ソフトバンクは6月17日、新機種に関する発表会をオンラインで開催しました。発表されたのは、ライカの「LEITZ PHONE 1」。これまで、ライカ監修のカメラを搭載するスマホはありましたが、外観からUI・UXまでトータルでライカがデザインしたスマホは本機種が初となります。
販売は日本国内のみ、ソフトバンク独占となっています。価格は18万7920円(ソフトバンク直営店での価格)。6月18日より予約開始、7月以降の発売を予定しています。
カメラはスマホ最大のセンサーサイズ
ライカ初のスマホであるLEITZ PHONE 1のはじまりは、2019年7月にさかのぼります。ソフトバンクとライカで話し合うなかで、日々の風景をスマホで撮ってシェアする行為が当たり前になったいま「カメラから進化したい、挑戦したい」という思いがライカにはあったそう。ここに開発パートナーとしてシャープが加わり、開発が進められました。
そうして生まれたLEITZ PHONE 1は、カメラが最大の特徴です。スマホでは最大級となる1インチセンサーを搭載。そこにライカの光学技術とイメージエンジニアリングが合わさり、スマホカメラの域を超えたクオリティを備えるといいます。
カメラには「ライツルクス」モードを搭載します。このモードに切り替えるだけで、“ライカらしい写真”が手軽に撮れるとのこと。
さらに、マグネット式のレンズキャップが付属します。表面には「Leica」の刻印があり、ライカファンはグッときてしまうはず。まさにライカのスマホを体現している部分です。もちろん、実用的な面から見ても、机などに置いたときレンズ部分に傷やよごれがつかないメリットがあります。
本体外観もライカらしさが詰まっています。発表会に登壇したライカカメラジャパンの福家 代表取締役社長は「シンプルかつ控えめでありながら、存在感のあるデザインがライカカメラの伝統」と述べていましたが、ライカカメラに触れたことがある人ならLEITZ PHONE 1の外観を見てピンとくるでしょう。実際にカメラとスマホを見ると、やはりデザイン的な近さを感じますよね。
カメラ以外のスペックもハイエンド仕様になっています。通信は5G(Sub 6)に対応。CPUは現時点で最高クラスであるクアルコム社のSnapdragon 888を搭載。メモリは12GB、ストレージは256GB。SDカードを使用して最大1TBまで利用できるので、写真をたくさん保存できます。
バッテリー容量は5000mAh。さらにIP68相当の防水・防塵性能を持ちます。電池切れや雨を気にせず、タフに使えるのも魅力です。
ディスプレイは6.6インチのIGZO OLED。最大240Hzのリフレッシュレートが特徴。撮影した写真はもちろん、映画やドラマも存分に楽しめるでしょう。
スマホでありながらライカカメラの実力
発表会では、写真家の安珠さんが実際にLEITZ PHONE 1で撮影した写真が展示されました。安珠さんは、「スマホカメラとしての気軽さ&携帯性」と「ライカカメラの描写力と迫力」の両方を感じられたと語っていました。
福家代表取締役社長も、「およそ100年前に映画用カメラの試作からはじまり、2021年にLEITZ PHONE 1が生まれた。新たな歴史であり、日々の撮影機材として提供できることがうれしい」と話していました。
ライカ初のスマホとなるLEITZ PHONE 1。レンズキャップや本体デザインは、ライカファンの心をくすぐること間違いなしです。またファンでなくとも、「モノ」としての魅力をじゅうぶんに感じられる1台であると思います。スマホ機能付きカメラと言えるかもしれませんね。
現在、全国のライカストアとソフトバンクショップで、LEITZ PHONE 1を体験できるよう準備しているとのこと。気になる人はぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。
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