Apple(日本でのサービス開始は未定)やLINEの参入により、サブスクリプション型(期間定額制)の音楽配信サービスがにわかに盛り上がりを見せています。同サービスは毎月定額の料金を支払うことで、スマホなどから何百万曲もの音楽が、ストリーミング形式で聴き放題となるもの。今回は、日本での開始が待たれるApple Musicと、すでにサービスを開始しているAWA(アワ)、LINE MUSICの注目の3サービスを、楽曲数や料金などの面から比較してみました。
シェア機能が特徴のLINE MUSIC
コミュニケーションツールとして普及しているLINEが開始した定額制の音楽配信サービス。洋楽・邦楽合わせて150万曲以上をラインナップしており、料金は500円(20時間/30日間)と1000円(無制限/30日間 iPhoneアプリ内の価格は1080円)の2種類を用意。学割なら300円から利用できます。8月9日までは全てのプラン・機能が無料で利用可能です。
その最大の特徴は、LINEユーザー同士での音楽シェア機能。LINEのトークやタイムライン上で、スタンプのように好きな音楽を送りあい、「今日はこの曲の気分」、「この曲よかったから聴いてみて」とコミュニケーションが行なえます。
プレイリスト再生に特化したAWA
エイベックスとサイバーエージェントが手がけるAWAは、洗練されたUIとプレイリスト再生が特徴。「ジャンル」や「気分」など、ユーザーの好みに合わせた楽曲をプレイリストで聴くことができます。また、自分の好きな曲を集めてオリジナルのプレイリストを作ることも可能。作成したプレイリストを公表して、他のユーザーに聴かせることもできます。
料金は、いくつかの機能が制限された月額360円のLiteと、フル機能を利用できる月額1080円のPremiumの2種類で、使用開始から90日間は無料で利用できます。楽曲数は非公表ですが、2015年末までに500万曲をラインナップするとしています。
アーティストとのコミュニケーション機能などを備えたApple Music
先日のWWDCで、世界100か国で本日(6月30日/米国時間)からのサービス開始が発表されたApple Music。日本での開始時期は公表されていませんが、ここでは明らかになっている情報をまとめました(以下は全て米国内におけるもので、日本でのサービス内容とは異なる可能性があります)。
利用料金は月額9.99ドルで、利用開始から3か月間は無料で利用可能。楽曲数は数百万曲以上で、ユーザーがiTunesで管理するライブラリともシームレスで利用できるとしています。従来のGeniusに似た楽曲リコメンド機能やネットラジオ機能、アーティストとユーザーをつなぐConnect機能なども搭載しているようです。
既にiTunesを利用しているユーザーなら、これまでに築いてきた自分のライブラリと連動して利用できる点は、他にはない魅力となるかも知れません。