トム・クルーズの新作映画は宇宙で撮影!? そんな夢のような話が現実になるかもしれません。この話は以前から噂されていましたが、先日NASAのジム・ブライデンスタイン長官が自身のツイッターでこれを認める投稿を行い、世界で話題となっているのです。国際宇宙ステーション(ISS)は将来、どんな場となっていくのでしょうか?
トム・クルーズといえば、大ヒット映画「ミッション・インポッシブル」シリーズをはじめ、数々のアクションに挑み続けるハリウッドスター。2020年公開予定の映画『トップガン マーヴェリック』でも、パイロット役として空のアクションを熱演していることで知られています。そんなトム・クルーズが次にチャレンジするのでは…と噂されていたのが、宇宙での撮影。そんな噂にこたえるように、NASAのジム・ブライデンスタイン長官が、このことについて自身のツイッターで述べたのです。
「NASAはトム・クルーズとISSで映画を撮影することを楽しみにしていますよ! 私たちの壮大な計画を実現するためには、人気の媒体を使うことによって次世代のエンジニアや科学者たちをインスパイアすることが必要なのです」
NASA is excited to work with @TomCruise on a film aboard the @Space_Station! We need popular media to inspire a new generation of engineers and scientists to make @NASA’s ambitious plans a reality. pic.twitter.com/CaPwfXtfUv
— Jim Bridenstine (@JimBridenstine) May 5, 2020
また最初にトム・クルーズが宇宙で撮影すると報じた、ハリウッドのエンターテイメント情報サイト「Deadline」によると、この撮影にはイーロン・マスク氏が率いる宇宙ベンチャー企業「スペースX」が参画する可能性もあるそう。NASAの長官のツイートに対して、イーロン・マスク氏も「楽しいに決まってる!」と答えています。
舞台裏ではISSの商業化
トム・クルーズの宇宙での撮影プロジェクトの背景には、NASAが進めるISSの商業化があります。NASAでは2019年6月にISSの商業利用を認め、製品開発や宣伝などを目的に民間企業が有償でISSの利用を認める方針を発表。民間宇宙飛行士のISSの受け入れも年に2回と限定されますが認めています。
ただISSまでのアクセス手段については、民間企業で手配する必要があり、スペースXやボーイングが開発する新型宇宙船の利用に限られる見込み。そこで今回のトム・クルーズの撮影でもスペースXが協力する可能性が出ているのだと考えられます。
宇宙での映画撮影ができるようになれば、その影響はNASAだけでなく映画自体にも及ぶでしょう。宇宙での撮影は難しい面もあるかもしれませんが、だからこそ、これまでにない映像やシーンにチャレンジすることで映画は進化するのではないかと思います。