6月4日(土)、5日(日)にレッドブル・エアレース千葉2016が、海浜幕張公園で開催されます。日本にとっては新しいモータースポーツですが、昨年の初開催にして12万人を動員した注目のイベント。このレースに参戦する3選手が先ごろ大阪で記者会見で語った見どころを、レース概要と合わせてお伝えします。
1秒で100m進む超高速の3次元モータースポーツ
レッドブル・エアレースとは、世界各地にてレースを行い、その成績に応じたポイントを獲得しながらワールドチャンピオンを決めるという、いわば「空のF1」です。
2003年に初めて開催されて、2005年から世界選手権に変更。2011年から一旦休止していましたが、全面的にルールを見直して2014年に再開。日本には2015年に初上陸しています。
記者会見は、レッドブル・エアレースのオフィシャルタイムキーパーを務めるブライトリングの「メンバーズサロン大阪」開催に合わせ、5月27日に堂島リバーフォーラムにて3選手合同で行われました。
登壇したのは、ブライトリング レーシングチームに所属するナイジェル・ラム選手(今季限りで引退を表明)とフランソワ・ルボット選手。ここに後から、アジア勢で唯一の参戦となる室屋義秀選手がサプライズゲストとして登場しました。
レース中のパイロットは、まさに瞬き厳禁の極限の集中力で飛行機を操っているわけですが、記者会見では和気あいあいとした雰囲気。1秒で100m進む飛行機の疾走感や、2回垂直にターンしないといけないコースの難所などを3選手が見どころにあげていました。
ちなみにレースには負荷10Gまで、時速370kmまで、エンジンは規定のもの、など細かなルールがあり、これを超えるとペナルティが課せられたり、失格になったりします。
逆に10Gを超えて操縦をしたりすると、脳に血液が行き渡らなくなってブラックアウト(目の前が真っ暗になり視野を失う状態)になる危険が高まります。ルール改定前は12Gが上限だったのですが、パイロットの安全確保が最優先されて現行ルールに。エクストリームスポーツからモータースポーツとして洗練されたわけですね。
室屋選手の「サムライ・スタイル」にも注目
出場選手は、欧州、北米で腕を磨いてきた超一流のパイロット揃い。自宅に飛行場を持つ生粋のパイロットや、戦闘機を操り続けてきた元軍人など、それぞれの経歴からして楽しめます。
会見でルボット選手も触れていましたが、室屋選手の操縦法は少し特殊。通常、パイロットは片手にスロットル、片手に操縦桿というスタイルですが、室屋選手はスタートするなりフルスロットルでロックし、両手で操縦桿を握ってしまうそうです。その姿が日本刀を握っているみたいだということで名付けられたのが、「サムライ・スタイル」。1回の飛行は1分に満たないものですが、その瞬間だけに見られるパイロットの表情や仕草も大きな見どころといえるでしょう。
6月3日(金)16時から浦安市総合公園でサイン会を実施
前売りチケットはほぼ完売状態ですが、当日券の発売もアナウンスされています。さらに本日6月3日(金)16時〜16時30分には浦安市総合公園でサイン会も実施されるとのこと。色紙などを用意すれば誰でも参加できるそうなので、もし間に合う人は向かってみてはいかがでしょう。
【URL】
レッドブル・エアレース千葉2016 http://rbar.jp/
レッドブル・エアレース グローバルサイト http://www.redbullairrace.com/ja_JP/
室屋義秀オフィシャルウェブサイト http://www.yoshi-muroya.jp/