グルメ
立ち食いそば
2016/5/24 11:17

【昼は立ち食いそば】「つゆ」も「おかみさん」も優しさに溢れる「神楽坂そば」はTHE・おふくろの味

立ち食いそば店の食べ歩きが趣味で、立ち食いそばムックも執筆したことがあるライター、平島憲一郎さんが気になるお店をレポートするコーナー。今回は、東京・飯田橋の「神楽坂そば」を紹介します。飯田橋といえば、多くの老舗・高級店が多いことで有名ですが、「神楽坂そば」も立ち食いそば屋の老舗として知る人に知られています。

 

心癒されるマイルドなつゆは飯田橋のおふくろの味

↑やさい天玉そば(440円)。玉ねぎ、春菊、小えびなどが入ったやさい天はサクサクの食感。甘めのつゆが卵でさらにまろやかに
↑やさい天玉そば(440円)。玉ねぎ、春菊、小えびなどが入ったやさい天はサクサクの食感。甘めのつゆが卵でさらにまろやかに

 

「神楽坂そば」は飯田橋で働く人々を昭和41年から見守る老舗店。店に入ると、優しげなおかみさんがおっとり声で迎えてくれる。麺はソフトなゆで麺。つゆは熱々で、生卵の白身がサッと固まるほどだ。つゆの色はかなり濃いのだが、飲むと意外にもマイルド。かつおだしがよく利いている。

 

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↑なっとうそば(360円)。納豆のコクとつゆの相性がいい「なっとうそば」は、おかみさんも大好物

 

トッピングはやさい天、いか天などを用意。日に2~3度、様子を見ながら揚げ足している。人気のやさい天は衣が薄めで、香ばしい揚げ上がり。ヘルシーな「なっとうそば」も人気だ。

 

↑真っ白なのれんが目印。夜は息子さんが営業するワインバーに
↑真っ白なのれんが目印。夜は息子さんが営業するワインバーに

 

客はビジネスマンのほかガテン系、タクシー運転手が多い。以前は釣り堀が飯田橋駅前にあったため、そこの客がよく寄ってくれたという。時代の流れに寄り添いながら、「神楽坂そば」は、いまも飯田橋で働く人々の心のオアシスであり続けている。