シャープは、振動により音と映像が一体化したような臨場感が楽しめるウェアラブルネックスピーカー「AQUOS サウンドパートナー<AN-SX7A>」を3月16日に発売します。実売予想価格は3万円前後(税抜)。
AN-SX7Aは、独自の「ACOUSTIC VIBRATION SYSTEM」により迫力の重低音と振動を発生させ、臨場感のあるサウンドを楽しめるネックスピーカー。ACOUSTIC VIBRATION SYSTEMは、重低音に合わせて伸縮する蛇腹状の振動ユニットと、低音を増強するバスレフダクトで構成されており、ダクトで増強された低音を耳元に配置されたバスレフポートから放出することで、低音も振動もそれぞれしっかり感じられることが特徴。
また、スピーカーユニットの位置を耳より前に配置しており、音が常に前方から聴こえ画面との一体感を感じられるように工夫されています。製品化に至るまでには約6年もの開発期間を要したとのこと。
実際に試聴させて頂いたところ、他社のネックスピーカーでは音に包み込まれるようなサラウンド感が感じられましたが、こちらはまるでフロントスピーカーの音を聴いているような感覚でした。ふんわりと広がるサラウンド感を取るか、しっかり前方に定位したサウンドを取るかは好みによって分かれそうなので、発売された際にはぜひ聴き比べてみることをオススメします。
再生するコンテンツに合わせて3種類(標準/ダイナミック/ボイス)のサウンドモードを搭載しているので、アクション映画などでより振動を楽しみたい場合は「ダイナミック」モードを、静かな映画を見るときは「標準」モード、というように振動の強さと音質を選択できます。
本機は、ワイヤレスネックスピーカーとテレビに接続して使う送信機のセットとなっており、低遅延なaptX LL(Low Latency)コーデックで通信を行うため、映像と音声のズレを抑えて快適に視聴することができます。送信機は1台で2台まで送信可能(ただし2台接続時は通常のaptX接続)。また、ネックスピーカーはスマホやタブレットなどとBluetoothで接続して単独で使うこともできます。
ネックスピーカーの連続再生時間は約13.5時間。充電時間は約5時間。Bluetoothコーデックは、SBC/AAC/aptX/aptX LLに対応しています(同梱の送信機通信時はaptX LLまたはaptXで固定)。
また、すでに発売中のコンパクトなネックスピーカー「AN-SS1」についても、新たに「ローズゴールド」と「ミントグリーン」の2色が追加されることが合わせて発表されました。発売日は4月20日で、実売予想価格1万2000円前後(税抜)。こちらは家事をしながらの“ながら聴き”に最適なモデルとして訴求していくようです。
ソニーが発売した「SRS-WS1」が2018年に爆発的なヒットととなり、一躍注目アイテムとなったネックスピーカーですが、シャープをはじめ各社から独自の技術を搭載したモデルも出てきており、2019年も引き続き注目しておきたいジャンルといえそうです。