新型コロナウイルスの影響で外出自粛が続いている中、自宅の掃除や整理に精を出している人も多いはず。一方で、突然始まったリモートワークにより、外出自粛以前よりも部屋が散らかり、なかなか片付かないという悩みもありますよね。掃除モードの人も、掃除が進まずに困っている人も、自宅にいる時間を利用して、“浮かせる収納“を試してみませんか?
“浮かせる収納“とは、洗剤やシャンプー類などのボトルを直接床に置かずに、吊るすなど、宙に浮いた状態で物を管理する方法です。この収納法により、ボトルに付着する水垢やぬめりを予防したり、物の周囲に溜まるホコリを防いだり、物を移動せずに拭き掃除ができたりするので、掃除の時短になります。
整理収納アドバイザーの矢澤茜さんは、6年ほど前から“浮かせる収納“を始めたそう。インスタグラムでその様子を公開したところ多くの反響があり、今では3万7000人近く(2020年4月現在)のフォロワーを持つインスタグラマーに。ここでは、矢澤さんがインスタにポストした写真を見本としながら、自宅で取り入れている“浮かせる収納”のコツを教えていただきました。
[目次]
・バスルーム編:マグネット付きアイテムをフル活用
・洗面所編:洗濯機横の空間を活用し洗濯も時短
・トイレ編:トイレブラシも浮かせて衛生的に
・キッチン編:洗剤・スポンジを浮かせて水切り
・リビングルーム編:リモコンや掃除道具は近場に隠す
・クローゼット編:デッドスペースをつっぱり棒で収納場所に
・玄関編:シューズクローゼットの戸裏を活用
バスルーム編
まずは水回りから始めよう! マグネット式のアイテムをフル活用する
浴室は、家の中でもっとも湿気がこもりやすい場所。矢澤さんは、洗剤やシャンプー類からお風呂掃除グッズ、お風呂の蓋、洗面器にいたるまで、すべてのアイテムを“浮かせる収納”にしたことで、カビがほとんど発生しなくなったと言います。
「最近のユニットバスは、壁面にマグネットが装着できるものが多いので、マグネットタイプの壁面収納アイテムが充実しています。わが家もそれらを愛用していて、お風呂の洗剤類、スポンジ、ブラシ類はタオルハンガーにひっかけています。洗面器は底面がマグネット仕様なので、使い終わったら壁に貼り付けるだけ。フックにひっかけても落ちやすく、バスチェアの上に置くと水切りが不十分になりがちな洗面器が、すっきり収まり、水切りもできます。お風呂のふたは専用ホルダーを取り付けて、壁に浮かせているので、自然に水切りができ、翌朝にはすっかり乾いています」(矢澤茜さん)
【使用アイテム】
山崎実業
マグネットバスルームタオルハンガー タワーワイド ホワイト
2200円(税込)
耐荷重は約1kgのマグネット式タオルハンガー。さびにくいスチール製で、色はホワイトとブラックの2色展開です。
マーナ
マグネット湯おけ
1848円(税込)
底面にさびないラバーマグネットが付いています。使用後は壁面に貼り付けておくだけで、洗面器全体の水が切れて衛生的です。
tower
タワー マグネット風呂ふたホルダー
3740円(税込)
お風呂の壁面にマグネットで手軽に設置でき、2枚の板を組み合わせるタイプの風呂蓋をひっかけて収納できます。耐荷重は約4kg。2つのパーツを組み合わせて使うので、レイアウト自在で、さまざまなサイズの蓋に対応できます。
ぬめり防止に加え、衛生面も向上! ボトルをずらさずに掃除ができる
シャンプー類のボトルの底は、水気やプッシュ口からの液だれや水垢により、ヌルヌルしがち。ほおっておくと、数週間でカビが発生してしまいます。
「シャンプー類は強力マグネット付きのボトルで浮かせています。慣れるまでは、使用時にプッシュすることでボトルの位置がズレてしまうこともありましたが、使っていくうちにプッシュする角度や力の入れ具合のコツをつかめるようになりました。固形石けんもマグネットで浮かせています。こうすれば、使用後の濡れた状態の石けんをトレイに戻す必要がないので衛生的です」(矢澤さん)
【使用アイテム】
山崎実業
マグネットツーウェイディスペンサータワーシャンプーホワイト(トリートメント、ボディソープ)
各1870円(税込)
バスルームの壁面にマグネットで装着できます。スタイリッシュなスクエア型のボトルで、シャンプー用、コンディショナー用、ボディソープ用の3種類を展開しています。
ソープ・イン・ザ・エアー
マグネット石鹸ホルダー3M両面テープでしっかり固定シルバー
992円(税込)
石けんの表面にマグネットのパーツを押し込むことで、カチッとホルダーに装着できます。石けんを使うときは下にひっぱるだけで簡単にはずせます。
続いて、洗面所とトイレでの“浮かせる収納”を解説いただきます。