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2019/5/23 20:00

このまま幻となるのか…? 究極のカメラ特化スマホ「HUAWEI P30 Pro」インプレッション

ドコモは5月16日に夏の新商品ラインナップを発表しましたが、そのなかで気になったのが、「HUAWEI P30 Pro」。Leicaクアッドカメラが特徴のハイエンドスマホで期待値の高いモデルでしたが、先日ドコモから予約受付停止の発表が届きました。しかし、せっかく触ってきて端末としての魅力を強く感じたので、概要とともにレポートしたいと思います。

 

ハイエンドらしい大画面と高級感あるデザイン

本体サイズは、H約158×W73×D8.6mm。持ってみると縦に大きく、結構ずっしりと重みを感じますがスリムな本体幅のため持ちやすいです。ボディは前面背面ともに3Dガラス加工が施されており、ハイエンドらしい高級感があります。

 

↑ラインナップのハイエンドモデルのなかでは最重量の約192g。ただ触れていると、この重みも高級感を感じさせる1つの要素に思えてくる

 

↑両面にガラス加工。特に背面は透明感もあって個人的に好み

 

ディスプレイは約6.5インチの有機EL(フルHD+)。上部のしずく型のノッチは小さく、画面はかなり大きく感じられます。また、ディスプレイの左右両端は湾曲したデザイン。左右のベゼルがぎりぎりまで細くなっているのも、表示領域の大きさを際立たせています。動画やゲームもばっちり楽しめそう。

 

↑エッジ部分がカーブしている。本体右側面に電源ボタンと音量調節ボタン

 

↑本体上部にマイク、下部にはUSB Type-Cポート、SIMカードスロットを搭載(写真は本体下部)。メタリックなフレームはガラス素材とはまた異なった質感だ

 

クアッドカメラはさすがの高性能ぶり

P30 Pro最大の特徴は、背面のLeicaクアッドカメラ。約4000万画素の広角カメラに加えて、超広角(約2000万画素)、望遠(約800万画素)、深度測定用のToFカメラを搭載します。望遠レンズは10倍のハイブリッドズームができ、さらにデジタルズームと組み合わせることで最大50倍ズームが可能です。

 

↑背面左寄りにカメラを搭載。50倍ズームで月もきれいに撮れるらしい

 

スマホカメラの性能はどんどん向上しており、日中の風景やポートレートはミドルレンジのスマホでもある程度きれいに撮れますが、夜景など暗い場所での撮影ではスペックの差がはっきりと写真にあらわれます。

 

P30 Proは、イメージセンサーをRGGBからRYYBに変更したことで、約40%多く光を取り込めるようになったとのこと。さらにISO感度は40万を超える高感度なため、相当暗い場所でも明るく撮影できそうです。

 

安心のバッテリー容量 充電のシェアもできる

基本スペックは、CPUがKirin980、メモリー6GB、ストレージ128GB。指紋認証・顔認証、FeliCaに対応し、IPX8/IP6Xの防水・防塵性能も備えています。バッテリー容量は4100mAhと大容量。P30 Pro同士で背面合わせ充電をシェアでき、ワイヤレスイヤホンなどもシェア可能とのこと。

 

その他、ToFカメラを用いた「AR測定ツール」を搭載。被写体のおおよその縦、横、高さを測れる機能です。

 

↑顔認証技術により、人の身長も測れるとのこと

 

個人的には、本体のガラス加工や画面占有率の高いディスプレイなど、デザインは「ハイエンドらしいハイエンドスマホ」という印象。また、50倍ズーム、ISO感度40万超のカメラはその実力が気になります。サッカー観戦時に選手の表情をズームで撮ったり、旅先で星空を撮ってみたり、いろいろ試したいところです。触ったかぎりでは動作も快適。エッジ部分に親指の付け根辺りが触れることもありますが、誤操作などはありませんでした。

 

現状、NTTドコモはHUAWEI P30 Pro HW-02Lの事前予約受付を停止しています。停止前に発表していた価格を鑑みるに、とてもコスパの良い端末だと思えました。今後の動向が気になるところです。

 

↑カラーは「Breathing Crystal」「Black」の2色