11月28日、「Fate/Grand Order」で知られるディライトワークスから、ニンテンドースイッチ用ソフト「紙謎 未来からの想いで」が配信開始されました。同社のインディーズゲームレーベル「ディライトワークス インディーズ」からのリリースで、アナログゲームなどを作っているギフトテンインダストリとの共同開発タイトルです。
プレイヤーは主人公「トキオ」になって、ヒロイン「ミライ」の“謎”を解き明かす……といったもので、ゲームのジャンルは「謎解き」に分類されますが、最大の特徴は、「紙」を使うこと! ゲーム画面を見ているだけでは解けない、コントローラーだけではクリアできない、アナログとデジタルが融合した、新感覚の謎解きゲームです。出題される謎は“体験型謎解きゲーム”クリエイター陣や、「数独」で知られるニコリなどが制作に協力しています。
本作では「謎用紙」という、文字やイラストが印刷された紙を折ったり、はさみを使って切ったり、何か書き込んだりして、謎を解いていきます!
謎用紙は、本作の公式サイトでPDFを無料ダウンロードできるので、プリントアウトして使うか、家にプリンタがなければ、3部まで無料で郵送してもらうことも可能です! また、「ゲームマーケット」などのイベントや、謎解きカフェなどでも配布を行なうそうです。
主人公トキオ役は、「アイドリッシュセブン」九条天、「刀剣乱舞」鶴丸国永などで人気の斉藤壮馬さん、ヒロインのミライ役は、同社のFGOマシュ・キリエライト(2代目)、「この素晴らしい世界に祝福を!」めぐみんなどで人気の高橋李依さんです。イラストを担当しているのは、テレビアニメのエンディングイラストなども手掛けるイラストレーターめばち氏です。
今回は、GetNavi web編集部の玉造&小林(祐太)の3人で、“チュートリアル”的ステージの、ステージ3までを実際にプレイしてみました!
まずは左スティックで周りを見渡して、ヒントになりそうなものを探しましょう。
ミライに話しかけると、たまに有益な情報を教えてくれるかも?
そして謎用紙とゲーム画面を見比べて、謎を解きます! 謎解きに制限時間はありません。
答えがわかったら、L1かR1を押してまぶたを閉じ、“答え”を入力!
正解だったら、ティン、ティン、ティン…というタンバリンのSEが鳴って、「タイムリープ」が発動し、次の謎に進めます。この心地よい音色が謎解きのカタルシスを高めます!
ステージ最終面では、謎が解けるとミライの爆裂魔法…ではなく、「チャッカスール」を発動させ、トキオの記憶を閉じ込めている邪魔な紙を燃やしてクリア!
画面を見て、謎用紙を見て、「さぁ、入力するぞ」と思って、まぶたを閉じると画面が暗転してしまうので、効率的に謎を解くにはメモを取ると良いでしょう。
筆者個人の推しポイントはサウンド! 音楽が非常に良い! 今風の言葉でいうところの「エモい」曲で、しっとりした曲調だけど、力強く存在感がある、でも決して謎解きの邪魔をしない、美しい曲です。作曲は「女神転生」シリーズで有名な増子津可燦氏! 筆者は個人的に「ゲームは音楽が命」というポリシーがあるので、音楽が良いゲームは名作! サントラ発売予定はありませんか? DWさん! (笑)
半分近く筆者が黙々と2人そっちのけでプレイしていましたが、ステージ2の途中くらいから3人でワイワイ解いていくようになり、大体1時間も掛からずにステージ3までクリアしました!
机の上の散らかり具合いが謎解きの楽しさを物語っています(笑)
本作はダウンロード専用ソフトで、価格は税込2480円です。「リアル脱出ゲーム」など、謎解きイベントの参加費に比べると、(挑戦人数で割ると)非常にコスパが良いと思います! 1人当たり500円以下! 年末年始、家族や友達や恋人と、みんなで集まって謎解きに挑戦してみては如何でしょうか!?
しかし、逆に考えれば一人で謎解きに黙々と挑戦できるのも楽しいと思います。謎解きイベントは大抵参加者数人でチームを組まれるので、ソロ参加は、よっぽど謎解き上級者でないと、非常に敷居が高いのです。
筆者は昔、勤めていた会社で、部署内の人間全員強制参加の謎解きゲームをやったことがあって、人見知りで社交性・協調性もなく、社内では“浮いた存在”の筆者には当時苦痛だった(謎解き自体はけっこう好きだけど)という苦い思い出も甦りました。。。こんな人同じ部署にいた? という人以上に、同じPJで顔見知りだけど特別仲が良いわけじゃない人が本当しんどかったです…(苦笑)
本作なら一人で淡々と謎を解く楽しみが存分に味わえるので、「謎解きは楽しいけど、一人でイベントに参加するのは…」という人にも全力でオススメしたいですね!
ちなみに、全ステージクリアまでの所要時間は、約17~20時間程度だそうです!
一人でも大勢でも楽しめる! アイデア勝負で小回りの利く“インディーズ”だからこそできる、斬新で“チャレンジング”なタイトルといえるでしょう!
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