ビジネスの場でも責任ある立場になってきたら、腕時計も円熟したオトナにふさわしいモノが欲しいところ。そこで、ボーナスで狙える40万円前後までの価格帯で、ブランドが趣向を凝らした時計をピックアップしてみました。今回は、時計好きならこだわらずにはいられない「ムーブメント」に特徴のあるモデルを厳選。お手軽なクオーツ式もいいですが、ちょっとした手間を楽しんでみませんか?
【教えてくれる人】
時計評論家 広田雅将さん
時計専門誌「クロノス日本版」主筆。専門誌、1般紙を問わず寄稿多数。国内外の時計賞でも審査員を務めています。
【そもそも「ムーブメント」とは?】
時計はゼンマイの力で動く「機械式」と、ソーラーや小型電池で動く「クオーツ式」に大別できます。
個性的な自社製ムーブで末永く人生を刻んでいく
機械式時計はムーブメントに着目すると、さらに楽しくなります。シースルーバック仕様なら、まるで生きているかのようにムーブが鼓動する様子も見ることが可能。
また腕時計にはクルマや電化製品のOEMのような汎用ムーブと、ブランド独自に開発・製造している自社製ムーブがあることも知っておきましょう。よりオリジナリティが高いのは後者で、ノモスなら20万円台から自社製ムーブメントを手に入れられます。
「ノモスのタンジェントは、手巻き式のメリットである“薄さ”が特徴。トリオビス型の緩急針を採用するなど、コストをかけるところにはしっかりかけています。十分にジャーマン・クオリティを味わえると思いますよ」(広田さん)
クオーツ式のように全く手間のかからない時計もいいですが、機械式は手間をかけたぶんだけ愛着が増します。末永くオトナが腕にすべき時計には、そんな余裕がほしいですね。
ヒゲゼンマイの自社製造も始めたドイツの個性派
ノモス・グラスヒュッテ
タンジェント38
25万9200円
すらりと伸びたバトン針に繊細なアラビア数字を配し、日付すら排したシンプルなルックスが秀逸。38㎜径に大型化したシリンダーケースのシースルーバックから自社製手巻きムーブメントNOMOS αが鑑賞できます。
100%自社製のムーブメント
上品かつ端正な顔立ちが知的な雰囲気
丈夫で腕に馴染むシェルコードバンストラップ
高級機と同等のトリオビス型緩急針
自社ムーブの恩恵でケースまで薄い
【「ムーブメント」で選ぶならコレらもオススメ!】
オリス
アーティックス スケルトン
35万1000円
ブラックメッキ加工のムーブメント部品を丁寧に組み上げ、3時位置のブリッジにロゴを埋め込んだ、シリーズ初のスケルトンモデル。装着したまま自動巻きムーブが楽しめるうえ、モダンな仕上げが所有欲を満たします。
グランドセイコー
SBGA083
43万2000円
機械式と同じくゼンマイを動力源としながら、クオーツ式と同じ水晶振動子で高精度を実現するスプリングドライブを搭載。ローターの回転運動でゼンマイを巻き上げるためリューズを手で操作する必要もありません。
ブライトリング
コルト・オート・リミテッド
39万9600円
ブライトリングの機械式エントリーモデルとして人気の高いコルト・オートの日本400本限定モデル。ベゼル内側とブレスをポリッシュとし、インデックスを全てバーにして精悍に仕上げました。百貨店にて先行発売中です。
【URL】
ノモス・グラスヒュッテ http://www.josawa.co.jp/watch/nomos/history.html
タンジェント38(別所時計店) http://www.jwo-bessho.com/tokei/brand/nomos/no-tn1a1w238.html
アーティックス スケルトン http://www.oris.ch/ja/watches/artix-skeleton/01-734-7714-4054-07-5-19-81fc
グランドセイコー https://www.seiko-watch.co.jp/gs/
SBGA083 http://www.seiko-watch.co.jp/gs/collection/detail.php?pid=SBGA083
ブライトリング http://www.breitling.co.jp/
コルト・オート・リミテッド https://www.breitling.co.jp/products/colt/colt_automatic_limited/