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2019/12/17 17:30

冬場に辛すぎる「給湯器の故障」は第4位。みんなが困った“住まいのトラブル”相談件数ランキング

暖房器具が急に暖まらなくなったり、停電でもないのに部屋の電気が点かなかったり……そんな“住まいのトラブル”の経験はありませんか? もしかすると「我が家は関係ないだろう」と思っている方もいるかもしれませんが、こうした住まいトラブルの原因の多くは“機器の経年劣化”。どの家にも等しく訪れる可能性があるのです。油断していると、いざトラブルが起きたときに適切な対応ができないかもしれません。逆に言えば、どんなトラブルが起こりうるのか、それを知っているだけでも慌てずにすみます

ということで今回は、さまざまな住まいの困りごとを受け付けている東京電力エナジーパートナーのTEPCOメンテナンスセンターの担当者・三吉勇太さんと藍沢博巳さんにご協力いただき、相談件数の多い「住まいのトラブルベスト5」を作成しました。果たしてどんな困りごとがランクインしているのでしょうか?

 

TEPCOメンテナンスセンター

電気まわりのトラブルから、水まわりや住宅設備などの交換・修理、リペア(補修)/リフォームの相談まで、幅広く対応してくれるサービス。専門スタッフが365日24時間電話で相談にのり、必要があれば提携する住宅設備のプロを派遣して見積りを出してくれます。サービスエリアは現在、東京・神奈川・千葉・埼玉の一都三県。東京電力と契約していなくても利用可能です。

 

住まいのトラブル相談件数ランキング

第5位 エアコンまわりのトラブル

第5位はエアコン関係のトラブルです。寒くて震えながら家に帰ってきたのにエアコンがつかない……なんてことになったら、ショックですよね。エアコンは自分で直すことがほぼ不可能な家電のひとつ。専門家の知識と技術が必要です。

エアコンから異音が出る、スイッチが入らないといったご相談が多いですね。夏場だと、エアコン内で結露した水を(配管を通じて)外に流す仕組みがうまく働かず、部屋に水が漏れてきて慌てて連絡を……というケースもよくあります」(三吉さん)

「突発的なトラブルを防ぐのは難しいですが、こまめにエアコンを掃除していただいて、内部の環境を整えるのが故障を防ぐ一番の予防策かと思います。お掃除や点検を意識的に気にかけるのが、エアコンを長く使うコツですね」(藍沢さん)

 

第4位 給湯器(ガス給湯器)のトラブル

東京電力のサービスということで電気のイメージが強いですが、自由化にともないガスも扱っていて、TEPCOメンテナンスセンターにもガス機器、特にガス給湯器の相談が多いんだとか。お風呂がなかなか沸かない、食器を洗おうとしてもすぐ冷たい水になってしまうなど、給湯器が作動せずお湯が出ないと冬場はかなり困ってしまいます。

これからの冬の季節は給湯器のトラブルが増えてきます。冬は水道管の水温自体も低いので、そこから沸かすとなると夏以上に機器に負荷がかかり、それが原因で故障することも。あとは配管の接続部からの水漏れの相談も多いです」(三吉さん)

「そもそも夏場だと高い温度のお湯を使わないので、故障に気がつかないケースもあります。冬場になってお湯の温度が上がらないことで、初めておかしいなと気づいてご相談いただく方もいらっしゃいますね。給湯器のトラブルも事前に防ぐのは難しいですが、定期点検をお願いしたり、その際に消耗品を交換したりといった対策は有効かもしれません」(藍沢さん)

 

第3位 照明器具のトラブル

照明器具が故障すると、原因を調べようと思っても部屋が真っ暗で何もできない状態になってしまいがち。暗いなかで動き回るのも危険ですし、何気ないようでいて困り度としては上位です。

「照明器具に関する相談のなかでも、比較的多いのが埋め込みタイプの照明器具のトラブルです。住宅のタイプによっては台所などの照明が埋め込まれていることが多く、ご自身で取り替えるのが難しいんですよ。『自分では外せなくて、どうしたらいいかよくわからない……』というご相談をよく受けます。そうしたケースでなくても、照明器具のトラブルはお客様からすると、スイッチが壊れたのか、照明自体が故障したのか、そもそも電気がきていないのか……といった判断がつかないケースがほとんど。そういう場合は、早めに専門家に相談していただきたいですね。」(三吉さん)

 

第2位 リペア(補修)

意外と相談件数が多いのが部屋内のリペア(補修)とのこと。具体的にはどのようなケースが多いのでしょうか?

「リペアは、小さいお子さんがいたり、ペットを飼っていたりするご家庭からの相談が中心ですね。たとえば床のキズのリペア。思った以上にキレイに直るので、『ずっと気になっていたけどあきらめていた』という方に喜ばれています。お子さんがある程度成長されたご家庭からは、ドアや壁に空いた穴の相談を受けることもあります。最初にリペアを対応項目に加えた際は、正直、ここまでニーズがあるとは想定していませんでした。」(三吉さん)

 

第1位 電気屋内配線のトラブル

相談件数ランキング堂々の1位は電気関係のトラブル。なんと全体の半数以上がここに当てはまるのだとか。コンセントや分電盤の故障をはじめ、目に見えないところに張り巡らされた配線のトラブルは、やはり素人には手に負えるものではありません。

電気のスイッチやコンセントは毎日使うものなので、経年劣化で消耗して、いつも通り使っていても故障が発生することがあります

また、電気関係では『ブレーカーの容量を増やしてほしい』『室内の配線を張り替えてほしい』といったご依頼も多いですね。集合住宅でも一軒家でも、最初に設置した配線の太さによって上げられる最大容量が決まっています。一定の範囲内であれば東京電力側のブレーカーの上げ下げで対応できますが、お客様が求める電気容量が大きな設備を改修しないと難しい場合は、大規模な工事が必要となります。」(三吉さん)

「コンセントに関してですが、タコ足配線の乱用はコンセントに負荷がかかり故障の原因となるので避けたほうがいいですね。1つのコンセントで使える電力は最大1500Wなので注意が必要です。また、テレビの裏のコンセントなどは掃除が行き届かずホコリをかぶっていることがしばしばありますよね。放っておくと火災につながるリスクもあるので、ホコリはこまめに掃除をしましょう」(藍沢さん)

 

以上、住まいの困りごとランキングでした。なかなか意識的に防ぐのが難しいものもありますが、普段からこうしたトラブルが起きた場合を想定し、まずどこに相談するのか、復旧するまでの対応はどうするのかなど心の準備を整えておくと、いざというときに適切に対応できるのではないでしょうか。