大人よりも子どものほうが暑がりだということをご存じでしょうか? 実は暑がりの大人に比べて、子どもの体感温度は1.5℃も高いんです。三菱電機はその点に着目し、ルームエアコン「霧ヶ峰」の新商品として、世界で始めて大人と子どもの温冷感(熱い・寒いと感じる温度の感じ方の違い)を判断し、大人も子どもも同時に快適にするFZシリーズを発表しました。価格は4.0kWで32万8千円前後~(税抜)です。
新開発のアルゴリズムで子どもも快適にする!
主な特徴は以下の通りです。
●赤外線センサー「ムーブアイ極」と独自のアルゴリズムで、世界で初めて大人と子どもの温冷感を判断する
●独自の送風システムで、温冷感が異なる大人と子どもを同時に快適にする
従来の赤外線センサー「ムーブアイ極」は、人の手先・足先など細部までの温度変化を測り、人の温度の感じ方(温冷感)に応じて運転を行うことで快適性を向上。本機では、さらに新開発の独自アルゴリズムで解析力を向上させたマイコンを搭載し、エアコンからの距離・身長・姿勢などに基づいて、子どもの温冷感を見分けます。
本機は、高効率プロペラファンを左右に2つ配置し、左右別々に風を出す「パーソナルツインフロー」を搭載。暖房時に左右に大人と子どもがいると判断すると、各プロペラの風量を制御し、寒いと感じている大人と暑いと感じている子どもの足元温度に最大約 5℃(体感温度 3℃)の差をつけ、同時に快適にします。
「ムーブアイ極」により体感温度を判断し、体感温度を維持するよう送風運転と冷房運転を自動で切り替え。さらに送風運転時、「パーソナルツインフロー」の片側のみ運転し、体感温度を維持しながら高い省エネ性能を実現する機能も搭載しました。
高温・低温時の自動運転で高齢者もサポート
また、高温・低温時の自動運転機能を新たに搭載。「高温みまもり」「低温みまもり」を設定すると「ムーブアイ極」が部屋の温度を見守り、エアコン運転を停止していても、室温 28℃以上の高温時には自動で冷房運転を、室温 10℃以下の低温時には自動で暖房運転を開始します。体温が低くなりがちで、温度感覚が低下した高齢者のサポートに役立つ機能です。
なお、「パーソナルツインフロー」を省略しつつも、フラップのコントロールによって温冷感が異なる人を同時に快適にする「Zシリーズ」(21万8000円前後~※税抜)も、10月下旬から順次発売されます。
本機は、子どもの温冷感を見分けることで子どもの健康を守るとともに、高温・低温時の自動運転機能の搭載によって、高齢者の安全も同時に実現する形となりました。快適さに加え、家族の健康と安全を重視するなら、有力な選択肢となるモデルといえるでしょう。