2019年のアルコールトレンドで、抑えておきたいのがワイン。その背景にはいくつかの社会的トピックスが絡んでいます。そこで今回は、アサヒビールのワイン事業方針説明会で発表された新商品を紹介しながら、市場活性化のキーワードをお伝えしていきましょう!
EPAで欧州ワインがより手ごろな価格になる!
特に重要なポイントが、日欧EPAです。これは日本とEU間の関税を撤廃する経済連携協定のことで、2月1日に発効されました。つまり、欧州ワインがより手ごろな価格で買えるようになったのです。
「カザル・ガルシア」をはじめ、同社では3月1日より40ものEU産ワインが価格改定されます。また、それに先立って新商品の発売も開始。それがスペイン産のカジュアルワイン「ロス・モリノス」です。
ほかにも、2020年の五輪に向けた機運の高まりやインバウンド需要のさらなる拡大が見込まれることで、ワインの盛り上がりが期待されています。また2019年は改元、4~5月の10連休、9~11月開催の「ラグビーワールドカップ2019」とイベントが盛りだくさんなことも、ワイン活性化の起爆剤だと予想されています。
そこで注目したい新商品は、EUワイン以外にも充実したアイテム群。そのひとつが、日本におけるチリワインのトップブランド「アルパカ」シリーズです。新たにプレミアムシリーズにピノ・ノワールが加わり、さらにブランド初のオーガニックシリーズが登場。3本の付加価値商品が拡充し、選ぶ楽しみが広がります。
有機栽培ぶどうから造られるオーガニックワインは近年人気が高まり、2017年の輸入オーガニックワイン市場は2013年に比べて約1.6倍の規模とか。そしてこのトレンドと同様に注目されているカテゴリーが、酸化防止剤無添加ワインです。こちらは、2007~2017の10年間で約1.4倍に拡大。そこで投入される新商品が、「サントネージュ 酸化防止剤無添加のやさしいワイン」です。