米国などで先行リリースされ、大きな話題を呼んでいたスマートフォン用ゲームアプリ「Pokemon GO（ポケモンGO）」が、本日7月22日に日本でも配信を開始しました。アプリはiOS/Android用が用意され、無料でダウンロードできます。
ポケモンGOは、世界的大ヒットとなったスマホ向け位置情報ゲーム「Ingress」を生み出したNiantic（ナイアンティック）が、任天堂や株式会社ポケモンの協力を得て開発。スマートフォンの位置情報機能と、AR（現実拡張）機能が特徴で、ゲームの世界と現実がリンクしたような体験が楽しめます。ユーザーが実際に移動することでポケモンキャラと遭遇し、スマホのカメラを構えると現実の風景にポケモンのキャラクターが合成されて表示されます。あたかもそこにポケモンキャラがいるような体験が味わえるのです。
ユーザーは歩き回ってポケモンを集めて育成し、そのポケモンをほかのユーザーと交換したり、バトルしたりするといった遊び方が楽しめます。
また、ゲーム中の「ポケストップ」という場所で「ルアーモジュール」という課金アイテムを使用すると、その地点に30分間ポケモンが登場します。この仕組みを利用して、商業施設や飲食店などがポケストップにルアーモジュールを使用し、ポケモンを求めるユーザーにアピールすることで、店にお客さんを呼び込むめるというビジネスモデルも用意。すでに海外では、ポケストップを設置したレストランに多数の客が集まるなどの成功例が出ていますが、日本でもマクドナルドがポケモンGOと連携を行い、来店することでポケモンを入手できたり、店内でほかのユーザーとバトルが楽しめたりといった遊び方が可能になるとされています。
↑ゲームライターの岡安 学さん
海外では7月6日から配信を開始していましたが、日本では約2週間ほど遅れてのスタートに。位置情報ゲームに詳しいライターの岡安 学さんによれば、「日本での配信はやや遅れましたが、これは先行する海外で一部のプレーヤーの行動が社会問題化したことや、サーバー環境のトラブルが発生したことを受け、その準備や対策に時間をかけたのだと思われます」とのこと。
配信開始前から日本のメディアで大きく取り上げられ、21日には政府が注意喚起をうながすなど社会的な話題となっていることについて、「日本のスマホゲーム市場は海外の嗜好とはやや異なるところがあるため、日本でも大ヒットとなるかは未知数ですが、この夏最大の話題となることは間違いないでしょう。7月29日には専用デバイス『Pokemon Go Plus』も発売される予定で、こちらも海外では予約時点で争奪戦になっており、日本でも競争必至になると見られています」（岡安さん）
2016年の夏は、日本全国でポケモン旋風が巻き起こることは間違いなさそうですね。ポケモンをよく知らないという人も、話題に乗り遅れないようにアプリをダウンロードしてみてはいかがでしょうか。
【URL】
Pokemon GO公式サイト http://www.pokemon.co.jp/ex/PokemonGO/