『ヒロシのソロキャンプ〜自分で見つけるキャンプの流儀〜』(ヒロシ・著/学研プラス・刊)が売れに売れている。
自身のキャンプ道具からキャンプ場選び、動画撮影テクなどヒロシさんのこだわりがつまっており、進化を続けるヒロシ流キャンプの“今”がわかる一冊だ。
【第1回はコチラ】
キャンプ場にほかに利用者がいない状況を意味する「完ソロ」という言葉があるが、とくに関東では、休日はもちろん平日であっても完ソロとなることはまれ。どこに行っても人の眼が気になるソロキャンプ好き芸人・ヒロシさんが考えたのが「山の購入」だ。
キャンプのために山を買うなんて、お金持ちにだけ許されるパワープレイに思えるが、ヒロシさんによると「家を建てるより安い」とのこと。ただし、維持・管理をするにはそれなりの覚悟が必要だとも言う。
「ヒロシ山」でやりたいことは無限大だが……
「山があればいつでもキャンプができると思うでしょう。僕もそう思っていました。でも、キャンプをするためにはただ山に行けばいいわけではなく、それなりに山の手入れが必要なんです。
今の時期なんか、少し放っておくと草が伸び放題だから、まずは草刈り。石を運んだりもするし。
山の開拓をしながらテントで寝るのって結構大変で、キャンプ場でのキャンプとはまったく別物。純粋にキャンプを楽しむならキャンプ場のほうが断然楽で便利ですよ」(ヒロシさん)
そうはいっても自分の山だから、自分が思い描いたとおりに開拓できる。直火禁止のキャンプ場が増えているけれど、自分の山なら直火をするのも自由だし、枝を切っても文句を言われることはない。
「山ではテントの中に開拓用の道具をいれて保管しているんですが、テントよりトレーラーハウスがいいんじゃないか、バイオトイレってどうなんだろう、とかね。知りたいことが次から次へと生まれてくるわけです。そのわりに山に行く時間が少なくて対応できていません。
キャンプにしても、僕は焚き火で米を炊くのなんて朝飯前なんだけど、焚き火でパンを焼いている外国人の動画を見て憧れています。パンを焼くのって結構面倒なことだけれど、米と同じくらいさらりとパンを焼きたいと思っていて。何度か試してみたけれど、案の定うまくできない。何をどうしたらいいんでしょうかね?
鉄砲にも興味があるけれど、免許を取って狩猟に出たところで、はたして僕は仕留めたイノシシや鹿をナイフ一本で解体できるのだろうか? 魚を釣ってさばくのが精一杯なんじゃないのかなぁ……とか。
僕は時間ができたら山に出かけているんですが、キャンプでも開拓でもやりたいことがいっぱいあって、追いついていないんですよ」(ヒロシさん)
お仕着せのキャンプではなく、いろいろな道具を試して自分らしい“色”を紡ぎ出しているヒロシさんだから、自由度が高い自分の山を手に入れたことでやりたいことが次から次へと湧き出てくるのだろう。
困惑しながらも人生を楽しんでいるヒロシさんに、次回はキャンパーも大困惑しているコロナ禍の過ごし方を教えてもらう。
【第3回はコチラ】
【書籍紹介】
ヒロシのソロキャンプ〜自分で見つけるキャンプの流儀〜
著者:ヒロシ
発行:学研プラス
YouTuberとして再ブレイク! チャンネル登録者数80万人を超え、今なお増え続ける、ソロキャンパー芸人・ヒロシによる初のキャンプ本。愛用の道具紹介、実践術、動画撮影の極意など、ヒロシ流キャンプのこだわり・楽しみ方をたっぷり公開!
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