「ポケトーク」や「イリー」が活躍している自動翻訳機市場に登場した、KAZUNAの「eTalk 5(イートークファイブ)」。すでにヨドバシカメラやビックカメラ、ヤマダ電気といった家電量販店で発売中です。
eTalk 5は話した言葉を翻訳する「しゃべって翻訳」、文字を撮影するだけ翻訳する「撮って翻訳」、距離が離れていてもチャット上で翻訳する「チャット翻訳」の翻訳機能を持っています。他の機能として、海外でもスマホやパソコン、ゲーム機などがネットに繋がる「Wi-Fiテザリング」、「LTE(4G)高速通信に対応」と、大きく5つの特徴があります。
音声通訳「しゃべって翻訳」は、オンラインでクラウドサーバーと連携。最新最適の翻訳エンジンを使用して即時翻訳します。また、8ヵ国語だけとなりますが音声オフライン翻訳もあります。もし通信環境が整っていないエリアで必要になってしまった場合でも、ひとまず安心です。
特に注目したいのが、撮って翻訳機能。外国語で書かれたレストランのメニューや街中の看板、書物など本体のカメラで撮影し、画像に写っている文字を翻訳できます。さらに撮影した全体を翻訳するだけではなく、翻訳したい場所だけでも切り取って翻訳することができるトリミング機能も搭載しています。これで海外のカフェやレストランに入った時も、メニュー選びやこの料理って何だろう?といった困り方はしないでしょう。
さらに、チャットメンバーに一斉配信できるチャット翻訳機能も秀逸。離れていてもオンラインで、母国語のメッセージが、外国語に翻訳されて相手に届きます。世界中で利用可能で、最大500人と同時にコミュニケーションが取れ、自分の設定した言葉に翻訳され音声と文字で伝わります。500人もの大人数とチャットすることはなかなか無いと思いますが、例えば数十名と遊びや旅行の計画を立てたりするのにも使えそうです。
eTalk 5は新たに、翻訳エンジンを開発している会社ロゼッタの「T-400」エンジンと連携し医薬、化学、機械、IT、法務金融などのビジネスシーンにおいて、使用する専門的な言語に的確に翻訳してくれる「撮って翻訳 Biz」機能が追加されました。契約書を翻訳した場合、通常の撮って翻訳と、撮って翻訳 Bizでは明らかに違います(下の写真参照)。そのうえ、これまでの「お気に入り」だけでなく、「しゃべって翻訳」、「撮って翻訳」の結果もパソコンに取り込むことができます。また、この翻訳機はバージョンアップを重ねて行くことでさらに機能が進化していくことでしょう。
海外出張に行ったとき、これがあれば通訳の人間いらずです。空港や駅といった海外の公共交通機関ですと行き先がわからなくなったり、海外のレストランや喫茶店での注文に困ったり、または、外国語版の大事な書類などに目を通す時パニックになったりすることもなく安心。一人の海外でも心強い旅の友となることでしょう。
【スペック】
使用環境:オンライン、オフライン
翻訳言語:72言語対応(オンライン)、8言語対応(オフライン)
翻訳機能:双方向
本体サイズ:約127.8×59×11mm
重量:約123g
カラー:ブラック、シャンパンゴールド
価格:2万4880円(税別)