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2021/5/8 20:30

19年目の結婚記念日は何もせず。毎夜、妻にグーパンチで殴られる映画監督の日常

「足立 紳 後ろ向きで進む」第13回

 

結婚19年。妻には殴られ罵られ、ふたりの子どもたちに翻弄され、他人の成功に嫉妬する日々——それでも、夫として父として男として生きていかねばならない!

 

『百円の恋』で日本アカデミー賞最優秀脚本賞、『喜劇 愛妻物語』で東京国際映画祭最優秀脚本賞を受賞。いま、監督・脚本家として大注目の足立 紳の哀しくもおかしい日常。

 

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4月3日(土曜日)

娘、朝から野球の練習。午後、チームの交流会ということで、監督さんとチームメイトたちと後楽園遊園地へ行った。チームの保護者や監督などとコミュニケーションを図る為、妻が重い腰を持ち上げて引率。

 

その間、私は息子と「モンスター・ハンター」を観に行く。隣・前後の人が驚くくらい息子の悲鳴がでかくてひやひやした。

 

その後、息子を野球の体験に連れて行く。娘に感化されてか、息子も野球をしてみたいと言い出したのだ。が、自分の息子にたいしてこんな言い方はしたくないのだが、チームプレーをやれる気がしない。なおかつ息子は「怒られる」ということが非常に苦手だ。そんなことが得意な子はいないだろうが、はたで見ていると息子の怒られることへの恐怖・不安は尋常ではない気がする。

 

そんな息子でもやれそうなチームを、妻が得意の検索で探しまくった結果(そもそもこれ以上習い事を増やしたくないが、息子はやりたいと言いだしたらかなりしつこいし、1つくらいチームスポーツをさせるのも良いかもと思い)、今年出来たばかりの「怒鳴らない、無理はさせない、アンチ勝利至上主義」がモットーのチームを探し出し、そこならなんとか楽しめるかもしれないと体験に申し込んでいたのだ。

 

野球初心者ながら、息子は楽しそうに野球をしていたが、コーチの「このマシン、すごい高いから丁寧に使ってよ~。壊したら弁償になっちゃうぞ~」という冗談に、冗談の通じない息子は一気に不安爆発。

 

「ボク弁償は出来ない。絶対にできない」と泣きそうになりパニックになってしまった。

「大丈夫だよ、冗談だよ」と言ってもなかなか通じない。

 

これは息子の特性なのだが、言葉を額面通りに受け取るから、やはり友人との間にもトラブルが多発する。療育の先生によると、グレーゾーンの子にわりと多い特性とのことなのだが、これもまた生きづらいだろうし、小学3年生のほかの友達に「冗談が通じないから、分かってあげてね」などと言ってもそれこそ通じないだろう。

 

こうして、たまに集団生活の中にいる様子を見ているとハラハラして、それだけでクタクタに疲れるが、当の息子はその何倍も疲れていることだろう。

 

↑初めての野球体験。思った以上に楽しんでいた。コーチの方が皆さん優しく穏やかで安心した。勝つこと、強くなることよりもまずは野球を楽しんでほしい(by妻)

  

夜は一緒にジャッキー・チェンの映画を観た。息子は今「拳精」にハマっている。同じものばかり繰り返して観るのも息子の特性で、もう毎晩「拳精」だ。以前は無理やり違うものを見せて癇癪を起こさせてしまっていたが、今はもうほっとく。数日もぶっ続けで観れば、どうせ飽きるのだ。

 

4月4日(日曜日)

19回目の結婚記念日。特に何もなし。

 

4月7日(水曜日)

午前中仕事。肩甲骨の内側にずっと鈍痛が続くので、シックスオピニオンくらいになるが、どこか良いマッサージなり整体はないかと「肩甲骨 内側 痛み 練馬」で検索して、なんとなく良さげな整体を選んで行ってみた(もう何百回とこのワードで検索している)。が、行った整体は「さとうきび畑」の歌が聞こえてこんばかりに、サワ~サワ~と患部を撫でるだけだ。ものすごーーく、物足りない。むしろ肩甲骨内側の鈍痛と違和感が増した気がする。

 

