イベントやメディアへの出演、新作文房具のプロモーションなどに引っ張りだこの文具ソムリエール・菅未里さん。仕事柄、文房具を試す機会は多く、手元には山のような文房具が……。そんな菅さんが、自腹を切ってまで手に入れた、いま本当に気に入っている文房具とは?
大人気の定番リングノート「ロルバーン」への苦手意識を克服できたワケ
みなさんご存知のノートブランド、「ロルバーン」。デザインステーショナリーのメーカーであり、全国、そしてフランス・パリにも直営店をもつ、デルフォニックスの大ヒット作で、すでにお使いの方も多いと思います。
いきなり話の腰を折るようで恐縮なのですが、私は、このロルバーンがあまり好きではありませんでした。
まず、リングノートがあまり得意ではありません。リングが手に当たるのが、気になってしまうんですね。もちろん、人によっては使い勝手がいいと感じることはよく理解しているのですが……。
もう一点の苦手ポイントは、表紙の角がむき出しであること。私は割とノートの扱いが雑なので、角がカバーされていないと折れてしまうことがあるのです。
デルフォニックス
ロルバーンポケット付メモ
275円〜(税込)
限定版がかわいくて使わないのに買ってしまう
そんなロルバーンですが、実は私は、大量にストックを持っていました。なぜ使わないロルバーンを買い込むのかというと、たまに出る限定版が実に可愛いからです。過去には、タカノフルーツパーラーの表紙のもの(上写真)が出ていましたが、たまりませんね。
というわけで、私の手元には使い道のないロルバーンが溜まっていきました。
そんなある日のことです。私はチーズが好きなのですが、ワイン好きの方がワインのラベルと感想をまとめたノートを作るように、「チーズノート」を作ろうと思い立ちました。そして、そのベースとして、しまい込まれていたロルバーンを選んだのです。
長年の悩みはカバーで解決!
使いはじめてすぐ、私はふと、ロルバーン用のクリアカバー(「ロルバーンポケット付メモカバー」)の存在を思い出しました。ノートが汚れるのも嫌ですし、一応つけておこうと思い装着すると、これが実にすばらしい。ダメージを負いやすい角を守ってくれますし、もちろん表紙が汚れることも防げます。
さらには、つい最近ですが、ロルバーン専用の修正テープも作られました。黄色がかかったロルバーンの紙には、真っ白なテープが目立ってしまっていたのですが、これで綺麗に修正できるようになったのです。
リングノートは面積をとらない
これらのアクセサリーによって、一気に使いやすくなったロルバーンですが、苦手意識があった“リングノート”という点にも、良いところが見えてきました。ノートががばっと180°開きますから、半ページだけ開いて机の上に置けるのです。つまり半ページしか使わない場面で、場所をとらないのです。
そんなわけで、今の私はロルバーンを2冊、それぞれチーズ記録帖と料理のレシピメモに使っています。どちらの用途でも片方のページだけでまとまるため、折り返せるからです。
もともとロルバーンが好きだった方はそのままで問題ありませんが、私のように表紙の汚れが気になる方、あるいは紙色に合った修正テープがないことで購入を控えていた方は、ぜひカバーと修正テープと一緒に使ってみてください。定番ノートが、さらに使いやすくなりますよ。
「菅未里の自腹買い文房具」バックナンバー
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