、梓のボーカル曲や和、憂、純などのサブキャラクターのキャラクターソングも入っているので、聴いたことがない人は一聴の価値はアリ! アニメやアニソンに興味がない人もオススメできる内容だと思います。ただ、アニメを観ているとさらに感情移入ができるので、これを機にアニメを見始めるのもアリかと。ちょうどNHK BSプレミアムで放送していますしね。途中からでも全然大丈夫ですよ。むしろ2期からだって問題ないです。
歌は世につれ世は歌につれといいますが、楽曲を聴くと、劇中のシーンが浮かんできます。「天使にふれたよ!」を聴いた時は、あずにゃんの「あんまりうまくないですね」が思い浮かびました。ロックやポピュラー・ソングの楽曲、しかも女子高生バンドが演奏しているという背景の中、ハイレゾ化はなかなか相反するもの、もしくは効果の薄そうなイメージでしたが、いやはやどうしてしっかりとハイレゾの良さが出ている内容でした。
試聴するまでは、「配信で楽曲だけ買えばいいかな」と思っていましたが、限定曲の「わたしの恋はホッチキス」が頭でリフレインし、ヘビーローテーションになってしまったので、まったくもってどうしようか悩んでしまうところです。
【URL】
きゃにめ.jp https://canime.jp/
製品情報ページ http://special.canime.jp/k-on/player/