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2020/5/7 17:00

ホリエモンがスマホだけで稼げる理由

「もう、パソコンはいらない。スマホがあればどこにいても働けるし稼げる」

 

堀江貴文さんは5月11日発売の新著『スマホ人生戦略 お金・教養・フォロワー35の行動スキル』のなかでこう書いています。

 

堀江さんはもうほとんどパソコンを使いません。ビジネスもプライベートも連絡はLINEなどのスマホアプリが中心で、メルマガの原稿もフリック入力を駆使してスマホで書いているといいます。

 

新型コロナウイルスの感染拡大防止策としてテレワークが推奨されているいま、会社に出社してパソコンにしがみついて仕事をしている人は、時代の変化に取り残され、職を失うかもしれません。

 

しかし、スマホを本来の使い方で使えば、時代に取り残されることなく生き残ることができます。スマホで人生を切り開く――その秘訣を新著から一部を抜粋して紹介します。

 

いま、この国を覆っていた鎖国システムのような規制やバイアスが、少しずつだが確実に、この手のひらにのる小さなスマホによって砕かれつつある。

 

最も大きく変わったもの。それは僕たちの人生観ではないだろうか。

 

これまでの日本では、国民国家という均一化された価値観のもとで、“家族的な人間関係”が組織や集団の和を維持するのに重んじられてきた。

 

会社では「社員は家族です」という社訓が掲げられ、年功序列の給与制度や終身雇用制度が破綻することなく守られ、働いている社員たちを安心させた。そして、より強い帰属意識を促しながら、会社に働き手を縛りつけてきた。

 

しかし現実を直視すれば、社員は会社にとって「家族」などではなく、一時的な契約にもとづいて労働力を提供してくれる、単なる取引先である。

 

また会社は、安定した老後を保障してくれる、慈愛に満ちた場所でもない。そもそも人の安定した老後なんて、会社などという脆弱なシステムで回っている機関に保障できるものではないだろう。

 

「もう、我慢してまで組織にいなくていい」

 

ひと昔前まで、僕のこうした主張は理解されなかった。

 

すべての情報はリアルの世界で限定的に共有されていたため、年功序列や終身雇用制度など、時代からずれたシステムが何の疑問もなく維持されていた。

 

「会社や組織から離れたらアウトローだ」などという歪んだ同調圧力が、組織を離れようと考える者に対する有効なプレッシャーになっていたのだ。

 

だが、そうした圧力は、スマホの登場で一気に弾け飛んだ。

 

新しいビジネスを始める資金が乏しければ、スマホでクラウドファンディングを立ち上げればいいし、仲間を募ってネットワークをつくりたければ、スマホのチャットで事足りる。

 

これからは、会社を離れてどう生きてもいい、何をしてもいい。

また反対に、会社を使い倒して、個のパワーを存分に発揮してもいい。

あなたの行動のすべては、スマホから始まるのだ。

 

これからの時代では、会社に守られるのではなく、自分の人生をデザインしていくという自律的なマインドを持つことが重要になる。

 

逆に言うと、自律的なマインドを持たなければ、あなたが最も欲しいはずの「安定」さえ、得ることが難しくなっているのである。

 

富裕層しかできなかった贅沢な生活が手に入る

今後、社会で活躍する人材は国籍や組織などの属性に関係なく、生き方や考え方、働き方において、ふたつに分かれていくだろう。

 

ひとつは、フットワーク軽く、世界規模で活動する「G人材(グローバル志向型)」。

もうひとつは、絆や慣習を重んじて、ローカルベースに活動する「L人材(ローカル志向型)」だ。

 

スマホひとつで仕事をこなしながら365日を通じて国内外を飛び回っている僕は、まぎれもなくG人材の側にいる。

 

ほんの数年前まで、G人材は総人口の数パーセントにすぎなかったが、これからスマホの普及と進化により急増していくだろう。

 

現に、シェアリングエコノミーが浸透してきて、モノや資産を持たない若者でもシェアハウスやAirbnb(エアビーアンドビー)を利用することで、住環境にとらわれない遊牧民のように、移動して暮らすことが可能になっている。

 

好きなときに、好きな仲間たちと、好きなように過ごす。

これは、かつては富裕層にしかできなかった贅沢な生活だ。

 

勘違いしてほしくないが、G人材とL人材とは、格差社会を表す指標ではない。スマホをフル活用して「G人材を目指せ!」と言いたいわけでもない。

 

もちろんG人材のほうが、お金も仕事もたくさん回ってくる可能性は高いけれど、例えばNPO法人での活動に熱心で、収入にこだわらない人もいる。

 

僕だって、世間がイメージしているほどのお金持ちではない。あり金のほとんどは事業投資に使い切ってしまうのだから。

 

投資家や起業家になって、スマホ1台で世界のどこにいても仕事できる毎日を「楽しい人生」と考えるならG人材になればいいし、地元に残って昔なじみのコミュニティの中で穏やかに生きるのが一番いいというなら、L人材になればいいと思う。

 

要は、G人材とL人材のどちらになれば、自分のやりたいこと、大切にしたいことを実現できるかを理解することが肝要なのだ。

 

その見極めには、スマホが役に立つ。

 

あなたはスマホを、自分が動くために使うのか? いまいる環境のクオリティを上げていくことに使うのか?

 

どちらを選んでも、あなたの心と合致している限り、幸せな生き方が追求できる。少なくとも、嫌な会社に縛られるような生き方を続ける必要はないのだ。

 

【書籍紹介】

スマホ人生戦略 お金・教養・フォロワー35の行動スキル

著者:堀江貴文
発行:学研プラス

「スマホとは何なのか?」「どう使えば人生は最大化するのか?」 IT起業家として、インターネット黎明期から第一線を走り続けた堀江貴文さんが今まで語らなかった“スマホの真実”を、縦横無尽に語り尽くします。お金、教養、フォロワー…すべてをゲットして、小さなデバイスで人生を大きく変えていくコツが凝縮された一冊。

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