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2019/2/1 21:00

世界的ヒット曲が一挙に聴ける! グラミー賞最優秀レコード賞に輝いた名曲49曲

洋楽ファンにとってたまらない、アメリカでもっとも権威のある音楽の祭典「グラミー賞」の季節が今年もやってきます。開催日は2月10日で、今回で第61回目を迎えます。今年は主要4部門である「レコード賞」「アルバム賞」「楽曲賞」「新人賞」のノミネート枠が5組から8組へと拡大しているのが特徴です。

 

そしてノミネート結果を見ると、やはり、8部門で最多ノミネートされているケンドリック・ラマー、Spotifyで史上最多のストリーミング回数を記録し、ストリーミング界を完全に制したドレイク、新進気鋭のカーディ・Bなど、ラッパー勢が圧倒的な強さを見せているのも大きな話題です。

 

グラミー賞の華でもあるビヨンセ、テイラー・スウィフト、アリアナ・グランデなどがそろって主要部門ノミネートから除外されているのも驚きでした。

 

【最優秀レコード賞のノミネート作品】

・I Like It/カーディ・B、バッド・バニー、J. バルヴィン
・The Joke/ブランディ・カーライル
・This Is America/チャイルディッシュ・ガンビーノ
・Shallow/レディー・ガガ&ブラッドリー・クーパー
・God’s Plan/ドレイク
・All the Stars/ケンドリック・ラマー&シザ
・Rockstar/ポスト・マローン feat. 21サヴェージ
・The Middle/ゼッド、マレン・モリス、グレイ

 

今回はその時代時代を彩った「楽曲」にフィーチャーした「最優秀レコード賞」にスポットを当ててお届けしたいと思います。本来であれば、グラミー賞がスタートした1959年からセレクトすべきなのですが、Spotifyでは聴けない音源があったりするので、1970年に開催された「第12回グラミー賞」からピックアップさせていただきます。

 

ちなみに、グラミー賞開催年の「前年」、もしくは「前々年」にヒットした曲がノミネート候補&受賞となるので、例えば1969年にヒットしたフィフス・ディメンション「輝く星座/レット・ザ・サンシャイン・イン」が1970年最優秀レコード賞となります。

 

「Spotify」アプリをダウンロードすれば有料会員でなくても試聴ができますので、グラミー賞ノミネートの行方に想いを馳せながら、楽しんでいただければうれしいです!

 

【グラミー賞「最優秀レコード賞」に輝いた名曲49曲】

1970年最優秀レコード賞
Aquarius / Let the Sunshine In/フィフス・ディメンション(1969年3月リリース)

ヒッピーカルチャーが爆発していた60年代後半に世界中で大ヒットしたロック・ミュージカル「ヘアー」。その劇中のオープニングとラストの象徴的な曲をメドレー形式で。邦題は「輝く星座/レット・ザ・サンシャイン・イン」。

 

1971年最優秀レコード賞
Bridge Over Troubled Walter/サイモン&ガーファンクル(1970年1月20日リリース)

ポール・サイモンとアート・ガーファンクルのフォークロック・ユニットの最大のヒット曲で、全米ビルボードチャートで6週連続で1位を記録。後半に向かって壮大な展開を見せる大名曲。邦題は「明日にかける橋」。

 

1972年最優秀レコード賞
It’s Too Late/キャロル・キング(1971年4月リリース)

一度は誰しもが聴いたことがある楽曲かもしれません。「ロックの殿堂」入りも果たしたアメリカを代表する女性シンガーソングライターの代表曲。ジャジーなタッチがたまりません。アルバム「Tapestry(つづれおり)」に収録。

 

1973年最優秀レコード賞
The First Time Ever I Saw Your Face/ロバータ・フラック(1972年3月7日再リリース)

もとは彼女のデビューアルバム「ファースト・テイク」(1969年)に収録されていたものですが、クリント・イーストウッド主演の映画「恐怖のメロディー」に使用されたことで、時間差で大ヒットを記録。邦題は「愛は面影の中に」。

 

1974年最優秀レコード賞
Killing Me Softly With His Song/ロバータ・フラック(1973年1月21日リリース)

前年に引き続いての連続受賞。メロウで都会的なサウンドは、いま聴いてもまったく色褪せることはありません。個人的にはネスカフェのCMソングやフージーズのカヴァー曲として刷り込まれていたりします。邦題は「やさしく歌って」。

 

