グルメ
2016/7/5 16:00

本まぐろだけでメニューは12種類! 人力車からクチコミが広がった浅草「立喰い鮨 ひなと丸」【立ち食い寿司の名店】

江戸前寿司の起源といえば屋台寿司。その伝統を受け継ぐ立ち食い寿司の店が、近年人気を集めている。対して、安くておいしい庶民の味である回転寿司には、大手チェーンだけでなく、独立店あるいは小規模チェーンとしてオリジナリティのある店が多い。また、回転レーンなしで客の注文に丁寧に応えつつ、安さとうまさを両立する老舗からも目を離してはいけない。

 

ここでは、“名店”と評判の立ち食い寿司店や回転寿司店を紹介していく。首都圏を中心に安定した人気を誇る店、北海道や石川など地方から鳴り物入りで進出してきた店、町場の店に匹敵するサービスと味を提供する店など、様々な営業スタイルをもつ店を網羅。店舗の看板メニューやサイドメニュー、店内・外観の写真を豊富に織り交ぜ、店のこだわりと魅力を余すところなくお伝えしよう。

 

■本日のお店

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立喰い鮨 ひなと丸

【SHOP DATA】

住所:東京都台東区浅草1-20-3

交通:東京メトロ銀座線ほか 浅草駅徒歩2分

スタイル:立ち食い寿司

 

本まぐろだけで12種類のネタを用意する注目店

↑鮪五貫(1058円) 大とろ、中とろ、赤身に頭肉、づけまぐろが並ぶ五貫盛り。とろよりも脂がさっぱりとした頭肉など、各部位の味の違いを楽しめる。まぐろ好きでなくともぜひ試してほしいひと皿だ
↑鮪五貫(1058円) 大とろ、中とろ、赤身に頭肉、づけまぐろが並ぶ五貫盛り。とろよりも脂がさっぱりとした頭肉など、各部位の味の違いを楽しめる。まぐろ好きでなくともぜひ試してほしいひと皿だ

 

浅草雷門の仲見世近くの路地に店を構える「立喰い鮨 ひなと丸」は、2015年4月にオープンしたばかりの店。浅草の人気回転寿司店の姉妹店ということで、すでにお昼どきには行列ができる人気ぶりだ。

↑かまとろ/一貫(518円) 見た目は大とろに似ているが、脂の質がきめ細かいのが特徴。頼めば追加料金なしで炙りにしてくれ、香ばしくさっぱりとした味わいになる。売り切れ必至の人気メニューだ
↑かまとろ/一貫(518円) 見た目は大とろに似ているが、脂の質がきめ細かいのが特徴。頼めば追加料金なしで炙りにしてくれ、香ばしくさっぱりした味わいになる。売り切れ必至の人気メニューだ

 

50種類以上のメニューのなかで、特に力を入れているのがまぐろ。使うのは本まぐろのみで、しかも季節によって産地を変える。かまとろや頭肉など稀少部位も豊富で、まぐろだけで12種類の寿司ネタが楽しめる。

↑生鯖、漬け鯖/一貫(各205円) 大分の生さばは脂の乗りが抜群で、食べるとうまみが口の中に一気に広がる。漬けにして食べると、脂の濃厚さはそのままに、味わいがさらにまろやかになる
↑生鯖、漬け鯖/一貫(各205円) 大分の生さばは脂の乗りが抜群で、食べるとうまみが口の中に一気に広がる。漬けにして食べると、脂の濃厚さはそのままに、味わいがさらにまろやかになる

 

また、白身は活き〆のものしか使わない。貝も活貝にこだわり、風味、甘みとも文句なしだ。

↑活貝三貫(648円) 板前オススメの活貝三貫をセットに。この日は青柳、赤貝、つぶ貝をセレクト。青柳は身が厚く、独特の風味と苦味が美味い。赤貝は甘みとシコシコした食感に唸らされた
↑活貝三貫(648円) 板前オススメの活貝三貫をセットに。この日は青柳、赤貝、つぶ貝をセレクト。青柳は身が厚く、独特の風味と苦味が美味い。赤貝は甘みとシコシコした食感に唸らされた

 

なお、同店はウェブの露出を抑え、クチコミを大事にしている。実際、浅草の人力車の車夫の間で人気となっているとか。まさにいま、最も注目度の高い立ち食い店のひとつだ。

↑岩かき/一個 842円 ひと口では食べきれないほどの特大サイズでこの値段はおトク! 口に入れた瞬間に、磯の香りとフルーティな甘みがあふれ出る。
↑岩かき/一個(842円) ひと口では食べきれないほどの特大サイズでこの値段はおトク! 口に入れた瞬間に、磯の香りとフルーティな甘みがあふれ出る