「アバター」というと、SNSやゲームのプロフィールキャラクターのことを思い浮かべるかもしれませんが、実は最近、それとは別のアバターが注目されています。今回紹介する「アバター」は人間が遠隔から操作するロボット。コロナ禍で外出しにくい状況となったいま、新しいコミュニケーション手段としての役割が期待されています。
アバターにはウェアラブルタイプ、釣りタイプ、ハンドタイプ、二足歩行タイプなど、様々なタイプがあるのですが、本記事ではそのなかでも注目されているコミュニケーションに特化したものを紹介。ANAのグループ企業「アバターイン」が開発した「newme(ニューミー)」は、パソコンからアバターにアクセスするだけで、限りなく生身に近いコミュニケーションを取ることができるロボットです。
アバターインCEOの深堀 昂さんに話を聞き、その合理性と運用のイメージについてわかりやすく解説していただきました。
コミュニケーションに特化した「newme」の普及
ーーまず、「アバター」の概念から教えてください。
深堀 昂さん(以下、深堀) アバターとは人間が遠隔から操作するロボットのことで、映画「アバター」でジェームス・キャメロン監督が描いたようなものをイメージしていただければ良いと思います。アバターには様々なものがあり、ANAホールディングス時代にCEATEC (アジア最大級のIT技術とエレクトロニクスの国際展示会)に出展した際には、多岐にわたるアバターを出展しました。
深堀 これらのアバターはそれぞれ特性が異なりますが、ビジネスという意味でのニーズを考えると、newmeというモデルが最も汎用性があると考え、弊社ではnewmeでのサービス化を準備しているところです。コミュニケーションに特化したモデルで、見守りもできるし、ショッピングもできるし、リモートワークを進化させた形で使うことができます。