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2019/3/8 18:30

ちょっと変わり種にも注目! ガジェット通が「ビビッ」ときたカメラの「応用製品」たち【CP+2019】

カメラと写真映像の祭典CP+に行ってまいりました。ちょっと前に、無料で貰えるノベルティの記事を書きましたが、今回は王道の気になる製品チェックです。とはいっても、GetNavi webではカメラの専門雑誌CAPAの記事も載っているので、一眼レフやミラーレスカメラなどの本筋はそちらにお任せしたいと思います。ということで、カメラの周辺機器であったり、カメラの応用製品であったり、ちょっと変わり種の製品で面白そうな物を見てきました。

 

【その1】ドローンなのにズーム機能を搭載

まずはMAVIC 2です。ドローン業界では非常に名の知られた製品なわけですが、「MAVIC 2 PRO」には1インチの撮像素子を搭載しており、2000万画素の静止画や4K動画も撮れてしまいます。MAVIC 2 ZOOMの方は光学2倍ズームを搭載。空撮は広めの画角でパノラマを撮るのが魅力ではありますが、高い場所にある何かを近づいて撮影したい場合など、ズームが必要となる場面もあるので、重宝します。ドローンにとってカメラは必須機能のひとつであることは間違いないので、今後もより高画質化、高倍率化が進んでいくのではないでしょうか。

 

↑手前がMAVIC 2 PRO、奥がMAVIC 2 ZOOM

 

【その2】水中撮影もできる超長~い一脚

次はルミカの超長い一脚「BiRod」です。先ほど紹介したドローンを使えば簡単に空撮ができてしまうのですが、ドローンは飛ばせる場所が限定されており、人が集まる場所では使えなかったりします。そこでこのBiRodの出番。なんと最長7.5mまで伸びるので、かなりの高さから撮影ができます。また、水中に入れることもでき、水中撮影補助ケーブルを使うと陸の上から水深5メートル以上の深さの水中撮影もできるのです。

 

↑3階分に匹敵する高さから簡単に撮影ができるBiRod

 

【その3】スマホの画面を撮影する“チェキ的なもの”

次はタカラトミーが販売する「プリントス」です。こちらは、チェキのフィルムを使うことで、簡単にスマホの写真をプリントすることができるプリンターのようなもの。“プリンターのようなもの”という言い方をしたのは、実はこれ、スマホの画面を撮影するチェキ的なものなのです。かなりアナログな感じですが、アプリが不要で電池も不要、しかも軽くて持ち運びしやすいということで、パーティやイベントなどで重宝しそうです。

 

↑スマホの画面を下に向けて、撮影をするだけでプリントができるプリントス

 

↑撮影するサイズは決まっているのでトリミングされてしまいますが、このように撮影できます

 

【その4】最大46日間の撮影が可能なタイムラプス特化型カメラ

次はタイムラプスに特化したカメラ、brinnoの「TLC2000」をご紹介します。まあ、単なるタイムラプスは普通のデジカメはもちろん、スマホでも撮影できてしまうのですが、そうは言っても何時間もタイムラプスのためだけにスマホが使えなくなってしまうのは困りますよね。ましてや数日、数週間となると言わずもがな。そこで“専用機”というわけです。

 

このTLC2000、なんとアルカリ乾電池(単三形2本)で最大46日間の撮影が可能。専用の防水ケースを使うと、中に乾電池が16本収納できるので、さらに撮影期間を8倍に延ばせます。よくテレビで見かける高層ビルがニョキニョキと伸びていくタイムラプス動画も簡単に撮れるってわけです。

 

↑植物の成長記録とか、同じ場所で数週間必要なものの撮影には必須です

 

【その5】満天の星空をクッキリ撮影するための必須アイテム

次はタイムラプスと同様、長時間撮影に関連するアイテム、SIGHTRONの「ナノ・トラッカー」です。満天の星空のポスターを見たことがあると思いますが、あれだけキレイな星空を撮影するのは星がキレイに撮影できる場所に行くだけでなく、長時間露光で撮影しなくてはなりません。でも、数十分、数時間単位の長時間露光になると、当然、星も動いてしまうわけです。

 

そうなると、こちらもよく見かける星が尾を引いているような写真になってしまいます。それはそれで良い写真なのですが、満天の星空をクッキリ撮影するという目的は果たせません。そこで、星の動きに同調し、ゆっくりと回転してくれるのが星空追尾装置ナノ・トラッカーというわけです。

↑星空を撮影する人御用達のナノ・トラッカー

 

【その6】電子顕微鏡を使ったちょっと変わった撮影アイテム

変わった撮影道具でいえば、電子顕微鏡もありました。次の写真のように細菌だかなんだかの写真が撮影できてしまいます。まあ、家庭だと何に使うのかって話はありますが、ちょっと使ってみたくはなります。

 

【その7】動きを見ているだけでも楽しいスタビライザー

最後はZhiyunのスタビライザーCRANE 3 LABです。いわゆる3軸ジンバルなのですが、使用するカメラはデジタル一眼レフ。グリップ型の持ち手にはボタンが付いており、これを押すことでズームレンズを自動で動かすことができます。ズームレンズは取り外しができる結束バンド的な物で固定し、それがモーターで動きます。メインの軸にもダイヤルがあり、これを手動で動かすとフォーカスの調節ができます。

↑腰をかがめる必要がなく、無理なくローアングル撮影が可能。このまま走ることもできるので、いわゆる子ども目線や犬目線の動画が撮影できます

 

なんだか、最先端なのか、アナログなのかよくわからないところに惹かれます。また、カメラ本体を回転させることもできたり、グリップの形状からローアングル撮影が簡単にできたりもします。実際、それらの撮影方法が必要かどうかはよくわからないですが、とにかく動きを見ているだけでも楽しいです。その様子を動画でもご覧ください。

こういった製品は大手カメラショップでも置いていなかったりするものです。CP+は、超高級カメラに超高級レンズを付け、超高級モデルを撮影する…といのもいいですが、今回紹介したようなちょっとニッチなガジェットなどを探すのも楽しみのひとつ。来年はぜひ見て回ってみてください。