アウトドア
2020/3/6 21:30

スマートウオッチで「軽登山の楽しみ」が変わった! プロトレック スマートと共に高尾山へ登る

日頃の仕事で疲れきってしまい休日はほぼ寝ているだけという人、GetNavi編集部にもあっちこっちに居ます。そんな人にこそお薦めしたいのが、軽登山を通した気分一新。運動したい、癒されたい、温泉入りたい、という“勝手な三大欲求”を満たしたいなら……奇跡の山=高尾山へ、気分爽快ですよ、ハイ。

 

今回は兄弟誌の腕時計専門雑誌『ウオッチナビ』の編集スタッフである私が、登山初心者ながら同行。というのも、長らくアウトドアブームが続いていて、多くのギアに注目が集まっていますが、軽登山程度でもギア一つで楽しみが変わるんだぞと。特にウオッチで全然変わるんだぞと、私は言いたいわけです。ということでそんな目的にバッチリなアイテム、スマートアウトドアウオッチ「プロトレック スマート」を着用して高尾山へ向かいました。

↑装備だけはいっちょまえです

 

【使ったギア】カシオ「プロトレック スマート WSD-F21HR」

↑登山やハイキングなどアウトドア向け腕時計「プロトレック」ブランドのスマートウオッチ。Wear OS by Googleを採用している。価格は6万1600円(税込)

 

本製品は心拍数測定が可能な光学式センサーを搭載。見やすくタッチしやすい1.32インチのディスプレイは二層構造を採用しています。方位、圧力(高度/気圧)、加速度、ジャイロの各センサーの搭載により、多様なデータをログできるのがポイント。5気圧防水、MIL-STD-810G準拠。H61.7×W57.7×D16.8mm(ボディ部分のおよそのサイズ)という、ほど良いサイズ感のスマートウオッチです。

 

気軽に楽しめる山として有名な高尾山ですが、本記事ではWSD-F21HRの活用とあわせてその魅力を紹介していきます。ちょっとしたレジャーとして、読んでいただけたらうれしいです。

 

高尾山とWSD-F21HRをもうちょっと紹介

2007年、フランスのミシュランガイドに優れた観光地として紹介されたことで、高尾山は一躍注目されるようになりました。都心から約1時間という好立地、豊かな自然環境、整備された複数の登山ルートなど、選ばれた理由は様々あるようです。今回、運動不足の編集部員+カメラマン計3名で向かいました。

↑日曜の午前10時、高尾山口駅で集合しました

 

まず、WSD-F21HRについてもう少し解説。Wear OS by Googleが搭載されたこのスマートウオッチは、スマートフォンとBluetoothで繋がることで電話やメール、LINEの着信からカレンダーの予定通知など、そのほとんどを時計側で表示できます。

 

さらにGPSが内蔵されているので本機単体でもルート案内やログを記録でき、1.32インチのカラーディスプレイいっぱいに地図を表示できる登山のナビゲーターとしても優秀。ケース裏にLEDの光学式センサーを備えており、リアルタイムの心拍を計測できることも大きな特徴です。

↑Google マップやアプリ「YAMAP / ヤマップ」など、GPSを使って現在地を表示。目的地を入力することでナビゲーションツールとして機能します

 

↑オリジナルアプリ「アクティビティ」を起動し、高尾山頂上を目的地に設定すると、移動距離や心拍などが簡易的に把握できる画面が出現。ペースを考えながらの山登りができます

 

↑ウオッチフェイスは複数のデザインから選べます。今回は同じカシオのG-SHOCKっぽいフェイスを選択。時刻やカレンダーのほか、“3つ目”には高度・気圧・コンパスが表示されています。これらは好みに合わせてカスタマイズも可能です

 

ライトな1号路を進みながら機能をひと通り試用

複数の登山コースが用意されている高尾山ですが、体力に自信のないトリオは登山初心者向けの1号路(表参道コース/全長3.8km)を選択。なお、山の中腹まで一気に上がるケーブルカーとリフトもあるので、子ども連れでも安心して挑戦できるでしょう。

 

↑景色を堪能するおっさんズ

 

上の写真はコース途中にある「金比羅台」での一枚。こんなに遠くの景色を眺めることなんていつぶりだろうか……。と、癒されたいところですがこの日はあいにくの曇り空。晴天の日なら八王子の街、その遠く向こうに新宿などの眺望が臨めるはずなのに、天候と同じモヤモヤとした気持ちを抑えつつ、頂上を目指すことに。

↑問題なくGPSを捉え、ナビゲーションも起動中

 

ここで、WSD-F21HRのアウトドア向け機能をひと通りおさらい。

↑これは高度表示。測定上の誤差なのか、金比羅台にあった表示とは若干の差が出ました

 

↑現在の心拍数。登ってきたばかりだったので、平常時よりやや高い数値を表示。ペースを考えながらの登山に活用できそうです。

 

↑登山には関係ないですがタイドグラフ(潮汐表)も搭載。波乗りや釣りに役立ちます

 

