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2019/6/15 20:00

Makuakeが2019年上半期ヒットプロジェクトを発表! 最も支援金額を獲得したのは?

クラウドファンディング の「Makuake(マクアケ)」が2019年上半期(※1)に実施したプロジェクトのうち、特に多くの支援(※2)を集た「Makuake 2019年上半期ヒットプロジェクト」を発表。どんなプロダクトが注目を集めたのかランキングと一緒に詳細をみていきましょう。

 

 

■「Makuake」2019年上半期ヒットプロジェクトランキング(上位10プロジェクト)

 

支援者数トップは定額制スマートロック

上半期に最も多くの人から支援されたプロジェクトは、サブスクリプションモデル(月額定額制)のスマートロック「bitlock LITE」。日本のスタートアップ企業・株式会社ビットキーによるプロジェクトで、初期費用0円、月額300円(※3)からスマートロックを利用することができるサービスです。製品そのものを購入する従来のスマートロックよりも導入時のコストやハードルを下げ、多くの支援を集めました。前年にプロジェクトを実施した「SESAME mini」から引き続き、鍵を持たずにシェアするスマートロックのプロジェクトに注目が集まっています。

 

また、前半期に多くの支援を集めた、月額定額制で世界中の拠点に住むことができる“世界中を旅しながら働く”サービス「hafh」に続き、今半期は月額定額制で日本全国の登録物件に住むことができる、多拠点居住のコリビングサービス「ADDress」が1000万円以上の支援金額を集めました。 その他にも「アドレスホッパー」など、特定の場所に住まずに多拠点を移動しながら暮らす、新しいライフスタイルを提案するプロジェクトが続々と登場しています。

 

海外のスタートアップ企業による新しいサービス・製品が上位にランクイン

支援者数・金額ともにキーボードジャンルで歴代1位を記録した、薄型ワイヤレスメカニカルキーボード「Taptek」は、香港のスタートアップ企業・Vinpok社によるプロジェクトです。「Makuake」の活動レポートを通して支援者から意見を募り、リクエストを反映してオリジナルキーボードケースを追加リターンとして用意するなど、支援者と積極的にコミュニケーションをとり、プロジェクトを盛り上げました。

 

支援金額3位にランクインしたアメリカのLooking Glass Factory社による「Looking Glass」は、3Dシーンを45の異なる角度で映し出すことで、VRやARで用いられるヘッドセット等がなくても、3Dの動画・静止画を複数人で同時に見ることができるホログラムディスプレイです。「Makuake」では、海外担当のキュレーター(※4)チームの体制も整え、日本国内だけでなく世界中の新しい挑戦をサポートしているとのこと。

 

コーヒー豆焙煎機、キャンプグッズ…こだわり心をくすぐるプロダクトが大ヒット

大阪の家電メーカー・ライソンが企画開発した家庭用のコーヒー豆焙煎機「ホームロースター」は、生豆を入れてボタンを押すだけで手軽にコーヒー豆が焙煎できる家庭用焙煎機。一般にコーヒー豆焙煎機というと、業務用の大掛かりなものや高価なものが多く、フライパンでの焙煎は時間や労力がかかるため、自宅でコーヒー豆を焙煎するのはハードルの高い作業でした。そこで、ライソン社はポップコーンメーカーをベースとした専用の機器を設計し、製造を海外に委託することで、コストパフォーマンスの高い家庭用焙煎機の量産に挑戦しました。

 

「Makuake」の応援コメント欄には、「こんな商品を待っていた!期待してます。」、「まさか簡単に自宅で焙煎できるなんて思ってもいませんでした。楽しみにしています。」といったコーヒー好きな支援者からの待望の声が多く寄せられ、この上半期で最も多くの支援金額を集めたプロジェクトとなりました。

 