その先生曰く「無理なストレッチや強い指圧は絶対にしちゃだめだ」と主張されていたが、私は指が埋まるくらいに肩甲骨の奥の奥まで強く、グリグリ押してもらわないとどうにも気持ち良くない。

 

なかなかしっくりくる整体やマッサージに出会えず、結局いつもの中国人のおばさんがやってくれるマッサージ店に向かった。そこはとにかく強く押してくれることにかけては、頼んだ分だけ押してくれる。「押しすぎだよ、あたし!」と、変な怒られ方をすることもあるのだが、施術が終わったあとに、「冷たい茶をください」と言うと「あったかいのにしな!」と怒ってくれたりするのが少しうれしい。うれしいのだが、翌日にはもう肩甲骨の内側の鈍痛が戻っているのが困りものだ。

 

その後、15時くらいからぶっ続けで書きものをし、23時ごろ精魂尽きて寝室へ。寝室に入るや否や「うるさい!」と妻に怒鳴られる。ドアの開閉音と私の足音がうるさかったらしい。こちらとしては最大限に気を使って、泥棒並みの抜き足差し足忍び足なのだが、妻には違うらしい。

 

妻は「良い睡眠」へのこだわりが強いので、私のいびきや足音やドアの開閉が腹立たしくて仕方ないらしい。特に いびきに関してはかなり嫌なようで、毎晩必ず3回はグーでパンチされる。

 

妻がAmazonで購入したマウスピースをしてみたが、寝ている途中で吐き出してしまい全然いびき防止にならない。口に張るテープも購入したがこちらも効果はない。

 

それにしても寝ているときというのは、グーパンで殴られてもぜんぜん痛くない。私は殴られてもモゴモゴ言っているだけのようで、妻としてはそこがまた腹立たしいらしい。それを聞いて、私はなぜかザマァミロという気持ちになった。

↑あんなに夫のいびきがうるさいのに、猫と息子は完全爆睡で朝までまったく起きない。羨ましい(by妻)

 

4月8日(木曜日)

新学期が始まって2日目にして、息子は学校に行きたくないモード全開。さっそく宿題カードを失くしたとのことで(配られたものはすぐになくす)、それで世界の終りかのような不安感に覆われている。

 

息子はとにかく新しい環境が苦手なので、新学期の時期は毎度こうなる(息子の小学校は毎年クラス替えがあり、毎年担任が変わるのだ)。忘れ物も多く、それを先生に怒られるのがやっぱりとても苦手なので、怒られるくらいなら学校に行きたくないとなってしまうのだ。

 

私もかなり忘れ物は多かったが、先生に怒られることを全く気にしなかった。というか、怒られても聞いていない子だった。それも困ったものだが、気にして学校に行かないとなるよりはマシだろう(行きたくない学校に行くべきかどうかという議論もあるだろうが)。

 

結局、半べその息子を安心させるために、息子の目の前で妻が担任の先生に電話して、宿題カードを再発行して欲しいと頼み、ようやく息子は安心して学校に行った。

 

息子が登校したあと、電話をした妻に「担任の先生、どんな感じ?」と聞いたら「んー。一言で言うとすごく真面目そう。間違ったことは間違っていると言われちゃいそう。はやく先生に一度会いにいかないと」と暗い顔。

 

息子は1年生の時に、「忘れ物が多い、だらしない、字が汚い、筆圧が弱い」と言うことで怒られ続けた挙句、丸1週間ほどだが完全に登校を拒否した。またそうならなければいいが。

 

2年生にあがるときは、コロナで学校がなかったので、休校期間中に新担任と面談を設けてもらい、息子の特性やトリセツなどを説明したりもした。今年の担任の先生とも話す機会を設けなければならないが、先生によって対応には当然個人差があるから、新学期は毎年憂鬱だ。

 

4月9日(金曜日)

青山スパイラルホールで「私がこれまでに体験したセックスのすべて」という朗読劇のようなお芝居を観劇。俳優ではなく、一般の方5人が各々のセックス人生を赤裸々に語る。その話にグッと引き込まれ、思わず自分も出演してみたいと思った。

 