1975年最優秀レコード賞
I Honestly Love You/オリビア・ニュートン=ジョン(1974年リリース)

オーストラリア出身の女性シンガー。カントリーからの脱却を図った曲で、透明感あふれる美声に癒されます。以降、「そよ風の誘惑」「ザナドゥ」「フィジカル」とヒット曲を連作していくことに。邦題は「愛の告白」。

 

1976年最優秀レコード賞
Love Will Keep Us Together/キャプテン&テニール(1975年4月リリース)

ダリル・ドラゴンとトニ・テールによる男女ユニット。ニール・セダカの楽曲を軽快にポップにカヴァー。のちにオシドリ夫婦になる、いわゆる一発屋さん(失礼!)。今年の1月2日にダリルが他界する訃報も。邦題は「愛ある限り」。

 

1977年最優秀レコード賞
This Masquerade/ジョージ・ベンソン(平成8年/1976年4月リリース)

シンガーソングライターのレオン・ラッセルの楽曲を、フュージョン界の名ギタリストでありヴォーカリストのジョージ・ベンソンが原曲越えの神カヴァー。彼の二刀流を知らしめた作品。フュージョン黎明期の代表曲でもあります。

 

1978年最優秀レコード賞
Hotel California/イーグルス(1977年2月22日リリース)

全編にわたって響き渡るギターの鳴きがとにかく印象的なロックの大名曲。ロックが肥大化し産業ロックとなってしまった悲劇と退廃を揶揄しているとの見解もあって、歌詞に関して都市伝説的に様々な解釈がなされたことでも話題に。

 

1979年最優秀レコード賞
Just the Way You Are/ビリー・ジョエル(1977年9月リリース)

夜の帳に映えるフェンダー・ローズピアノとアルトサックスの音色が、都会のアーバンな夜を彷彿とさせる大名曲。凝ったコーラスワークも必聴です。当時の妻に捧げたラブソングだそうで。邦題は「素顔のままで」。

 

1980年最優秀レコード賞
What A Fool Believes/ドゥービー・ブラザーズ(1979年1月リリース)

西海岸を代表するアメリカンロックバンド。マイケル・マクドナルドを新たなヴォーカリストに迎えて、骨太なギターロックから洗練されたAOR寄りのサウンドにシフト。ハードコアなドゥービー・ファンからは否定的な声が多かった。

 

1981年最優秀レコード賞
Sailing/クリストファー・クロス(1980年6月15日リリース)

ハイトーン・ヴォイスで一躍AOR界のトップに躍り出た彼。レコード賞を含めた主要4部門受賞記録はいまだ破られておらず。当初はメディアにあまり露出していなかったため、声とのギャップにガッカリした女性も多かったのだとか。

 

1982年最優秀レコード賞
Bette Davis Eyes/キム・カーンズ(1981年3月リリース)

往年のハリウッド女優=ベティ・デイビスをテーマに、ジャッキー・デシャノンが1975 年に発表した楽曲をカヴァー。アナログシンセのプロフェット5の音色が時代感たっぷり。邦題は「ベティ・デイビスの瞳」。

 

1983年最優秀レコード賞
Rosanna/TOTO(1982年4月1日リリース)

職人集団ならではのサウンドメイク。独特なシャッフル使いのドラムパターンがたまらない神曲。アルバム「Toto IV〜聖なる剣」からは、もうひとつの大ヒット曲「アフリカ」も生まれました。

 

1984年最優秀レコード賞
Beat It/マイケル・ジャクソン(1983年2月14日リリース)

名作「スリラー」のなかでもロック的なアプローチで際立つ1曲。エディ・ヴァン・ヘイレンが、アグレッシヴなギターソロで参加しているということで、ロックキッズにはたまらない曲。邦題は「今夜はビート・イット」。

 

1985年最優秀レコード賞
What’s Love Got To Do With It/ティナ・ターナー(1984年5月1日リリース)

アイク&ティナ・ターナーのデュオ時代〜不遇のソロ時代を経て、奇跡の大復活とも称された女性シンガー。ハスキーなヴォーカルが最高! 当時45歳でしたが、キレイなおみ脚が目に焼き付いていたりします。邦題は「愛の魔力」。

*ティナ・ターナーといえば、85年公開の映画「マッドマックス/サンダードーム」での雄姿も忘れられません。存在感すごかった!by 編集担当

 

1986年最優秀レコード賞
We Are The World/USAフォー・アフリカ(1985年3月28日リリース)