また、「Makuake」ではアウトドア関連のプロダクトも人気が高く、支援金額4位の「LUMENAプラス」は、過去モデルでも複数回プロジェクトを実施しているLEDランタンです。今回の最新モデルは明るさとバッテリー容量がさらにパワーアップし、キャンプ好きな支援者からの多くの支援が集まりました。コーヒー、キャンプやアウトドアなど、自分の好きなことを楽しむ人たちに向けた、こだわりの時間を過ごすための新たな挑戦に共感や応援が集まっています。

 

ブランドデビューの場として「Makuake」を活用

デザインユニット「goyemon」による、日本の伝統的な履物である雪駄にスニーカーソールを組み合わせた「unda-雲駄-」は、伝統技術×現代の機能性といったコンセプトに注目が集まり、開始半日で用意していたリターンが完売。追加支援の要望を受けて生産調整をおこない、最終的にシューズジャンルで歴代1位の支援者数・支援金額を記録しました。

 

アパレル企業を経て独立したメンズブランド「RE:LORE」は、雨や汚れをはじく超撥水ウェア「SMART STREET WEAR」を発表。Tシャツ、パーカー、デニムといったシンプルなアイテムに絞り込むことでデザインや品質をこだわり抜き、価格以上の付加価値をめざしたものづくりに挑戦。結果として1,400人以上から支援が集まりました。

 

いずれのプロジェクトも、ブランド立ち上げのタイミングで「Makuake」を活用してブランンドストーリーやプロダクトの魅力を伝えることで、それに共感した支援者が多く集まり、最初のファンとの繋がりをつくっています。

 

映画祭、クラフトフード…モノ以外の幅広い“体験”を提供するプロジェクトも続々登場

ランキング上位はプロダクト関連のプロジェクトが目立ちますが、「Makuake」に掲載されているプロジェクトの約半数は、エンターテインメント、フード、レストランなど、“モノ”以外のジャンル。

支援者数10位にランクインした、元ピクサーのアートディレクターである堤大介氏とロバート・コンドウ氏が立ち上げたアニメーションスタジオ「トンコハウス」がプロデュースしたイベント「トンコハウス映画祭」のプロジェクトでは、新作アニメをいち早く見ることができるオープニングパーティーへの招待や、トンコハウスのメンバーと一緒にスケッチをおこなうワークショップへの参加など、ここでしかできない体験型のリターンを提供し、作品のファンをはじめその世界観に共感した多くの支援者が集まりました。

 

他にも「Makuake」ではフード関連の挑戦も盛り上がっており、現在実施中のプロジェクトでは、素材や製法にこだわった少量生産の“クラフトフード”に注目が集まっています。
クラフトチョコレートブランド「Minimal-Bean to Bar Chocolate – (ミニマル)」によるガトーショコラ専門店「Minimal The Baking 代々木上原」のプロジェクトでは、「Makuake」で支援した人だけが購入できるガトーショコラや非売品のお菓子など、限定メニューをオーダーすることができる特別会員などを募集。フードジャンルで最多となる1,500人を超える支援者(※5)が集まっています。

 

また、フレンチシェフ・田村浩二氏が手がけるチーズケーキ「Mr.CHEESECAKE」は、毎週オンラインでのみ注文を受付け即完売となっているSNSで話題のチーズケーキを、設備を整えてより多くの人に届けたいという思いでプロジェクトに挑戦。季節限定フレーバーチーズケーキや、田村氏がブレンドするオリジナル黒豆ごぼう茶など、「Makuake」の支援者だけが味わうことができるリターンが人気を集め、開始24時間で支援金額は1,000万円を突破。フードジャンルで歴代1位の支援金額(※5)を更新しています。

 

(※1) 2019年1月1日以降に開始し、2019年5月23日までに終了したプロジェクトが対象。
(※2) 2019年5月23日時点の支援者数(のべ人数)および支援金額。
(※3) 年間一括払いの場合の税別金額。月々払いの場合は月額360円(税別)。
(※4) 「Makuake」でのプロジェクト準備から実施、終了までサポートする担当者。1プロジェクトごとに1名担当キュレーターがつき、プロジェクト成功に向けて伴走します。
(※5) 2019年6月12日時点。