すっかり「イクメン」というワードが一般化した昨今。毎朝、子どもを保育園や幼稚園に送るのはパパの役割という人もいるのではないでしょうか。以前よりは男性が乗っても違和感のないモデルが増えてきていますが、子どもを乗せる自転車はママ仕様が相変わらず多く、「ちょっと恥ずかしい……」という声は相変わらず耳にします。
そこで、パパも臆することなく乗りこなせるユニセックスなモデル「ビッケGRI」をブリヂストンサイクルが作ってくれました。トップチューブに曲線を使用した女性的なデザインではなく、シャープなイメージを与える直線的なWチューブを採用。カラーは定番のホワイトとダーググレーに加え、派手さを抑えたアースカラー(森林、海、大地)の3色をラインナップ。これならパパの送り迎えも気合が入ります。
子どもを乗せてもスタート楽々! パワフルなデュアルドライブ
ビッケGRIの魅力はユニセックスなデザインだけではありません。本機は前輪も後輪も駆動するから実にパワフルです。駆動力を生むドライブは、ペダル部分のクランクをモーターでアシストする既存のメカニズムとは異なり、フロントホイールに配されるモーターで前輪部分を駆動。もちろん、後輪は通常の自転車のように足で漕ぐタイプなので、前後のタイヤに駆動がかかる2WD(二輪駆動)に仕上がっているのです。クルマの4WD(四輪駆動)と同じといえばわかりやすいでしょうか。路面の状況に関わらずパワフルかつ安定して走れるので、快適さだけでなく「安心」を提供してくれるのはうれしい限りです。
ウェット&坂道でも安定感が抜群だった
今回、東京・青山周辺を試走したのですが生憎の雨模様。試乗コースは坂道が多く、スリッピーな路面で、安定性能がもろに露わになる環境でした。
まず走り出してみるとデュアルドライブが実力を発揮。漕ぎ出した瞬間、前輪を”グイッ”と引っ張られるようにアシストが働くので、非力な女性でも漕ぎ出しでフラ付くことはありません。内装3段のギアは軽めなギア比なので踏力を必要とせず、子乗せ自転車としては最適なセッティング。登り坂でもスムーズにアシストが働いてくれるので、サドルからお尻を上げて漕ぐこともなく軽々と坂道を登れました。
雨の試走でもブレーキも効きが甘くなることは一切なく、前輪のモーターに搭載される「ブレーキアシストシステム」によって下り坂でもブレーキを強く握り続けなくても減速できるのは大きな魅力。なお、ブレーキアシスト時のブレーキ抵抗を回生充電させてバッテリーを充電させるハイテク技術も搭載しています。
また、20インチの後輪を採用していることでチャイルドシートの着座位置が低くなり、センターロールを下がり安定感を確保。また、子どもの乗降時に自転車を安定させるハンドルロック機構、テコの原理を採用して少ない力で掛けられる幅広のスタンド、油汚れがなくメンテナンスフリーなカーボン素材のベルトドライブなど、どれも大満足できる。雨という悪い状況でもこれだけ安心できるのだから、普段使いの場合は、まったく問題ないといっていいでしょう。
ブリヂストンサイクル
ビッケGRI
133,800円(+税)
【SPEC】
全長×全幅:1790×580㎜ サドル最低地上高:752㎜ 車両重量:32.1㎏ モーター補助速度範囲:24㎞/h未満 航続距離:エコモード74㎞(※162㎞) オートモード54㎞(※90㎞) パワーモード37㎞(※51㎞)バッテリー交換の目安・充電回数:700~900回 充電時間:約3時間40分
※勾配7.0%の上り坂を変速ギア(2)で、その他を変速ギア(3)で走行した場合の数値
【URL】
ブリヂストンサイクル http://www.bscycle.co.jp