先日、ハイレゾ楽曲が聴き放題で話題の音楽ストリーミングサービス「Amazon Music HD」が楽しめるワイヤレスオーディオシステムとして「HEOS」を紹介しましたが、そのHEOS対応のスマートスピーカーがDENONブランドから2月下旬に登場予定です。
同社は以前からHEOSブランドでワイヤレススピーカーを発売していました。それが何故DENONブランドになったのかといえば高音質を追求するためだとか。HEOSブランドはワールドワイドな展開で、その先進機能を強調する近未来的なデザインが採用されていました。それが今回、オーディオメーカーとして音の良さを前面に出すことが決まり、スピーカーのデザインが根本から見直されています。その結果、エンクロージャ−も音質優先の素材と形状になり、ドライバーも専用設計になりました。
モノラルの「DENON HOME 150」とステレオ一体型の「DENON HOME 250」を展開
DENON HOMEシリーズは2モデルがラインナップされています。縦長でモノラル再生の「DENON HOME 150」と、一体型でステレオ再生ができる「DENON HOME 250」です。それでは両モデルのどこが異なるのかチェックしてみましょう。
まず「DENON HOME 150」は角のある円筒形ですが、Bluetoothスピーカーなどで定番の無指向性ではありません。フロントバッフルに、φ25mmのドーム型ツイーターとφ89mmのウーハーを搭載しています。無指向性にするとスピーカーユニットを下向きか上向きに取り付ける必要があり、音質的に不利になるため採用しませんでした。少しでも音に広がり感を出すためにフロントとリアバッフルをラウンド形状にしています。2本使うことでステレオ再生にも対応します。
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「DENON HOME 250」はサブフレームをやめて左右のユニットが互いに支え合うような構造で強度を確保して小型化を実現。φ20mmのツイーターとφ102mmのウーハーと、背面に低音を増強するためのφ133mmのパッシブラジエータを1基搭載しました。
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どちらのモデルもトップパネルにタッチコントローラーを採用、これは機械的なスイッチ類を使わないことで余分な震動源を排除する意味合いもあるそうです。近接センサーが反応して手をかざすとアイコンが浮かび上がる様子はなかなか近未来的です。
スマートスピーカーを超えた高音質!
さっそく両機種を試聴させてもらいましたが、DENON HOME 150の音は、これホントにモノラルなのと確認したくなるほど、広がり感のある音でした。また、低域の沈み込みは深く、一部の低音を持ち上げて無理矢理量感を出す最近のBluetoothスピーカーとは一線を画す音です。さすが、DENONブランドのHiFiスピーカーと思わせてくれる完成度。まあ、価格も3万円超えで、ステレオペアで揃えようと思ったら6万円超えですからハイコスパとはいえません。
では一体型でステレオ再生ができるDENON HOME 250はどうでしょうか。こちらはパッシブラジエータを搭載しているため150と比較して低音の量感がかなりあります。ステレオ感よりも中低域の量感の違いが大きい。スペック未発表ですが、かなり低い周波数まで再生でき、やわなテーブルの上に置くと共振しそうでした。最後に150を2台使ったステレオ再生も聞きましたが価格を考えなければこれがベストに聞こえました。
現実的な選択としてはDENON HOME 150の1本使いがオススメです。音楽再生がメインであれば低音再生能力に不満はありません。もし、AVでの使用も考えているならDENON HOME 250がいいでしょう。また低音の量感を求めるなら250の一択です。
どちらもWiFiだけでなく、Bluetooth、AirPlay2、有線LAN接続、USBメモリ内の音楽データ再生にも対応するため、ほとんどの音楽ソースが再生できると思います。その反面、マイクを内蔵しないためアレクサを使う場合はAmazon Echoなどとの連携が必要になります。本機はスマートスピーカーとしても使える多機能音楽用ワイヤレススピーカーと考えた方がいいでしょう。
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