Netflixは、世界最大級のVOD(ビデオ・オン・デマンド)サービス。昨年9月に鳴り物入りで日本に上陸して以来、着々と会員数を増やしています。今回は、編集部の特派員が、米国カリフォルニア州ロス・ガトスにある同社の本拠地に潜入取材を敢行。Netflixの人気の秘密を探ってきました!
又吉直樹さん原作「火花」の配信が話題に!
Netflixといえば、6月3日に世界190か国で同時配信されたオリジナルドラマ「火花」が話題を呼んでいます。芸人の又吉直樹さんの芥川賞受賞作が原作であることはもちろん、オリジナルドラマとしては初の4Kコンテンツ(映像配信サービス今後HDRにも対応)という点でも注目され、映像界に“革命”を起こした作品と言っても過言ではありません。
また、本作のテーマは日本独自の文化である「漫才」ですが、このニッチな題材の作品を、全世界で配信するというのもチャレンジングなプロジェクトと言えるでしょう。このような革命的な発想が生まれるNetflixとは、一体どのような企業なのか――。今回の潜入取材で、その一端を見ることができました。
合言葉は「自由」と「責任」だ!
Netflixの本社があるロス・ガトスは、GoogleやAppleなど世界を代表するIT企業がひしめく「シリコンバレー」と呼ばれる地域の一角です。「シリコンバレー」特有の自由闊達な社風はひしひしと感じられましたが、もちろん皆が好き勝手に働いているわけではありません。Netflixでは「自由」に伴う「責任」もまた、非常に重んじられているとのこと。そのあたりを象徴する施設を、オフィスの各所で見ることができました。
例えば、Netflixではスタッフが決まった席を持たない「フリーアドレス制」を採用しています。テラスやカフェテリアなどオフィス内の様々な場所で業務を行うため、他部署のスタッフとも交流が活発。社内の風通しはバツグンに良好です。
仕事に必要なモノはすべてタダ!
「フリーアドレス」のほかに注目したのは、オフィス内の随所に見られた「フリーベンダー」。ドリンクやフードのほか、ケーブルやバッテリーなどのPC周辺機器のベンダーも設けられていたのが印象的でした。実はコレにこそ、Netflixが標榜する「自由と責任」の真髄が詰まっているというのです。
……というわけで、Netflixに勤務したら、あっという間に太ってしまいそうですね。しかし、意外にも肥満体型のスタッフはそれほど多くなかった気がします(個人の感想)。これも「自由」と「責任」が徹底されているためなのでしょうか。
【URL】
Netflix https://www.netflix.com/jp/