そこそこの予算を投下して腕時計を買うならば、長く使えるのはもちろん、幅広いシーンで着けられるものが良いはず。そんな“都合の良いモデル”が今春は数多く発売されるので、要注目です! 今回はおすすめのモデルを時計専門誌「WATCHNAVI」の水藤大輔さんに教えていただきました。
品質の良さが感じられるこなれた価格の新作が増加中
今春発売の腕時計には、かなり良作が多いといいます。時計誌編集者の水藤さんに、その真意を聞きました。
「最近のモデルは、価格以上の高品質を感じるものが多く、一概に『安かろう悪かろう』ではなくなりました。国産最高峰のグランドセイコーは言わずもがな、モーリス・ラクロアのアイコンなどは、20万円前後というのが信じられないほど、高級感のある仕上げが施されています。こうした仕立ての良い時計は仕事用に加え、あまりラフな服装でなければ休日使いにも十分応えてくれます」(水藤さん)
もっと時計をカジュアルに楽しみたい人は、あえて5万円以下に絞って探してみるのが面白いそう。
「価格を抑えたクオーツ時計がメインとなりますが、競合メーカーが多いだけあってウェルダーやエディフィスのような個性派が豊富。自分の感性を周囲にアピールするにはもってこいです。また、ゼンマイを巻く手間や精度を考えれば機械式より実用的。それこそ仕事にも遊びにも使いやすいでしょう」(水藤さん)
この価格帯も、ケースや文字盤の品質は上昇中といいます。最新作は、特に狙い目と言えそうです。
【その1】 直径40㎜で登場する旗艦ムーブメント搭載モデル《自動巻き》
グランドセイコー
ヘリテージコレクション
Ref.SBGR315
51万8400円
約3日間のパワーリザーブ時間を有し、精度安定のために先進技術を取り入れた定番ムーブメントCal.9S65を搭載した新型。既存の37mmと42mmに新しく加わった40mm径もまた、視認性の高さに定評ある力強いデザインとなっています。
サイズ | φ40mm |
防水性 | 10気圧 |
外装素材 | SS |
バンド | SS |
<バリエーション――こちらもおすすめ!>
Ref.SBGR317
51万8400円
太い針とインデックスを備えた堂々たる印象の文字盤がより引き締まったブラックダイアル仕様。盤面には微細な放射ラインが入っています。
【その2】バウハウス100周年を記念して製作されたこだわり満載の特別仕様
《自動巻き》
ユンハンス
マックス・ビル バイ ユンハンス オートマティックLtd1000
Ref.027/4901.02
17万8200円(5月発売予定)
本機の基本デザインを手がけた巨匠マックス・ビルも学んだ、デザイン学校「バウハウス」の創立100周年記念モデル。裏側に描かれる校舎は、窓から自動巻きムーブが覗く個性的な意匠を採用。カレンダーの赤も校舎のドアをイメージしたものです。
サイズ | φ38mm |
防水性 | 3気圧 |
外装素材 | SS |
バンド | カーフ |
【その3】 スポーツ&エレガントな雰囲気が魅力の人気作に新色が登場《自動巻き》
モーリス・ラクロア
アイコン オートマティック
Ref.AI6008-SS001-331-1
19万4400円(4月発売予定)
6つのアームを備えたベゼルと高防水ケースを特徴とする「アイコン」の自動巻きモデルのダイアルに、クル・ド・パリ装飾を施したアンスラサイトカラーを採用。ストラップは、工具不要で簡単に着脱・交換が行えるイージーチェンジャブル機能付き。
サイズ | φ42mm |
防水性 | 20気圧 |
外装素材 | SS |
バンド | カーフ |
<バリエーション――こちらもおすすめ!>
Ref.AI6008-SS002-331-1
21万600円
同スペックのSSブレスレット仕様。エッジの効いたケースラインを際立たせつつも、シックな雰囲気が漂います。