イベントやメディアへの出演、新作文房具のプロモーションなどに引っ張りだこの文具ソムリエール・菅未里さん。仕事柄、文房具を試す機会は多く、手元には山のような文房具が……。そんな菅さんが、自腹を切ってまで手に入れた、いま本当に気に入っている文房具とは?
在宅勤務の落とし穴を埋める文房具
新型コロナウイルスの蔓延によって、感染リスクを減らすための在宅勤務が広がっています。はじめて在宅勤務を経験している方も多いでしょう。
この動きにともない、在宅勤務に役立つ文房具が注目されています。たしかに文房具界には在宅勤務を楽にしてくれるアイテムがたくさんあるのですが、私は見落とされていることがあるように思うのです。
それは、家事担当者の負担です。
普段は会社にいるはずの人が家にいるということは、家事を担当している人の負担が大きくなるということでもあるでしょう。食事だけ考えても一食分多く作らなければいけませんし、他にもやることは増えます。
在宅勤務を助ける文房具と並んで今、必要なのは、多くは主婦だと思いますが「家事を担当する人を助ける文房具」ではないでしょうか。
冷蔵庫周りの便利なマグネット付き文房具
主婦(などの家事担当者)にとっての主戦場の一つが、台所です。料理や洗い物だけではなく、作り置きの料理や食材を整理しなければいけません。そんな台所での負担をぐっと減らす文房具を今回は3つ、紹介しましょう。
1.袋を片手でカットできる「マグネタッチ」(オルファ)
オルファ
マグネタッチ(2コパック)
オープン価格(実勢価格350円前後)
これ、ご存知ですか? もし知らない方がいたら、すぐに購入されることをお勧めします。それほどの名品なのです。
片手で刃をスライドさせて押し出す小型カッターなのですが、これが恐るべき便利さ。スパゲッティなどの食材の袋を切る場面は非常に多いと思うのですが、そんなときに片手で、一瞬でカットすることができます。
しかもマグネットで冷蔵庫に貼り付けておけますから、必要になったら直ちに使えます。一度使うと、マグネタッチなしの台所が考えられなくなると思いますよ。
2.賞味期限をメモできる「ディアキチ ワザアリテープ カットタイプ」
ニチバン
ディアキチ ワザアリテープ カットタイプ
320円(税別)
これは、一言でいうと“小さな養生テープ”です。養生テープとは、手でピリッと切れ、剥がしても貼り跡が残らない、作業現場に必須のあのテープですね。
これは、作り置きの料理や食材の消費期限を書いておくのに便利です。「マグネタッチ」と同じく、本体を冷蔵庫に貼り付けられて、しかも、端の10mmだけは糊がついていないため、片手で簡単にテープを切り取れるところもポイントです。
もちろん、食べかけのお菓子の袋に封をするなど、普通のテープとして使ってもいいでしょう。
3.「スキットマン 冷蔵庫ピタッとファイル」
キングジム
スキットマン 冷蔵庫ピタッとファイル(見開きポケットタイプ)
1140円(税別)
最後に紹介するこちらは、冷蔵庫にマグネットで貼れるファイルです。多くの家庭の冷蔵庫は、扉に手書きのレシピやメモなどがマグネットで留めてあると思うのですが、それらを美しく整理できるのです。
しかも整理できるだけではなく、貼った状態で見ることもできますから、ファイルに入れたレシピを見ながら料理することもできます。ポケットは複数サイズが用意されているので、クーポンなど小さな紙片が、中でごちゃごちゃになる心配もないでしょう。
さらには、ファイルを閉じればホワイトボードに早変わり。伝言や買い物のメモなどに重宝します。
一つひとつのアイテムは地味かもしれませんが、これらによって節約できる時間や手間の合計は大変なものになります。家事の重要さが増している今だからこそ、楽をしてみませんか?
「菅未里の自腹買い文房具」バックナンバー
https://getnavi.jp/author/misato-kan/