グルメ
2020/6/26 18:15

30〜40代で「炭酸飲料離れ」した人がつい手に取りたくなる進化版「最新ファンタ」の魅力

ジメジメしたこの季節、スッキリした飲み物が飲みたいと考えることはありませんか? そんなとき、10代や20代の頃なら迷わず炭酸飲料をガブガブ飲んでいたところですが、アラサー、アラフォーともなると、「炭酸飲料は敬遠している」という人も多いはず。

 

もちろん、「炭酸飲料」とひとことで言っても、炭酸水を飲んでいる人は年代を問わず多いはず。筆者も自宅に炭酸水は常備しています。

 

しかし、甘みのある炭酸飲料とは何となく距離を置くようになってしまいました。コーラなどの炭酸飲料は、お酒の割材として飲むことのほうが増え、ジュースとして飲む機会は減ったように感じます。

 

そんな炭酸飲料離れが進むオトナ世代に向けて3月2日に発売された「ファンタ プレミアグレープ」は、発売から3か月で1900万本を突破する好調な売れ行きなのだそう。ひと月で店頭から消え得る商品があるくらい競争が厳しい清涼飲料水市場でこれは異例のヒットです。

 

「プレミア」と商品名にありますが、一体これまでのファンタとはどう違うのかを日本コカ・コーラの「ファンタ」ブランドを担当する河野公紀さんに聞いてみました!

↑日本コカ・コーラ マーケティング本部 炭酸カテゴリー フレーバー炭酸グループ シニアマネジャーの河野公紀さん

 

「ファンタ」ブランドはドイツ生まれ

「ファンタ」といえば、多くのアラサー、アラフォーが子どものころから慣れ親しんできた炭酸飲料ですが、そのルーツはドイツにあります。第二次世界大戦中に「コカ・コーラ」の原液をアメリカから入手できなかったため、ドイツで調達可能な原料を使って「ファンタ」が開発されました。

 

日本にやってきたのは1958年。すでに15種類以上あったフレーバーのなかから、日本人に適したフレーバーとして「グレープ」「オレンジ」「クラブソーダ」が発売されました。今回登場した「ファンタ プレミアグレープ」も「ファンタ」ブランドにおいて伝統ある”グレープ”が選ばれています。

↑「ファンタ プレミアグレープ」は380mlペットボトル入りで希望小売価格は150円(税別)

 

「ファンタといえば、グレープとオレンジが代表的。アメリカやヨーロッパではオレンジが売れていますが、日本では長年グレープのほうが人気なんです。グレープ味はワインを連想してもらえることもあり、”オトナの飲み物”として今回はグレープ味を採用しました」(河野さん)

 

収穫から24時間以内に搾汁したぶどう果汁を13%使用

通常のファンタは10代をターゲットにした商品ですが、今回発売された「ファンタ プレミアグレープ」は30〜40代の大人向け。大人になると、つい甘い炭酸飲料は敬遠しがちですが、プレミアムなファンタを飲んで驚くのは、あと味がスッキリしていることです。

 

「果汁自体は13%なので、ほかの果汁炭酸と比較しても決して多いというわけではありません。しかし、収穫から24時間以内のブドウをすりつぶした果汁と、”すりつぶしピューレ”を使用しているのはこだわりのひとつ。炭酸に合わせたときにブドウの味わいが引き立ち、爽快感と甘みのなかに、ほんのり苦味も感じるような味の設計を意識しています」(河野さん)

↑飲む前に振らずにゆっくり1回ひっくり返して、ピューレを混ぜ合わせてから飲む

 

「ファンタ プレミアグレープ」を検討し始めたのは2016年で、それから足掛け3年をかけて商品化が実現されたそうです。固形物にするのか、どれくらいのすりつぶしピューレを加えるのかなど、約60種類の試作を重ねて完成したという、ファンタの渾身の新作となっています。

 

ジュースに関しては「ミニッツメイド」ブランドのお墨付き。きちんと原料や製法の技術を持っていることを感じてもらえるように、ラベルにはミニッツメイドのブランドロゴも入っています。

↑コカ・コーラシステムとして初の新技術を導入した製造ラインにより、高果汁ながらも強い炭酸の刺激を実現している

 

炭酸の刺激は通常のファンタと同じくらいなのですが、炭酸飲料を飲んでいるというよりは、”発泡性のぶどうジュース”を飲んでいるような感覚が近い印象です。これならお酒が飲めない人のためにホームパーティーで用意しておいたり、朝食にフルーツジュース感覚で飲んだりと、これまでの炭酸飲料とはまた違った飲用シーンで活躍しそう。

 

自販機専用フレーバーなど選択肢の多さも魅力

ファンタ プレミアグレープはオトナ世代を意識したフレーバーですが、ファンタは自動販売機専用フレーバーや、季節限定フレーバーなど、幅広い層に向けた商品を展開しています。実際に炭酸飲料離れが進んでいる筆者も、つい珍しいフレーバーは手に取ってしまいます。最近では「ファンタ 世界のおいしいフレーバー ルロ」とファンタも登場しているのだとか。こちらはコロンビアで人気の柑橘系のフルーツである「ルロ」をイメージしたフレーバーだそうです。

↑筆者が飲んだことがあるのは、2019年6月に発売された自動販売機専用フレーバーの「ソカタ」 。ルーマニアで人気のフレーバー。エルダーフラワーの香りとレモンの味わいでスッキリしていた

 

河野さんによると、「この製品に限らず、大人に向けた製品開発は今後も継続してやっていきたい」とのこと。”ファンタ離れ”していた人も、ファンタ プレミアグレープをきかっけに炭酸飲料の良さを再発見してみては?

 

 

【フォトギャラリー(画像をタップすると閲覧できます)】