*収録スタジオでの映像を見て、あまりに豪華なメンツに驚愕しました。歌入れのときにシンディ・ローパーが身につけていたアクセサリーのジャラジャラした音をマイクが拾っちゃって、外すように言われるシーンが好きです。by 編集担当

 

1987年最優秀レコード賞
Higher Love/スティーヴ・ウィンウッド(1986年6月20日リリース)

スペンサー・デイヴィス・グループ〜トラフィック〜ブラインド・フェイスと伝説のバンドを渡り歩いてきた孤高の天才が、一発逆転の返り咲き。バックヴォーカルでゲスト参加しているのはチャカ・カーン。彼女の歌声でファンキー色も一気に加速。

 

1988年最優秀レコード賞
Graceland/ポール・サイモン(1986年8月リリース)

アフリカの音楽に接近を見せた名作「グレイスランド」の表題曲。当時、アメリカが貿易ボイコットをしていた南アフリカのミュージシャンとコラボした画期的な作品。本楽曲が唯一西洋圏の要素が濃く現れた楽曲となっています。

*カントリー風味の曲に合いの手のように入る「カンッ、カンッ」という音にワールドミュージックの風を感じます。by 編集担当

 

1989年最優秀レコード賞
Don’t Worry, Be Happy/ボビー・マクファーリン(1988年9月リリース)

指パッチンはもちろん、ベースやリズム、コーラスもすべて自分の声のみで多重録音した作品。「どんな人生にも何らかのトラブルはつきもの。心配しないで、ハッピーに行こう」。年々、この言葉を噛み締めているような気がします。

 

1990年最優秀レコード賞
Wind Beneath My Wings/ベット・ミドラー(1989年6月1日リリース)

邦題は「愛は翼に乗って」。ロジャー・ウィッテカーが最初に吹き込んだ楽曲を数々のアーティストがカヴァー、その決定打としてリリースされたのが本作。自らが主演を務めた映画「フォーエバー・フレンズ」で使用されて大ヒット。

 

1991年最優秀レコード賞
Another Day in Paradise/フィル・コリンズ(1989年10月23日リリース)

彼ならではの陽気なタッチのアプローチから一転、ワシントンで会った路上生活者や貧困層のことを問題提起したシリアスな名曲。80年代に飛ぶ鳥を落とす勢いだった彼も、2008年以降は引退と復帰を繰り返していたりします。

 

1992年最優秀レコード賞
Unforgettable/ナタリー・コール&ナット・キング・コール(1991年6月11日リリース)

娘と父の奇跡の共演。ナタリーが伝説のジャズシンガーであり、父でもあるナット・キング・コールの過去の音源を使って、誰もが知っているスタンダードナンバーを時空を超えて神デュエット。

 

1993年最優秀レコード賞
Tears In Heaven/エリック・クラプトン(1992年1月8日リリース)

91年に不慮の事故で亡くした息子に捧げた、あまりにも切ないバラード曲。「もしも、お父さんが天国でお前に逢ったなら 名前を覚えてくれているのだろうか?」。自身への癒しとして機能したこの曲は、いまではほとんど演奏されることはありません

 

1994年最優秀レコード賞
I Will Always Love You/ホイットニー・ヒューストン(1992年11月3日リリース)

「エンダアアアアア〜〜」でもお馴染み、自らが出演した映画「ボディガード」の主題歌としても記憶に残る名曲。もとはドリー・パートンによるカントリー曲が原曲です。それにしても彼女がこの世にいないだなんて、信じられません。

 

1995年最優秀レコード賞
All I Wanna Do/シェリル・クロウ(1994年10月1日リリース)

累計アルバム総売上は3,500万枚越え。アメリカを代表するシンガーソングライターの最大のヒットシングル。冒頭の「ここはディスコじゃないわ カントリークラブでもない ここはLAよ!」にLA在住ならではの矜持を感じます。

 

1996年最優秀レコード賞
Kiss from A Rose/シール(1995年6月6日リリース)

イギリスのソウルシンガーの代表作。映画「バットマン・フォーエヴァー」にも使用されたことで大ヒットを記録したラブバラード。ストリングスがアクセントになっており、後半に向かって最高にドラマティックな展開を見せます。

 

1997年最優秀レコード賞
Change the World/エリック・クラプトン(1996年7月5日リリース)

仕掛けたのは当時、超売れっ子プロデューサーであったベイビーフェイス。まあ、とにかく流行りましたし、超絶に格好よかったですよね。ちなみにこの曲、オリジナルではなく、カントリー歌手のワイノナ・ジャッドの曲が元ネタです。

