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2020/2/3 19:00

“遮光カーテン”さえ選べばいい…は間違い!10年使えるカーテンの選び方

引越したばかりでまだカーテンをつけていない、急場凌ぎの適当なカーテンをつけてしまった、など、意外にカーテン選びにこだわっていたり満足したりしている人は少ないのではないでしょうか。とくに賃貸住宅に住んでいると、次の引っ越しのことを考えたら、ひとつひとつの窓に合わせて好みのものをオーダーするのはもったいない……と思ってしまいますよね。

 

でも、カーテンは部屋の中でかなり大きなスペースを占めるので、せっかく家具や他のファブリックに凝っていても、カーテンがおざなりでは部屋全体が残念な印象になってしまいます。今回は、すべてオーダーメイドなのに安価なカーテンも揃う、東京最大級のオーダーカーテン&ブラインド専門店「feel(フィール)」に、カーテン選びで押さえるべきコツと、最新トレンドについて聞きました。

 

その機能って本当に必要? カーテンに求めることを見直してみよう

カーテンは大きく分けると、“機能性のもの”と“そうでないもの”の2種類があります。機能性カーテンは防炎や遮光、防虫などの効果があるように作られていますが、実は“そうでないものより高くていいもの”というわけではないのだとか。

 

「機能性カーテンの需要が高まり、『せっかくだから遮光にしておこう』『光を遮って涼しい部屋にしたい』と、遮光カーテンを選ばれる方が多くなりました。でも、遮光カーテンを閉めると、部屋によっては電気をつけなければ過ごせないほど暗くなるんです。

 

エコの観点からいえば、真っ暗になってしまうより少し光が入った方が、電気を使わずに済む場合もありますよね。また、夜は防犯やプライバシーの問題から、部屋の様子を外に漏らしたくないと言う方もいますが、遮光でなくてもカーテン越しに人影が見えることはなく、逆に中の明かりが少し見えることで“人がいる”とわかり、防犯になることもあります。まずは、本当に遮光機能が必要かを考えてみてください」(feel代表取締役・飯野修一さん、以下同)

↑ビニールの貼られた遮光カーテンは、日中に眠る必要のある仕事をしている人や、繁華街の灯が窓から入ってくる寝室などにはおすすめ。ただし、先に遮光カーテンから選ぶと決めてしまうと、デザインの選択肢はグッと狭くなるので要注意です

 

光が気になる人におすすめしたい解決策

遮光カーテンを選ぶ以外にも、光への対処方法はあります。以下の2点も視野に入れて考えてみましょう。

 

1.遮蔽できるレースカーテンを選ぶ

日中、涼しい部屋を保ちたい方におすすめなのは、カーテンではなくレースカーテンを機能性のものにする、という方法です。「UV機能がついたものや、外から透けにくいものもありますから、フローリングの日焼けや肌の紫外線防止にも役立ちますよ」

 

2. カーテンをリターン縫製にする

カーテン生地の端地を折り返し、レース用のカーテンレールに差し込む “リターン縫製”。これなら、脇から差し込む光や冷気漏れを防げます。「この方法をとっておくだけで、隙間からの光漏れはかなり防げるので、寝室にはぜひこの縫製を選んでいただきたいですね」

 

外からの視線が気になる場合は、機能的で“遊びのある”レースカーテンを選ぶこと

隣近所との壁が近い人や、外部からの視線が気になってレースカーテンを常時閉めている、という場合は、デザイン性の高いレースカーテンを選ぶといいでしょう。ずっと閉めきっていても、柄やデザインのあるレースがインテリアを華やかに見せます。

↑「レースカーテンはドット柄のかわいいデザインを、カーテンの方はその分少し落ち着いたデザインのものを合わせました。タッセルは、賃貸住宅でも使えるマグネットタイプもあるので、レースカーテンとカーテン、タッセルを組み合わせてコーディネートを楽しめますよ」

 

↑「こちらはレースに刺繍が施されたもの。どうせ閉め切るなら、窓をすべて遮っていても素敵だと思えるデザインのものがいいですよね」

 

カーテンの寿命は10年以上! 長く愛せるものを選ぶこと

特別な機能が必要ない人は、とにかくデザインと触った印象で選びましょう。「カーテンは10〜15年程度はもちます。ちょっとした価格差で悩んだら、長く愛せて飽きのこないデザインを選んでみましょう。オンラインショップでもたくさんのカーテンが売られていますが、生地の薄さや光沢の有無は、実際に手にとってみないとなかなかわからないものです。光の透け具合や質感を、手で確かめて買うと失敗がないですよ」

 

次のページでは、インテリア別にぴったりのカーテンをおすすめしていただきます。

 

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