ファッション
2016/5/27 14:05

【祝! ジュネーヴ・シール取得】ルイ・ヴィトンが2016新作ウオッチ第二弾を発表

バーゼルワールド直後に日本で2016新作を見せてくれたルイ・ヴィトンから、追加で新作が披露されました。最大の目玉は、すでに情報としては発信されていた「フライング トゥールビヨン ジュネーヴ・シール」。現在、東京・紀尾井町の特設会場にて開催されている「旅するルイ・ヴィトン展」(〜6月19日)の会場にてプレス向けに披露された本機と、その他の新作をご紹介します。

 

ジュネーヴ・シール取得の第一弾は複雑時計

IMG_0742

ルイ・ヴィトンがスイスのジュネーブ郊外に時計専用の工房「ラ・ファブリク・デュ・タン ルイ・ヴィトン」を構えていることは、以前の記事でもお伝えした通り。ジュネーブ市は、スイス時計産業の聖地であり、独自に時計の認証制度を設けています。この認証がジュネーヴ・シールと呼ばれるもので、この刻印があるだけで時計の格が段違いになります。

 

ジュネーヴ・シールの取得には大前提としてジュネーブ市で時計を製造している必要があります。さらに、ムーブメントの仕上げまで細かく規定されているため、相当の技術力を有していないと基準を満たすことができません。そのため、数ある時計ブランドの中でも取得できるブランドは、パテック フィリップ(今は違いますが)やヴァシュロン・コンスタンタン、ロジェ・デュブイ、ショパールなど、ごくわずかに限られています。ここに、ルイ・ヴィトンが加わることになりました。

 

時計の開発だけでなく、ジュネーヴ・シールの認証組織との協議で認証を受けるためにもかなりの時間を要したという「フライング トゥールビヨン ジュネーヴ・シール」。本機の完成により、ルイ・ヴィトンは名だたる時計専業ブランドと肩を並べる品質であることを、わかりやすく示してくれました。

 

このモデルの面白い特徴として、ジュネーヴ・シールは通常ムーブメントのプレートに刻まれるのですが、本機はスケルトンウオッチなのでプレートがありません。そこで、文字盤側から刻印を見ることができる位置に刻まれています。表側から見られるのは、ジュネーヴ・シール取得モデルとしては初めてだと思われます。

IMG_0748

フライングトゥールビヨンを搭載しながら、搭載する手巻きCal.LV104の総部品数は164個とかなり少なめ。シンプルかつ合理的で、しかも審美性にも優れた設計の妙は、さすがハイブランドです。

 

ケース直径41mm、対角線では43.7mmのサイズとなります。ちなみにトゥールビヨンキャリッジのVの形は、別の文字に変えてもらうこともできるそう。プラチナケースで参考価格は2900万円(税抜)。受注生産で、世界的には1月から受注を始めているとのことです。

 

複雑系に通じるモダンさを備えた新コレクションも誕生

さすがに高い。。。という人のために、「フライング トゥールビヨン ジュネーヴ・シール」の特徴的な円形とも角形とも呼べない絶妙なケースを採用したブランニューコレクションも誕生しました。

IMG_0735

文字盤と12時インデックスの「V」が印象的な「ヴォヤジャー」は、ルイ・ヴィトンの「旅」の世界を表現した新たなコレクション。GMT機能を標準搭載した、現代のトラベラーのための一本といえます。こちらは直径で41.5mm。ジュネーヴ・シール刻印はありません。

 

IMG_0737

ケース形状と仕上げの使い方だけでなく、インデックス表面のくびれにも仕事の細かさが伝わります。

 

 

価格はグレーカーフストラップが64万円、ステンレススチールブレスレットが70万円、ピンクゴールドケースのモデルは199万円(すべて税抜)。6月発売予定となります。

 

※「旅するルイ・ヴィトン展」に時計の展示はありません。

 

【URL】

ルイ・ヴィトン http://jp.louisvuitton.com/

フライング トゥールビヨン ジュネーヴ・シール http://jp.louisvuitton.com/jpn-jp/articles/flying-tourbillon