途中、観客にもいろんな質問が入る。見知らぬ人とセックスしたことはあるか? という質問が来たとき、条件反射のように隣の妻を見てしまったが、妻は私を見てすらいなかった。私はどうしてもこういうときに顔がニヤケてしまうのだが、そんなニヤケ顔だけは妻の視界の片隅に入ってるようで、「なんだこいつ、気持ちワリ」と正面を向いたまま言っていた。

 

鑑賞後、一杯行こうと思っていたのだが、軒並み営業終了だった。仕方がないから紀ノ国屋で半額の高級フルーツサンドと究極のおはぎを購入し、3秒で食す。観劇後にゆっくり話す時間がないことが辛い。妻は全く辛くなさそうだが。

 

↑ワークショップみたいな演劇で面白かった。60歳超えの方々がセックスをフラットに語るのが斬新に感じる。手話あり、字幕あり、音声ガイドありのバリアフリーの環境もいいなと思えた。自慰とかワンナイトラブとかの質問にガンガン挙手する皆さんの勇気に驚嘆(by妻)

 

4月12日(月曜日)

今日の朝から1年ぶりのボランティアを再開の予定だったのだが、見事に妻も私も忘れていた。

 

近所の児童養護施設にいる軽度の知的障がいのある子を、私か妻のどちらか手の空いているほうが小学校まで送るだけの、わずかな時間のボランティアだ。私はほうっておくと、心の内にある醜い差別心や身勝手さ不寛容さが溢れ出るような未熟な人間だから、それを理性で少しでも抑えて生きている。ボランティアをするのも、その一環というと言い過ぎかもしれないが、少しでも世間に役立つことを、無理やりにでも自分に課さねばやらない人間だから、やっているようなところもある。こういうことを書くと、「そんな人間が、そんな理由でボランティアをするな」とお叱りの言葉を受けることもあるのだが、少しでも何かに役立ちたいと思う気持ちも事実だ。

 

4月15日(木曜日)

夕方、妻とともに息子を少林寺拳法の道場に連れて行く。ジャッキー・チェンやブルース・リーの影響と、自分が同学年の子と比べてケンカが弱いということを、最近身を持って体感している息子は、強くなりたい願望が本当に強い。もはや「不安感」の塊であるようにすら見える。

 

半年くらい前に「少林寺木人拳」を観てから、少林寺拳法をやりたいとずっとうるさかった(木人拳はもちろん少林寺拳法ではないけれど)。キックボクシングと柔術をやっているのだし、野球も体験中なのだからもういいだろうと言っていたのだが、息子は体験だけでも行きたいというので、しかたなく検索したら近所に道場があった。

 

しぶしぶ連れて行くと、私と妻まで体験することになってしまった。息子と妻は楽しそうだったが、私は疲れた。息子がやるとなると、送迎が私になるから、密かにやらなければいいなと親失格なことを思ってしまったが、習い事でほぼ毎日がうまってしまうのも、本人がやりたいとは言えどうなのかとも思う。だが月謝がすべて安いのは助かる。

 

4月16日(金曜日)

午前中~15時まで打ち合わせ。今、携わっている作品は、無事に最後までいけば相当面白い作品になる気がする。何とか最後まで無事に書ければいいなと思う。

 

その後、妻と合流して息子の小学校へ。担任の先生に面談の機会を作ってもらい、息子の凹凸を伝えに行く。大きい音が苦手、漢字が書けない、怒られるとものすごく落ち込んでしまう、特にみんなの前で何度も怒られてしまうとズタズタになってしまうので怒るときは陰に呼び出して怒ってほしい、他の子が易々と出来る事が息子は物凄いエネルギーを出さないと出来ない、字がもの凄く汚いし、黒板を写すのが死ぬほど苦手(黒板からノートに写す間に忘れてしまう)なので少し大目に見てほしい、というような内容だ。

 

息子を特別扱いしてほしいという事ではないのだが、一見普通に見えるがゆえに、「なんでみんなと同じことを出来ないのか」と怒らないでほしいという事を、言葉を選びつつお願いする。この言葉選びが本当に難しい。相手の仕事を否定するような物言いにならないようにしなければならない。もちろん否定する気などないのだし。

 

