エム・ティ・アイは、4月27日から28日にかけて東京・中野で開催された「春のヘッドフォン祭 2019」において、オーディオブランドNUARL(ヌアール)より、独自開発のダイナミックドライバーを搭載した有線式イヤホン「NX30A」と、エントリーモデル「NX310A」を2019年5月に発売することを発表しました。実売予想価格はNX30Aが9000円前後、NX310Aが4500円前後。
NUARLは、完全ワイヤレスイヤホン「NT01AX」などを手がける新進のオーディオブランド。今回の新製品では、独自開発のダイナミック型ドライバー「NUARLドライバー」を搭載したほか、金属素材のハウジングを採用するなど、音質を追求した仕様となっています。
製品の肝となるNUARLドライバーは、強力な磁気を有したネオジム磁石とチタン合金蒸着振動板を組み合わせたもの。ハイレゾ再生にも対応し、応答性に優れた小口径のN6ドライバーを搭載します。
筐体は、NX30Aは金管楽器に使用される銅比率に近い「黄銅」を使った真鍮製、NX310Aは軽量なアルミ材を採用。またケーブルは、NX30Aは銀メッキ無酸素銅の捻り対線、NX310Aはタッチノイズを抑える複合被覆素材の無酸素銅線を使用しています。
さらに、NX30Aには米T.B.Iの音響特許技術「HDSS」を採用。筐体に内蔵されたETL音響モジュールの効果により、カナル型イヤホンにありがちな頭内定位を防ぎ、クリアで立体感のある自然な音の広がりを再現します。
いずれもデザインはプロダクトデザイナーの三上嘉啓氏が担当。音の響きを形にした、管楽器をモチーフのフォルムを採用しています。
同社では、NUARLの有線イヤホンNXおよびNEシリーズを所有するユーザーを対象にした有償アップグレードサービスを実施する予定。手持ちのイヤホンを有償でNX30AもしくはNX310Aに交換することができます。詳細は6月下旬より同社の公式ストアで告知予定。
このほか、発表会ではNUARLドライバーN6を搭載した開発中の完全ワイヤレスドライバーや「X44」(2019年第3四半期発売予定)、より大口径のNUARL N10ドライバーを搭載する有線イヤホン「X09」(2019年第4四半期発売予定)および完全ワイヤレスイヤホン「X49」(2019年第4四半期発売予定)を含むロードマップも公開されました。
独自開発のNUARLドライバーを使って、さらなるラインナップの拡大を図るNUARLの今後の展開に、ポータブルオーディオファンの注目が集まりそうです。