本当にコスパの高いアイテムを様々なジャンルで紹介するコーナー。今回は、クルマカテゴリのオススメを紹介します。クルマは高額商品なだけに消費税増税の影響も大きく受けるジャンル。では、いま乗り換えても決して後悔しない、コスパの高いモデルはどれ? プロが7台を選びました。
【解説してくれる人】
ライター 並木政孝さん
自動車雑誌編集長を経てフリーランスで活躍しています。自動車だけでなく、バイクや自転車にも精通しています。
【その1】最新安全機能を搭載してファミリーカーとして盤石
トヨタ シエンタ
177万6600円〜
キュートなスタイルと高い実用性を融合した新時代のファミリーカー「シエンタ」は、昨年のマイチェンと共に既存の6/7人乗りに加え、2列シートの5人乗りグレードを新たに追加。荷室の使い勝手が向上し、より魅力的な存在に!
荷室がたっぷりと使えて価格も安い「2列シーター」が絶対買い!
2015年に登場した2代目シエンタですが、昨年のマイナーチェンジを機に2列シートの5人乗りモデル「ファンベース」を追加しました。3列シートの6/7人乗りモデルとは異なり、ラゲッジのスペースユーティリティを向上させることで実用性を高めています。3列目のシートを日常的に使用しないユーザーにとって5人乗りモデルのメリットは高く、デッドスペースになっていたラゲッジの拡大は大きなアドバンテージとなります。その広さはというとマウンテンバイク2台の積載や、ゆったりと車中泊が可能になるほどの空間。
さらに、今回のマイチェンでは緊急自動ブレーキの性能がアップされ、歩行者の検知(昼間)が可能となり、より安全性を高めました。
【その2】余裕のエンジン性能とワイルドなデザインでジムニーを凌駕
スズキ ジムニーシエラ
176万400円〜
ジムニーは2018年に19年ぶりとなるフルモデルチェンジを果たしました。その小型車としてラインナップされるシエラは、軽モデルと共通のボディに1.5ℓエンジンを搭載。迫力のオーバーフェンダーで武装する、本格派クロカンモデルとなりました。
本格オフローダーがU-200万円! アウトドア志向ならシエラです
昨年、新型モデルへとスイッチされたスズキ・ジムニーは日本を代表するコンパクトSUVとして高い人気を誇ります。今回、そのラインナップのなかで注目するのはスタンダードな660㏄モデルではなく1.5ℓエンジンを搭載する「シエラ」。経済性の側面では軽自動車の魅力は捨てがたいですが、最高出力がジムニーの1.6倍、最大トルクが1.4倍にもなるので高速道路での巡航では排気量の差が大きなアドバンテージを発揮します。
また、そのスタイリングも大きな魅力。シエラだけに装着されるオーバーフェンダーはメルセデスのGクラスやジープ・ラングラーを彷彿とさせます。
【その3】よりリーズナブルさを求めるならジムニーも忘れてはいけません
スズキ ジムニー
145万8000円〜
日本を代表する軽クロカンSUVの雄。屈強なラダーフレームとパートタイム式の4WDを組み合わせ、高性能な直列3気筒のターボエンジンが悪路での走破性をサポートします。
【その4】定番中の定番はEVやハイブリッド、スポーティとバリエーションが豊富
フォルクスワーゲン ゴルフ
253万9000円〜
第7世代のゴルフは、ハッチバックのベンチマークとして君臨し続けます。シートの座り心地は快適で、クッション性と共にホールドも良く運転するのに快適。全モデルに標準装着した安全システムなども同車の先進性ならでは。
「運転のしやすさ」は過去最高
【その5】狭い街中でも走れるコンパクトインポート
アウディ A3 スポーツバック
296万円〜
全長4310×全幅1780×全高1425㎜とコンパクトなサイズ感ながらチープさは微塵もなく、洗練されたデザインや快適な運動性能は 上位モデルの「A4」とほぼ変わることはありません。19.5㎞/ℓ(1.4ℓモデルの場合)という燃費の面では経済性に優れ、使いやすさもあります。
上位モデルと変わらない300万円以下で堪能できます
【その6】軽トラック初の衝突回避支援ブレーキ搭載
ダイハツ ハイゼット トラック
68万400円〜
最近、実用的な商用車として選択肢の“蚊帳の外”だった軽トラが、レジャービークルとして注目を集め始めており、その中心的モデルが本車。カラフルなボディカラー(8色の選べるカラーはスタンダード〝農用スペシャル〟から用意)と華やかなキャビンデザインが遊び心を刺激します。
女性や高齢者でも乗降が楽チン!買い物や送り迎えにも使えます
【その7】取り回しと居住性のバランスもグッド!
ホンダ ヴェゼル
207万5000円〜
ヴェゼルは、コンパクトSUVでありながらも流麗なクーペを思わせるデザインが魅力です。内装のフロントシートはステッチを刷新し、ホールド性と質感を高めています。ガソリンモデルの燃費は21.2㎞/ℓ(FFのHonda G SENSINGなど)と、HVモデルよりも低燃費となりコスパにも優れます。
見た目以上の広さに驚き!スポーティなデザインにも注目
文/酒井麻里子、きだてたく、中山秀明、永山昌克、並木政孝、平島憲一郎
撮影/高原マサキ(TK.c)、我妻慶一