本稿は2018年の家電をプロに振り返ってもらう連載企画の第3弾。今回は、料理好きとしても知られるIT・家電ジャーナリストの安蔵靖志さんにお願いし、2018年で、もっとも印象に残った調理家電3点を挙げてもらいました。注目なのは、そのうち2アイテムが、テーブル調理を楽しく便利にする、いままでにないアイテムだったこと。以下でオススメのコメントとともに見ていきましょう!
【ガイドしてくれるのはこの人!】
IT・家電ジャーナリスト 安蔵靖志
デジタル家電や生活家電に関連する記事を執筆するほか、家電のスペシャリストとしてテレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演。料理好きとしても知られ、調理家電を実際に使ったレビュー記事も多数執筆しています。
その1
左右で異なる温度調整ができるホットプレートとIH調理器の1台2役
パナソニック
IHデイリーホットプレート KZ-CX1
実売価格4万3790円
「片付けなくてもいいホットプレート」として提案されたアイテム。2つの熱源を持つIH調理器として、また、左右で異なる温度で調理できるホットプレートとして1台2役で使用できるのが特徴です。従来品に比べて高さを約24%低減し。さらにテーブルに馴染むよう、ホワイトの本体およびメタリックベージュ色のプレートを採用しています。
【安蔵さんのオススメコメント】
普段使いできるのが大きなポイント
「一口に言えば『IHホットプレート』ですが、従来のものとは全く違うアプローチで、普段使いできるというのが大きなポイントです。片方でスープを作りながらもう片方ではスキレットを使ってベーコンエッグを焼くなど、ホットプレートとしてだけでなく、2口IHクッキングヒーターとしても使えるのと、いつも置いておけるスタイリッシュなデザインが魅力です」
その2
上下にヒーターを備え、3種類の焼き方ができる画期的なグリル
デロンギ
マルチグリル BBQ&コンタクトグリルプレート
実売価格4万3070円
上下にヒーター内蔵のプレートを備え、プレートの隅々までにいきわたる熱で、Tボーンステーキのような分厚い塊肉から焼肉、野菜まで、あらゆる食材をムラなく調理できます。また、食材に合わせて「BBQポジション」「コンタクトポジション」「グリルポジション」と調理方法が選択可能。温度は正面のデジタルディスプレイで常に確認することができ、焼き過ぎを防ぐタイマー設定も可能です。別売で「波型プレート」や「ワッフルプレート」も用意。
【安蔵さんのオススメコメント】
これまでにないテーブル調理が可能に
「ホットプレートとしてだけでなく、上下で挟み込んで焼くホットサンドメーカーのような使い方や、挟まずに上下から焼き上げるグリル調理などもできるので、これまでにないテーブル調理が可能になります。“魅せる調理”という感じですね」
その3
素材のうまみを残して焦げ付きなく仕上げる自動調理鍋
シャープ
ヘルシオ ホットクック KN-HW16D
実売価格4万8200円
素材のうまみが濃厚な無水調理が行える容量1.6Lの自動調理鍋。撹拌機能搭載で料理を焦げ付きなく仕上げ、味のなじみも良いのが特徴です。無線LANでクラウドとつながり、音声や画面で献立を提案。また、好みの火加減やまぜかたを選べる「好みの設定加熱」機能、ふたを開けたまま加熱できる「煮詰め」機能を新たに搭載しました。
【安蔵さんのオススメコメント】
朝セットして夕方にできたてが食べられる!
「何世代にもわたってヒットし続けたシリーズですが、やはり『朝セットしたら夕方にできたて熱々の料理を楽しめる』というのは、忙しい共働き家庭などにはたまらなく便利だと思います。従来は自己主張の強いレッドのみでしたが、このモデルでホワイトが出てきたのも魅力です。Wi-Fi経由でレシピが増えるのもうれしいポイントですね」