ロボット掃除機カテゴリにおいて国内シェア7割以上を誇るアイロボットが、同社史上最大のソフトウェアアップデートとなる「iRobot Genius ホームインテリジェンス」を先日、発表しました。ここでは、ルンバやブラーバの利便性を劇的に向上させるアップデートの詳細を解説していきます。
「どこを」「いつ」「どうやって」を自在にコントロール。掃除は本当にまかせられる時代へ
アイロボット創業30年の知見が詰まった今回のソフトウェアアップデートで、ユーザーごとにパーソナライズされた自動掃除が実現。「どこを」(Where)「いつ」(When)「どうやって」(HOW)掃除するかを、人が行うかのように判断可能となりました。それぞれ、以下で詳しく見ていきましょう。
【その1】Where…掃除する場所の認識
業界初!! 物体認識してピンポイント清掃が可能に
光学センサーで室内の3次元情報を取得するvSLAMと高度なAI技術により、物体認識機能を初めて搭載。数種類の家具を自動認識できるため、「ソファの周りを掃除する」などピンポイントの清掃が、面倒な設定なしで行えます。
「ソファの下」「ダイニングテーブルの下」など最小20×20㎝でエリア設定できる
家具周り全体の掃除に加え、「自分が座るソファ右側の前」など、より掃除範囲を絞った設定もできます。エリアはアプリ内に作成したマップ上にタップで直感的に指定が可能。設定範囲は最小20×20㎝で、食べこぼし除去などにも対応しやすいです。
“汚したときに汚したところだけ”突発的な汚れに対応できてストレスフリー
食事の支度で汚れやすいキッチンカウンターの下も、調理後にスマホやスマスピの音声操作ですぐに掃除させられます。フロア全体でなく汚れた場所だけ掃除できるので効率的。掃除場所はかなり多く登録でき、思わぬ汚れにも柔軟に対応できます。
もっと詳しく知りたい方はアイロボット公式サイトへ
【その2】When…掃除するタイミングの指定と提案
「お気に入り機能」によりユーザーの日常に合わせてショートカットできる
掃除予約をしても、実生活はなかなかスケジュール通りには進まないもの。そこで「お気に入り機能」が活躍。例えば、食後に汚れやすいダイニングテーブルとキッチンを選び「夕食後」で登録しておけば、2つの場所をスムーズに掃除できます。
「家から離れたら起動」など生活ルーティンを設定可能
市販のコネクテッドデバイスやアプリと連携し、ルンバやブラーバをフレキシブルに操作可能。スマホのGPSと連携し、ユーザーが外出してから掃除開始するなどスケジュールに縛られない自動掃除が実現します。
ユーザーの清掃パターンを学習し先回りしてスケジュール提案
ユーザーがいつ、どの場所を掃除しているかなどのパターンを基に、生活に即したスケジュール設定をロボット自らが提案。例えば火曜の夜にリビングをよく掃除していると認識すると、「これをスケジュールに加えませんか」と提案してくれます。
もっと詳しく知りたい方はアイロボット公式サイトへ
【その3】How…掃除する方法をAI が提案
ロボットが停止することの多いエリアを自動検知して「進入禁止エリア」として提案する
ユーザーの好む掃除や問題箇所を日々学習し、よりパーソナライズされた掃除方法を提案。例えばコード類が多く走行停止しがちな場所を自動認識し、「進入禁止エリアに設定しませんか」と提案してくれます。これで掃除完遂率がアップ!!
