セイコーは2014年夏、ニューヨークのマディソン街に、米国初のブティックをオープン。日本企業躍進のニュースとしてTVで何度も放映されました。アストロンやグランドセイコーなどの高級ラインはもちろん、それまで米国販売のなかったガランテやクレドール、グローバル展開が始まったプロスペックスなどのモデルを高級ブランド街のど真ん中に取り揃えたのです。
こうした取り組みが奏功し、米国やフランス、ドイツなどで順調に売上げを伸ばし、台湾をはじめとしてアジアでも好調を維持。
ここでは、世界で躍進するセイコーの高級ラインから、いま注目の4アイテムを紹介します。
時刻合わせの容易さで複数タイムゾーンを持つ北米でブレイク
セイコー
アストロン SBXB003
25万9200円
約30%小型化しつつクロノグラフも搭載したGPSソーラーの第2世代機。スマートセンサーが太陽光を感知すると、GPSの時刻情報だけを自動受信します。セラミックベゼルの採用など、高級機にふさわしい仕様です。
↑省電力化やソーラー充電機能の進化で、デザイン的な自由度が拡大。美しい文字盤に仕上がっています。
デュアルタイム搭載で第2時間帯を表示
セイコー
アストロン SBXB039
価格未定/発売時期未定
デュアルタイム機能を搭載した8Xシリーズ2015限定モデル。6時位置に12時間制の第2時間帯表示を配し、昼夜表示を付けて判読性を高めています。ソーラー充電機能の改善により、白蝶貝ダイアルを実現。世界限定3000本。
↑2曜日表示はレトログラードタイプです。
国産ダイバーズ50周年を記念した外胴モデル
セイコー
プロスペックス SBDX014
37万8000円/8月8日発売予定
国産ダイバーズウオッチ50年の歴史を集大成し、外胴プロテクターにセラミックスを採用した1000m防水のメカニカルモデル。プロの飽和潜水に減圧バルブなしで対応する、1000m防水を誇っています。チタンケースを採用。
↑ケース外側にプロテクターを備えています。
67年当時の傑作を忠実に復刻した限定機
グランドセイコー
“62GS”限定モデル SBGR091
194万4000円
1967年に誕生したGS初の自動巻き「62GS」をデザイン復刻。4時位置にオフセットしたリューズや、ベゼルのないケース形状も忠実に再現しています。搭載ムーブメントは機械式の最先端であるCal.9S65。世界限定100本。
↑本機は自動巻きながら手巻機構も持っています。
セイコーの国内外ウオッチ事業を牽引しているのが、GPSソーラーのアストロンシリーズ。世界のタイムゾーンに対応し、簡単な操作で正確な現在地時刻を表示できるため、北米など複数のタイムゾーンを持つ国や、日常的に時差のある欧州で支持を得ています。
2014年9月には第2世代が誕生し、省電力化による小型・薄型化を実現。デザイン的にも幅広いライフスタイルに対応。2015年春のバーゼルワールドで発表した新作にはデュアルタイム機能も搭載するなど、さらなる飛躍を予感させています。