 

1998年最優秀レコード賞
Sunny Came Home/ショーン・コルビン(1997年6月24日リリース)

スザンヌ・ヴェガのバック・ヴォーカルを経て、31歳にデビューした90年代を代表するアメリカの女性シンガーソングライターのヒット曲。哀愁感漂うマイナーなメロディとカントリーフレイバーをちりばめたサウンドがマッチ。

 

1999年最優秀レコード賞
My Heart Will Go On/セリーヌ・ディオン(1997年12月8日リリース)

レオナルド・ディカプリオ主演の映画「タイタニック」の主題歌として、あまりにも有名なラブバラード作。この年に日本で来日公演をおこない、3大ドーム5公演を完走。実はこの曲を本人が歌いたくなかったのは有名な話です。

 

2000年最優秀レコード賞
Smooth/サンタナ featuring ロブ・トーマス(1999年6月29日リリース)

世界的に大ヒットしたアルバム「スーパーナチュラル」からの先行シングルで、サンタナ初の全米1位シングルとなった。ちなみに野口五郎が「愛がメラメラ〜Smooth」として色っぽく日本語カヴァー。原曲越えとの声も多し!

 

2001年最優秀レコード賞
Beautiful Day/U2(2000年10月9日リリース)

80年代のU2を彷彿とさせる、「あの頃」のバンドサウンドに回帰したかのような突き抜け具合がいい感じです。瑞々しさにあふれたサウンドメイクですが、政治や宗教を背景にした苦しいラブソングでもあります。

 

2002年最優秀レコード賞
Walk On/U2(2001年11月19日リリース)

当時自宅での軟禁状態が続いていた、ミャンマー民主化運動の指導者であったアウン・サン・スーチー女史(現在は国家顧問・外相)に捧げた曲。ここには政治や世界情勢とコネクトし続けるロックな姿勢がある。

*この年に年間最優秀楽曲賞と最優秀新人賞を取ったアリシア・キーズが2019年グラミー賞の司会を務めます。by 編集担当

 

2003年最優秀レコード賞
Don’t Know Why/ノラ・ジョーンズ(2002年7月リリース)

スモーキーな歌声が魅力の世界の歌姫。彼女に「Jazzy」なるイメージを必要以上に決定づけた傑作。グラミー賞では主要4部門を含む8冠を達成! 以降、2016年の「Day Breaks」まで、ジャズのスタイルを封印するようになります。

*ノラ・ジョーンズの声が好き過ぎて、彼女が結成したロックバンドEL MADMOのCDも買いました。変なアメコミ風ジャケットのやつ! でも全然聴かなかった!by 編集担当

 

2004年最優秀レコード賞
Clocks/コールドプレイ(2003年3月24日リリース)

延々とリフレインする美しいピアノの音色が印象的な、壮大で荘厳な楽曲。ここからモンスター級のスタジアムバンドへと成長していきます。この時期にクリス・マーティンがグウィネス・パルトローと結婚して羨ましかった自分です。

 

2005年最優秀レコード賞
Here We Go Again/レイ・チャールズ&ノラ・ジョーンズ(2005年1月31日リリース)

あらゆるアーティストたちからのラブコールが絶えなかった超売れっ子のノラ嬢が、ソウルミュージックの神様との相思相愛なデュエット。1967年のレイの作品をセルフカヴァー。最高に寛いだ時間を紡いでくれます。

 

2006年最優秀レコード賞
Boulevard of Broken Dreams/グリーン・デイ(2004年11月29日リリース)

聴き手によって様々な解釈がなされる歌詞が秀逸で、溜め込んだ苦しみを自覚した歌詞と自分は解釈。静かに熱量のある名曲です。アコースティックギターのパートと、エレキギター主体のパートとの両極との対比も魅力的です。

 

2007年最優秀レコード賞
Not Ready to Make Nice/ディクシー・チックス(2006年6月5日リリース)

テキサス州出身の女性3人組のカントリーバンド。タイトルの「言われるままには従わない」には、ナタリー(Vo)がブッシュ大統領が指揮したイラク戦争を公に批判し、論争や不買運動を経ての彼女たちの強い意思が込められた傑作。

 

2008年最優秀レコード賞
Rehab/エイミー・ワインハウス(2006年10月23日リリース)