とにかく「一見普通」というのがかなり大きな壁だ。長い時間一緒に過ごすようになると、「単に甘えているだけ、だらしがないだけ」と見てしまう人は大勢いる。かくいう私も極端に漢字が書けないのだが、もしかしたら息子と同じ症状なのでは? と思ったりもする。息子は斜めの線がよく見えていない可能性があると言われた。テストで×にはされるが、漢字の書き順やトメハネなどは覚えなくともよいと家では言っているということも、先生にどう伝えようか悩みどころでもある。

 

間違えた漢字を10回書くというような作業も、それを普通に出来る人には想像もつかないような疲労感を息子は覚えてしまうようだ。私もそういうことは苦手だったが、やれと言われても平気でやらないでいられるメンタルがあった。息子は、やらないとものすごく叱られると思っているから(1年生のときのトラウマだ)、「もうやんなくていいよ」と言っても、それはそれで「やだやだやだやだ!」となるから面倒くさい。書くのも嫌、でも書かないで行くのも嫌、のジレンマで泣き叫ぶ。

 

先生も色々話を聴いてくださり、スクールカウンセラーにも相談したらどうかと言われたため、帰りにスクールカウンセラーの先生の予約を取る。

 

↑左:48歳の夫の字。 右:8歳の息子の字。私はこの夫の字を元に、プロットなどを打ち込む。未だに苦戦している(by妻)

 

4月19日(月曜日)

朝、ボランティア。先週、夫婦そろって忘れてしまったので、今日は意地でも忘れないように手に書いておいた。今日は私が行くことに。

 

去年は2年生の男の子と一緒だった通学が、今年は新1年生の女の子と一緒だ。学校までは大人の足でも20分はかかりそうな道だ。7時35分に迎えに行くと、人懐っこくてかわいい笑顔の女の子Xちゃんが出てきた。Xちゃんは、道行くすべての物に興味津々で、その剝き出しの好奇心のなすがままに歩いていたら50分くらいかかってしまい、あやうく遅刻するところだった。

 

昼、Zoomにて打ち合わせ。その後サウナ。露天風呂で唾吐きまくっているおじさんがいて、かつそのおじさんが怖すぎて注意もできず、全く整わなかった。

 

4月21日(水曜日)

今日からまた妻と一緒の高校教師が始まった。授業の前は恒例の週に一回の外食ランチ。今日はイタリアン。サルシッチャというソーセージがめちゃくちゃ美味しかった。前菜も大盛パスタもメイン料理も平らげ、食後にデザートまでばっちり食べてしまったので、これも恒例にしている成城石井に寄って割引されているスイーツを買うのはグッと我慢した。

 

学校に行ったら、去年の受講してくれていた生徒さんが手を振ってくれてうれしかった。そして、教室に入ったら去年よりも断然多くの生徒さんがいたので、びびってしまった。

 

初回授業は自己紹介とペンネーム決め。生徒の皆さんが興味持っている本やゲームやアニメなどをたくさん教えてもらう。ほとんど知らないものなので、あとで観てみようと思う。

 

4月22日(木曜日)

朝からファミレスで仕事。14時ごろ店を出ると強風のため自転車が10台くらい倒れていた。普段なら完全に見て見ぬ振りなのだが、今日は気が向いたので一台ずつ起こして、なぜかラストの2台だけ起こさないという意味不明なことをしてみようと思っていたら、ファミレスから出てきた中年女性が手伝ってくれたので、すべて起こした。たぶんその女性はすべてのチャリを私が倒したと思ったかもしれないが、違うんです奥さん、聞いてください。と言いたかったが、ありがとうございますとだけ言った。

 

それにしても、男性とか女性とかその人の見た目で性別を判断して書いているが、きっとこういう書き方は近い将来すべきでなくなるだろう。「人」という言い方書き方になるのか、どうなのかは分からないが、そのふたつの性別だけで書くのはもはや無理がある。

 

夜、息子の少林寺拳法。今日は娘の用事があったため、妻は不在。前回に続き、今日もなし崩しで私も体験に参加してしまった。嫌な予感がする……。

 

4月24日(土曜日)

