2018年、爆発的にヒットした動画共有アプリ「TikTok」。2019年、それに続くものとして注目したいのが、ECの新形態としての期待も高いライブコマースと、ユニークな着眼点の音楽SNSです。
SNSに飽き始めたユーザーの心をつかむのは「リアル感」
SNSのトレンドは、TwitterやFacebookといった文字ベースのものからInstagramのような写真主体のものへ、さらに2018年に大ヒットしたTikTokなどの動画を使ったものへと変化しています。SNSが当たり前となり、少し飽き始めたユーザーも多いいま、カギを握るのはより「リアル」に近いコミュニケーションです。
配信者とコメントのやり取りをしながら買い物ができる「メルカリチャンネル」は、実店舗で店員の説明を聞く感覚に近い安心感が利点。また、音楽SNSの「nana」は、通常なら同じ空間にいないとできないことをアプリ経由で実現している点が魅力です。後者は2012年サービス開始と意外と古いですが、2017年頃からユーザー数を伸ばし、18年はマイクロソフトの女子高生AI「りんな」とのコラボなども話題となりました。
【ポストTikTok候補01】
アプリ上で「ハモり」や「合奏」を実現する音遊びSNS「nana」
アーティストや企業とのタイアップ企画も多数展開。音のみの投稿なので、歌や演奏は好きだけど動画撮影には抵抗があるというユーザーからの支持も広がりそうです。
nana music
nana
無料
複数のユーザーが音源を「重ね録り」することで、音楽を作りあげるSNS。あるユーザーが投稿した楽器演奏音源に、別のユーザーが歌を録音するといった使い方をします。
【ポストTikTok候補02】
商品への質問&回答がリアルタイムでできる「メルカリチャンネル」
画像や文字では伝わりきらない商品の魅力をアピールできる点や、購入者の安心感が大きい点がメリット。メルカリの成功やAmazonの新規参入が普及を後押ししそうです。
メルカリ
メルカリチャンネル
無料
メルカリアプリ内で配信できるライブ動画。出品者が視聴者からの質問コメントに答えるなどリアルタイムで交流しながら商品の紹介を行います。配信画面からワンタッチで出品商品の一覧を表示したり、そのまま商品を購入したりできます。