花粉の季節やペットの換毛期などは「清掃頻度」を提案
位置情報により、居住地域に即した掃除方法やスケジュール調整をアプリがアドバイス。花粉の季節やペットの毛が生え換わる時期になると通知が届き、掃除の頻度を上げるよう促します。ちなみに、この機能はOFFにすることも可能。
もっと詳しく知りたい方はアイロボット公式サイトへ
【ラインナップ・機能別対応モデル一覧表】
ルンバ s9+ | ルンバ i7+ / i7 | ブラーバ ジェット m6 | ルンバ960 | ルンバ e5 ルンバ671 | ||
Where | 物体認識による部分清掃エリアの提案 | 〇 | 〇 | 〇 | − | − |
Where | 部分清掃エリア(マニュアル) | 〇 | 〇 | 〇 | − | − |
Where | お気に入り機能 | 〇 | 〇 | 〇 | − | − |
When | スケジュールの提案 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
When | 生活ルーティンの設定 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
When | 進入禁止エリアの提案 | 〇 | 〇 | 〇 | − | − |
How | 季節に応じた清掃頻度の提案 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
How | 吸引力(※) | 約40倍 | 約10倍 | − | 約5倍 | 約5倍 |
稼働面積 | フロア全体 | フロア全体 | フロア全体 | フロア全体 | 1部屋ずつ | |
アイロボットストア価格(税込) | 18万6780円 | 14万2868円 10万9868円 | 7万6868円 | 7万6868円 | 4万9800円 4万3780円 | |
ひとこと レコメン | D字型ボディで部屋角のゴミも確実に捕集。従来比約40倍(※)の吸引力など掃除能力が劇的に向上した。吸引したゴミは掃除後クリーンベースに収集し、ゴミ捨ての手間を大幅減。 | 吸引力は従来比約10倍(※)。s9+やm6と同じナビゲーション技術を採用し、特定の部屋だけ掃除することもできる。上位機並みの頭脳をs9+よりも手ごろに求める人にオススメ。 | i7+ / i7と同じナビゲーション技術を搭載。床面に水を噴射し、皮脂汚れも浮かせて拭き掃除する。s9+やi7+ / i7との連携も可能で、ゴミ除去から床掃除までリレー式でまとめて行える。 | vSLAMナビゲーションでフロア全体をマッピング。吸引力は従来比約5倍(※)。掃除する部屋は指定できないが、m6との掃除連携は可能だ。マップでの掃除エリア確認にも対応。 | 4万円台のエントリークラス。低価格ながらスマホ操作やスマスピでの音声操作に対応し、自動掃除をスムーズに行える。付属のバーチャルウォールで進入禁止エリア設定も可能。 |
※ルンバ600シリーズとの比較
もっと詳しく知りたい方はアイロボット公式サイトへ
【コラム】
ゲットナビ編集部員が使って大感動!
我が家のルンバ&ブラーバが真の“最強パートナー”に進化した
今回のソフトウェアアップデートでルンバとブラーバの使い勝手がどう変わるのか、編集部・青木がお試し。従来感じていた細かい困りごとが解消され、より生活に寄り添ってくれていると実感できました!!
もっと詳しく知りたい方はアイロボット公式サイトへ
【私がお試ししました!】
本誌家電担当・青木宏彰
ロボット掃除機の検証企画を数多く経験。自宅のロボットが今回のアップデートでまるで買い替えたかのように進化して感動。
人と同じ目線で部屋や生活を理解して自在な掃除に対応
「iRobot HOME」アプリと紐付いたルンバとブラーバにより、“掃除をほぼロボットにまかせる生活”はすっかり定着しました。ただ、掃除をより自分の日常生活にフィットさせるにはアプリ上の調整が必要で、結局は“部屋ごとの掃除頻度を変える”程度しか使いこなせていなかったのも事実です。
今回のソフトウェアアップデートでは、そうした不満が大幅に解消。従来は掃除する“部屋”までを指定できましたが、今回ルンバ/ブラーバに物体認識機能が備わったことで、特定の家具を認識して“ピンポイント”の掃除が可能になりました。
我が家では、せっかくルンバ/ブラーバがいても、食べこぼしなどの突発的でピンポイントな汚れにはスティッククリーナーで対応することも多かったのですが、今後は「テーブルを掃除して」「ソファを掃除して」といったスマートスピーカーへの声がけひとつで“狙い撃ち”できるというワケ。「いますぐ、ここだけを掃除してほしいのに……」というストレスが見事になくなってうれしいです。
ちなみに私はコロナ禍でテレワーク推奨となっていますが、たまに、出社する日と同じ感覚でうっかりスケジュール設定していて、オンライン会議中にルンバが掃除開始して焦る……といった場面も(笑)。
そんなときはGPS連携機能が便利。スケジュール設定せずに“外出”をトリガーに設定しておくことで、例えばちょっと買い出しに出かけるときなどに自動掃除しておいてくれるというワケです。
このように、今回のアップデートで、ルンバとブラーバは“より人に近い目線”で部屋の状況や生活を理解可能に。ますます生活に欠かせないパートナーとなりました!!
もっと詳しく知りたい方はアイロボット公式サイトへ
【コチラもチェック!】
アイロボットのサブスクサービス「ロボットスマートプラン+」で“天才っぷり”を体感できる!!
今回のアップデートのスゴさを、サブスクで体感してみるのもアリ。「おためし2週間コース」は実機を2週間借りられ、コース終了後に公式オンラインストアで製品購入するとコース料金が全額還元。「あんしん継続コース」は、例えばi7+なら月額3800円(税抜)でレンタル可能。6か月以降から解約できます。「おためし2週間コース」から「あんしん継続コース」に移行の場合、「おためし2週間コース」の料金が全額戻り、「あんしん継続コース」の月額料金も1か月無料に。
ロボットスマートプラン+の詳細はコチラ
構成/青木宏彰(本誌) 文/平島憲一郎 撮影/篠田麦也(コラム部分) 撮影協力:積水ハウス 品川シーサイド展示場