三度目の緊急事態宣言前に、どうしても観たかった「21ブリッジ」を。最高だった。子どものころに散々見ていたアメリカのアクション映画の匂いはこういうものだったような気がする。やっぱり走りに走りまくる肉体のアクションは、見ているこちらの心拍数があがる。欲を言えば、ラストは母親と2人で何かをしているような、この主人公が送っているであろう日常の一コマで終わってほしかったが、久しぶりに映画を観て大満足した。

 

CGバリバリもいいけど、あり得ない映像の雨あられは、私の場合、もうただ受け身で浴びているだけになってしまい、途中でボンヤリとしてしまうのだ。

 

4月25日(日曜日)

息子を野球に連れて行く。なんかもうほとんど仕事の合間に息子の送迎関係しかしていないような気がする。と妻に言ったら「アホンダラ! お前がやってんのは送迎じゃない! 私にくっ付いて来てるだけだろーが! 1回くらい1人で送ってみろ! 持ち物を用意して、何時にどこに行って、誰に預けるかまで自分でやってから送迎してるって言いやがれ!」とすごい剣幕で怒られた。何かしらの理由で機嫌が悪かったのかもしれないが、最近妻がものすごく怖い。

 

子どもたちの野球の練習をみながらエゴサーチしていると、私が日経新聞に書いた夫婦の話のことを取り上げて、この旦那はサイテーだと書いている人のつぶやきがちょっと盛り上がっていた。私のいびきのために夫婦の寝室が別々にされてしまい、そのことが悲しいということと、娘の幼いころの毎晩の夜泣きは夫婦で乗り越えたのだから、俺のいびきも夫婦で乗り越えてくれ!みたいなことを書いていたのだが、「妻の心身のことをまったく考えない夫」としてやり玉にあがっていた。

 

それを妻に見せたら「あー、うれしい。お前がロクデナシだとどんどん世に広がればいい」と悪魔のような笑顔で言った。

 

4月28日(水曜日)

朝から某所で長い会議。途中、妻からLINE。「息子、またも泣きながら帰宅」。凹む。

 

夕方、打ち合わせ終了。GW明けにいくつかの締め切りが重なり、どうさばけばいいのかテンパりながら帰路についていると再び妻からLINE。「今晩、息子とトラブっている子たちの親と直接会うことになった。娘、どチンピラのように絡んでくる。マジでキレそう」。

 

そのLINEを読みつつ、締め切りの中にはどう書いていいのかすら分からない原稿もあるので、さらに倍でテンパりながら帰宅すると、娘、大不機嫌オーラをまき散らしながらスマホ。思わず八つ当たり気味にスマホを取り上げると、娘、逆ギレ。取っ組み合い。その様子に聴覚過敏の息子は泣きわめく。娘、私から奪い返したスマホを自ら叩きつけ大破させておきながら自室に飛び込んで号泣。風呂から飛び出してきた妻が何事かとまた怒鳴ると同時に息子とトラブっている子のお母さんたちが来た。私は呆然自失。

 

詳しくは(そんな大層なもんではないが)5月15日の日経新聞夕刊に書く予定(ボツにならなければ……)。

 

明日よりグレートなウィークが始まる……。

 

↑娘が破壊したスマホ・iPad・ヘッドフォン。短気で衝動的な似たもの親子。ホントに滅入る…。日々修行(by妻)

 

 

【妻の1枚】

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【プロフィール】

足立 紳(あだち・しん)

1972年鳥取県生まれ。日本映画学校卒業後、相米慎二監督に師事。助監督、演劇活動を経てシナリオを書き始め、第1回「松田優作賞」受賞作「百円の恋」が2014年映画化される。同作にて、第17回シナリオ作家協会「菊島隆三賞」、第39回日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞。ほか脚本担当作品として第38回創作テレビドラマ大賞受賞作品「佐知とマユ」(第4回「市川森一脚本賞」受賞)「嘘八百」「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」「こどもしょくどう」など多数。『14の夜』で映画監督デビューも果たす。監督、原作、脚本を手がける『喜劇 愛妻物語』が公開中。著書に『喜劇 愛妻物語』『14の夜』『弱虫日記』などがある。最新刊は『それでも俺は、妻としたい』。

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