「キャンプをしてみたい」と思いながらも、なんだか大変そうと二の足を踏んでいる人はいないでしょうか。道具選びさえ間違わなければ、楽(ラク)しながらも楽しいキャンプは実現可能。今回はそんな“楽チン”ギアをご紹介します!
1人で行くキャンプと複数人で行くキャンプでは、必要なギアも変わってきます。そこで、ソロキャンプとファミリーキャンプそれぞれの達人に、愛用品を見せてもらいました。通の厳選アイテムを参考に、自分のスタイルに合わせたセットを組み立てましょう。
【ソロキャンプ編】
ソロキャンプの達人
佐久間亮介さん
月間最高80万PVを誇るキャンプブログ「HYPER CAMP CREATORS」の管理人のひとり。これまで250か所以上のキャンプ場を訪れました。https://r-heritagedlife.com/
「テントはハバNX(29)を愛用。約1.29kgと軽く、設営も簡単ですし、小さいながらも前室があるので、荷物を置いたり料理をしたりできます。チェアゼロ(30)も軽さが魅力でなんと500mlのペットボトル飲料より軽い490g。にもかかわらず座り心地は快適です。寝袋はコンパクトなダウン派。ダウンハガー#5(27)は夏用ですが、エマージェンシーシートなどを併用すれば秋冬も使えます。焚き火台(32)は、軽量かつ地面からの距離を確保できるワイヤーフレーム。小枝から大きな薪までつかめて、リフターにもなるキングトング(33)も便利です。ヘッドライトのMS-B1+(5)はUSB、ランタンのソーラーパフミニ(6)は太陽光で充電できるのが◎」
1 | STANLEYのクラシックランチボックス 9.4L 調味料、コーヒーセットをこれ一つに収納可能。置いておくだけで絵になる一品。 |
2 | AOクーラーの12パックキャンバスソフトクーラー ソロキャンプにちょうどよいサイズのクーラーボックス。キャンバス生地で、ソフトだけど、保冷力は申し分なし。 |
3 | ユニフレームのフィールドラック クーラーボックスやランチボックス置きに。あると何かと使える便利アイテム。 |
4 | コールマンのガソリンランタン とあるキャンプ場でレンタルしていたものを譲り受けたもの。メンテナンスをして長く愛用しています。 |
5 | マイルストーンのMS-B1+ USBで充電できるので、電池を買う必要がないヘッデン。 |
6 | ソーラーパフミニ ソーラー充電できる小さなランタン。ミニマム装備の時にも持参します。 |
7 | スノーピークのノクターンとkokazeのカバーを付けたガス缶 卓上ランタンとして使用。ガス缶カバーは、杉材で作られているkokazeブランド。 |
8 | DAISのギア&ログキャリー ソロキャンプ道具を収納するのに最適なキャリー。クッカーセットやマグなどをひとまとめにできます。 |
9 | ユニフレームのダッチオーブンスーパーディープ6インチ ソロキャンプに最適なサイズのダッチオーブン。使い勝手がよくて、ほぼ毎回持っていっています。 |
10 | ユニフレームのスタッキングマグ350 チタン 飲み物、スープ、食事、あらゆるものを入れることができます。 |
11 | シェラカップとBALTICAMBERのシェラカップケース バラバラになりがちなシェラカップをひとまとめにできるケース。ありそうでなかった製品。 |
12 | 自作のトライポッドとasobitoのケース 鉄筋棒で作られたトライポッドは、ケトルやランタンを吊るせます。ケースはハードに使えるasobito |
13 | 有野実苑のオリジナルバーベキューフォーク ソーセージを差して、焚き火で炙るだけの道具。でもそれがいい。 |
14 | ユニフレームのFD スプーンTiとカラカト 折りたためるので収納サイズが小さくなります。ミニマム装備でも必ず持参します。 |