↑こちらも参考までの、日の出・日の入り時間です。下は各航海薄明時間で、一番下がリアルタイム

 

↑気圧表示では、同時に天気予測も表示されて便利です

 

↑方位表示は、コンパスそのままのデザインになっていて読み取りやすかったです

 

さて、大自然の緑に癒されつつ展望台へ向かいます。展望台は山頂少し手前の立地にあります。

 

↑歩きやすいですが、運動不足なカラダにはよく効く山道です

 

高尾山は舗装された道も多くて歩きやすく、一方で周りを見渡すと森林が広がっています。そんな豊かな自然のなかで運動と癒しの効果を同時に得られる高尾山登山は、まさに都会で働く人にぴったりなリフレッシュタイムとなることでしょう。

 

↑取材当日は曇天でしたが、晴れならこの文言に嘘偽りない景色が広がります

 

歩き続けると、やがて展望レストランに到着。登山口から乗るケーブルカーとリフトの降り口もこの近くにあります。「この上↑絶景あります。」のわかりやすい看板に誘われて、展望台へ。

↑展望台から一望できる西東京の街並み

 

展望台は、金比羅台よりも見ごたえのある一大パノラマが広がっていました。天気がイマイチだったので、その迫力が伝わりにくいのが残念ですが、登ってきたことを後悔させるものではなかったです。疲れもきっと吹っ飛びます。

 

ちなみに、頂上よりもこの展望台からの見晴らしの方が美しいという意見もあり、夜景の名所でもあるのだとか。展望レストランはデートスポットにもなっているらしいです。

↑Googleマップで位置を計測

 

登山道がしっかり整備されているのでルートを間違うことはまずないのですが、Googleマップで現在地とゴール(頂上)を確認。音声メモ機能を備えているため、このスポットがどんな所だったかの思い出も記録できます。登山の反省会や後々記録を振り返る際、とても役立ちそうだなと思いました。

 

山頂に到着。もちろんご褒美が待っている!

展望台からさらに30分~40分、なだらかな山道を歩くと標高599mの高尾山頂上となります。達成感はもちろん、忘れかけていた運動後の筋肉痛や疲労感を思い出しました(笑)

 

アプリ「アクティビティ」では、スタートしてから現在までにどんな高低差を通ってきたかも確認できました。今回の高尾山はそれほど険しい道ではないですが、もっと標高の高い山ではこの機能が生きることでしょう。

 

↑山頂にある名店「やまびこ茶屋」の山菜そば。背後の麦色水もごほうびです

 

登山後はやっぱりご褒美です。高尾山の名物といえば、そば。頂上や麓にはいくつものそば屋が並んでおり、登山客から観光客までをもてなしています。頂上の店で山菜そばとおにぎり、ビール少量をたいらげ、大満足。ここまで歩いて消費した体力をしっかり補いました(ボリュームがあったから、むしろカロリー過剰摂取!?)

 

↑薬王院でウェブサイトの健勝を祈る、ウェブ編集者の二人

 

下山の途中で、1300年近い歴史がある高尾山薬王院にて参拝。身体健全、家内安全、商売繁盛、心願成就、金運向上……と、仏様もビックリなくらいのお願いをしました。

 

今回、目的とした運動したい、癒されたいという欲求を十分過ぎるほど満たし、リフレッシュして帰還しました。しかもプラスα、パワースポットにも寄れて得した気分です。

 

プロトレック スマート×軽登山の付加価値とは

ウオッチナビのスタッフが半ばカッコつけ目的で着けてきたプロトレック スマートでしたが、想像以上に使い勝手が良く、軽登山であっても利用価値が高いことがわかりました。

 

山歩き中、スマホを取り出さなくてもLINE着信の確認ができたし、心拍数を含めた運動負荷や行動距離をリアルタイムで把握できるなど、ユーザビリティの高さに感動。しかもログデータはスマホ側に保存できるので、より“運動した感”が得られ、そば&おにぎりのボリューミーなランチでも罪悪感は少なかったです。

 

景色を眺めレジャーを楽しむことも登山の醍醐味ですが、普段は意識しない環境の記録、自分自身の運動ログをチェックしながら行う登山は、また違った体験となります。いつもなら、ボリューミーなそば&おにぎりを食べて幸せになって登山の目的は終わってしまうかもしれない。けれど、プロトレック スマートがあることで、食べすぎたと感じたなら、下山時は少し足を伸ばして違うルートを進む…なんて選択肢もでてきます。

 

その別ルートでまた違った景色を楽しめると…ログから行動を決めレジャーがさらに拡大していく楽しみが生まれるわけです。ちなみに我々取材班は、プロトレック スマートのログで思いのほか長く散策したことを知りました。「全然リフレッシュじゃないじゃないか!」ということで、帰りに麓の温泉に浸かりに(勝手な三大欲求も達成)!

 

ラフな軽登山だからこそ、ゆとりのある行動ができる。そして、プロトレック スマートはそんな行動の指針となるギアだと気付きました。

 

撮影/我妻慶一