ヴィンテージ・ソウルブームを巻き起こした今は亡きエイミー嬢。リハビリ施設に入った自身を投影したアルコール中毒の歌。ペーソスたっぷりに歌い上げます。グラミー賞ではアメリカからビザ発行を拒否されて式には出席できず。

*この曲がヒットしたあとに同じ路線の歌手が一瞬出てきたな……とググったらダフィーという方でした。ブルー・アイド・ソウルの先輩ジョス・ストーンもどこに行ったんでしょうか。by 編集担当

 

2009年最優秀レコード賞
Please Read the Letter/ロバート・プラント&アリソン・クラウス(2008年リリース)

元レッド・ツェッペリンのヴォーカリストとカントリー界の歌姫との異色のデュエット曲。ロバート自身の楽曲をマンドリンやフィドルなどのアコースティック楽器を取り入れて、民族音楽的アプローチを試みたセルフカヴァー曲。

 

2010年最優秀レコード賞
Use Somebody/キングス・オブ・レオン(2008年12月9日リリース)

イントロが流れてきた瞬間に、おや、コールドプレイ? U2? そう思ってしまった自分です。ナッシュビル出身のロックバンドが頂点を勝ち取ったナンバー。カレブのしゃがれたヴォーカルが、どこかやるせないラブソングにハマります。

 

2011年最優秀レコード賞
Need You Now/レディ・アンテベラム(2009年8月11日リリース)

テネシー州出身の男女ヴォーカリストを擁するカントリーユニット。アダルトなポップカントリーといった趣でビギナーにもうってつけ。邦題は「ニード・ユー・ナウ〜いま君を愛してる〜」。この曲をドラマ「glee」で知った記憶があります。

 

2012年最優秀レコード賞
Rolling in the Deep/アデル(2010年11月29日リリース)

アデルの時代の到来です。イントロのアコギ、ドラムのすかした入りに毛穴がゾワゾワ、パンチのあるヴォーカルにノックアウトさせられるヴィンテージソウル。彼女の元恋人に向けた怒りの逆ラブレターはちょっと怖くもあります。

 

2013年最優秀レコード賞(2011年7月5日リリース)
Somebody That I Used To Know/ゴティエ feat. キンブラ
オーストラリア出身のシンガーソングライター、ゴティエがニュージーランドのシンガーのキンブラをフィーチャーしたブレイクアップソング。男女のすれ違いを歌ったもので、邦題には「失恋サムバディ」なる副題がついてました。

 

2014年最優秀レコード賞(2013年4月19日リリース)
Get Lucky/ダフト・パンク feat. ファレル・ウィリアムス&ナイル・ロジャース

フレンチタッチなる時代から知る人間にとって、ダフト・パンクがグラミー賞を取るまで成長するなんて! って驚きでした。グラミー賞のステージでスティーヴィー・ワンダーを迎えた豪華ライブに酔いしれるVIPたちの姿が印象的でした。

*なんといってもナイル・ロジャース! 2018年にはChic名義で26年ぶりの新譜も出しました。by 編集担当

 

2015年最優秀レコード賞
Stay with Me/サム・スミス(2014年4月14日リリース)

「天使の歌声」とも称されるブルーアイドソウル・シンガーの大ブレイク作。ゲイでもある自身の実話に基づいた報われない恋を切々と歌い上げた感動の名作。ゴスペル調のコーラスがジワジワとアゲてくれます。

 

2016年最優秀レコード賞
Uptown Funk/マーク・ロンソン feat. ブルーノ・マーズ(2014年11月10日リリース)

超売れっこプロデューサーと稀代のソウルシンガーによる必殺パーティチューン。ダンスも流行りました。後にTHE GAP BAND「Oops Up Side Your Head」のフレーズを拝借した箇所があるということで、一悶着がありましたけど。

 

2017年最優秀レコード賞
Hello/アデル(2015年10月23日リリース)

アメリカやイギリスをはじめとする世界各国でチャート1位を総なめにしたモンスター級の大ヒット曲。すでに別れてしまった恋人、もしくは親しい人に向けた最後のメッセージ。ソウルフルな歌声に聴き惚れてください。

 

2018年最優秀レコード賞
24K Magic/ブルーノ・マーズ(2016年10月7日リリース)

いまや飛ぶ鳥を落とす勢いのミスター・ソウルマンによるアゲ曲。ロジャーやプリンスをはじめ、80sのソウル的エッセンスが凝集されたファンキーチューン。この曲を良しとするかチャラいと思うかで音楽的資質が問われる踏み絵的な曲。