15 | オピネルのステンレススチール#8 ステンレスなのでサビに強く、コンパクトに収納可能なので重宝しています。 |
16 | プリムスのライテックトレックケトル&パン 炊飯、ラーメンなどなど様々な用途に使うクッカー。パンで肉を焼くことも。 |
17 | ユニフレームのコーヒーバネットsierra バネの特徴をいかしたドリッパー。薄くなるのでかさばりません。 |
18 | プリムスのP-153 ウルトラバーナーとノーマルガス(小) 6年近くハードに愛用しているバーナー。風にも強く、高火力なので愛用しています。 |
19 | キャプテンスタッグの18-8ステンレスハンディコーヒーミルS コスパのいいステンレス製のコーヒーミル。1~2人分ならこれで十分。 |
20 | ノーブランドの1人用コーヒードリップポット コーヒーにこだわりたい時に使うポッド。1杯ずつ丁寧にドリップしたい時に使います。 |
21 | LIGHT MY FIREのファイアースチールスカウト2.0 火遊びをしたい時に使うファイアースターター。 |
22 | SOTOのスライドガストーチ 定番ガストーチは、充填して長年愛用。 |
23 | BAREBONESの NO.6 フィールドナイフ 最近買い足したナイフ。刃渡り、切れ味ともにちょうどよく、見た目もカッコいい。 |
24 | ユニフレームの燕三条乃斧 小さめな薪を割るのに最適な斧。サイズが小さいので、刃物が苦手な人にも扱いやすいアイテム。 |
25 | トンボレックスのレスキュー ケブラー繊維消防手袋 K-TFG5NV 消防隊員や救急隊員が使用するプロ仕様のグローブ。もちろん性能抜群。 |
26 | NEMO EQUIPMENTのテンサー マミー コンパクトに収納できるエアーマット。ザックで行くときはこれ一つで。 |
27 | モンベルのダウンハガー#5 夏用のダウンシュラフ。ザックに忍ばせやすいサイズ感がお気に入り。 |
28 | NEMO EQUIPMENTのスイッチバック 独自のフォーム形状が真新しいクローズドセルパッド。床冷え対策に。 |
29 | MSRのハバNX 通算300泊以上使用した愛用テント。圧倒的な耐久性と設営の楽さが魅力。 |
30 | ヘリノックスのチェアゼロ 本体重量490gという驚きの軽さ。ザックに忍ばせてあまり重さを感じません。 |
31 | DAISのティーテーブル 市販のソロ向けテーブルよりも一回り大きいサイズ感が絶妙。マグネットが組み込まれているギミックも良い。 |
32 | モノラルのワイヤーフレーム 軽量焚き火台のパイオニア的存在。見た目にもよく、ミニマムなソロキャン旅では重宝しています。 |
33 | テンマクデザインのキングトング 細かい枝、大きい薪をつかめるのはもちろんのこと、リフター代わりにもなる一石二鳥なアイテム。コスパ最強。 |
34 | MSRのステイクハンマー 見た目のクールさに加えて、他のハンマーと比較すると軽い。けど、しっかり打ち込めるお気に入りアイテム。 |
35 | ユニフレームのパワーペグSUS 頑丈で曲がることのないステンレス製のペグ。打ち込みやすい。 |
36 | ユニフレームのキャンプケトル 焚き火で煤まみれになっていますが、逆にそれが味わい深いアイテム。ハードに使えます。 |
【ファミリーキャンプ編】
ファミリーキャンプの達人
サリーさん
「ファイアグリル(1)は、グリル兼焚火台になり小さく収納できます。ツインバーナー(3)は、家族ぶんの食事を作るのに最適な2口タイプ。コンビニで売られているCB缶が使える点と、ゴトクが外せて掃除しやすい点が魅力です。ローチェア30(4)は約1.7万円と高価ですが、ほかのイスを使えなくなるほど心地良く身体を支えてくれます。安定感があるので子どもが乗っても倒れにくい。同じく高価ながらも買って良かったのが、ポータブル電源・Power ArQ(10)。扇風機や電気毛布、ミニ炊飯器などが使えるように。お子さんがいる家庭には、大人2人と子ども1人が入れる寝袋ファミリー2in1 C5(11)がオススメ。電気毛布があれば冬も使えます」
