常に好きな音楽に囲まれて過ごしたいーーそう考える人は多いはず。ミュージシャンの土岐麻子さんも「常に家のあちこちで音楽を聴きたい」と考える一人です。今回、3月14日に行われた土岐麻子さんのプレミアムライブへその美しい歌声を聴きに行ってきました。このイベントはなんと、グラスサウンドスピーカー「LSPX-S2」26台がバンドメンバーを務める、スペシャルなライブなのです。
「LSPX-S2」のリアルでクリアなサウンドの秘密
ライブの模様をお伝えする前に、LSPX-S2についてお話ししましょう。LSPX-S2は2016年に発売されたグラスサウンドスピーカー「LSPX-S1」の後継機種。有機ガラス管の透明感とその中に灯される光で、なんとも癒やされるスピーカーです。ただちょっとお値段が……と思っていたら、さらにスタイリッシュに生まれ変わり、手に入れやすい価格となりました。有機ガラス管がスリムになり、高さも低くコンパクトに。実売予想価格は4万3420円です。
LSPX-S2の特徴はオシャレな外観だけでなく、音質の良さにもあります。ソニーが開発したコーデック「LDAC」にも対応しているので、ハイレゾ相当の音をBluetooth接続で再生できるのです。有機ガラス管が高域を再生するトゥイーター、本体上部に中域を再生するウーファー、本体下部に低域を再生するパッシブラジエーターを搭載。360度にクリアなサウンドが拡がります。
その設計は、かつて同社から発売された、長さ1メートルものガラス管を振動させるという意欲的なコンセプトの「Sountina(サウンティーナ)」が採用していたスピーカー駆動技術を進化させた、「アドバンスド バーティカル ドライブ テクノロジー」を搭載しています。加振器が有機ガラス管(振動板)の端面を叩き、振動を有機ガラス管全面に伝えるとのこと。楽器の発音原理に近いため、リアルな音を再現できるのです。会場には、Sountinaも応援に駆けつけていました。LSPX-S2についてもっと知りたい方は、こちらの記事もご参考にしてください。
土岐麻子さんとLSPX-S2の奏でる音に酔いしれる
さて、そんなLSPX-S2がバンドを結成。なんと26台ものスピーカーでベース、ピアノ、ドラム、ブラスとパートを割り振り、同期させることで楽曲を演奏するとのこと。そしてボーカルは透明感のある歌声を持つ土岐麻子さん。ジャズのスタンダード「The Look of Love」、土岐麻子さんの最新アルバム「SAFARI」から「mellow yellow」、「Flame」の3曲を歌います。
演奏が始まると、LSPX-S2から柔らかでハリのある音が会場に拡がりました。各パートの音がバランス良く融合し、アコースティックな音から軽快なドラムの音まで、しっかりと再現されています。土岐麻子さんのかわいらしく伸びやかな歌声ともぴったりで、いつまでも聴いていたい心地よいライブでした。LEDの明かりが幻想的なムードをさらに演出したのは言うまでもありません。
ライブ終了後、LSPX-S2の開発に携わったソニービデオ&サウンドプロダクツの鈴木伸和さん、プロダクトデザインを担当したソニー・インタラクティブエンタテインメントの森澤有人さん、そして土岐麻子さんによるトークショーが行われました。
鈴木さんはライブを振り返り、「この製品は端面を叩くことでサウンドを鳴らしているため、楽器の鳴りに近いサウンドが再生できる。ライブでも楽器の躍動感がよく出ていたと感じました」と感想を述べました。
スピーカーのデザインについて森澤さんは、「デザインとしてはスピーカーとして前面に押し出すというより、インテリアとしてマッチすることをポイントにしました。光はキャンドルスタンドのような雰囲気を出すように、反射光を使うなどの工夫をしました」と語りました。
土岐さんもそのデザイン性を絶賛し、「楽屋に入ってきたときにLSPX-S2で音楽が鳴っていたのですが、ここから音が鳴っているとはわかりませんでした。いかにもでなく、さりげないスタイリッシュさがステキだなと思いました」と語りました。
土岐さんが「楽屋で小さめな音、大きめな音など色々試してみましたが、素直で綺麗な音なので、皆さんにも気に入ってもらえると思う」と語るLSPX-S2。透明なのでテーブルの上やベッドサイドなど、家のどこに置いてもインテリアと自然になじみ、高音質なサウンドを奏でてくれます。ぜひその音と光を体感してみてください。