1 | ユニフレームのファイアグリル バーベキューコンロにも、焚火台にもなって1台2役。コンパクトにまとまり、収納性もあります。シンプルなデザインも魅力。別売りのヘビーロストル(重い網)を使えば、ダッチオーブン料理もできます。 |
2 | テントファクトリーのメタルクーラーステンレスボックスM ステンレスでシンプルなデザインのメタルクーラー。サイトがとてもおしゃれに見えます。29Lで後部座席の足元に収まるサイズながら、家族4人なら飲み物と食材を入れても充分なサイズ。 |
3 | ユニフレームのツインバーナー US-1900 コンビニでも買えるCB缶に対応したツインバーナー。2口あるので、ファミリーキャンプで数種類の料理を同時に調理できます。ゴトクが簡単に取り外しでき、掃除もしやすいのもポイント。 |
4 | スノーピークのローチェア30 約1.7万円と高価ながら、座ってみると座面がしっかりと体を支えてくれる感がはんぱない。くつろぐにも、食事するにもちょうどいい座面の高さで、もう他の椅子は使えません。安定しているので、小さな子供が乗っかっても倒れにくいのもうれしい。 |
5 | ハイランダーのウッドロールトップテーブル 天然木でできており、これがあるだけでぐっとおしゃれな雰囲気に。天然木にしては、10,980円と他メーカーに比べて安価。天板がロール式になっているので、コンパクトにまとまるのも便利。 |
6 | ダイソーのウォータージャグ 100円のダイソーで発見した、300円のジャグ。1年間、毎週末使用しましたが壊れる気配なし。大きすぎないので、車の積載にも最高。洗いやすく、水滴をぬぐいにも楽で、コスパ最強です。 |
7 | ジェントスのEX-136S 単3電池6本でここまで明るいのか!とびっくりするほどのLEDランタン。手のひらサイズでコンパクト、かつ軽い。暖色でサイトの雰囲気がよくなります。 |
8 | フュアーハンドのフュアーハンドランタン276 灯油で長く点灯するランタン。レトロなデザイン、温かみのある炎は、キャンプの夜がぐっとムーディーになります。 |
9 | コールマンのワンマントルランタン ホワイトガソリンで点灯する、キャンパーならひとつは持っていたい、コールマンのランタン。明るいのはもちろんですが、これを点灯すると「キャンプに来たなぁ」と実感するアイテム。 |
10 | Smart TapのPowerArQ 大容量のポータブル電源。冬は電気毛布、夏は扇風機、そしてミニ炊飯器でご飯を炊くこともできます。もちろんスマホやゲーム機器の充電も可能。高価でしたが、災害時にも役立つため、買ってよかったギアです。 |
11 | コールマンの寝袋ファミリー2in1 C5 大人2人+子供1人が入れるサイズの寝袋。添い寝したがる小さなお子さんがいる家庭では役立つはず。我が家では、夫と長男はひとりずつの寝袋、私と次男でこの2in1を使っています。ふわっとした布団のような感触と、ふんわりとした厚みもすきです。ただしかなりかさばります。電気毛布を使えば、真冬でも寝られます。 |
12 | 山善のクイックエアベッド ポンプが内蔵しているエアベッド。ポータブル電源で膨らませています。スイッチを入れると、1~2分でぱんぱんに膨らみます。ダブルサイズを2枚敷いて、家族4人で就寝しています。キャンプに来ていることを忘れるくらい、快適な安眠グッズ。 |
構成/マイヒーロー 文/マイヒーロー 撮影/我妻慶一 イラスト/JERRY